82 思ひわびさても命はあるものをうきにたへぬは涙なりけり (千載集 恋 818)道因法師

第1話




1、 紅に染まる夕暮れ_朧回顧


燃え尽きた炎のような

紅に染まる夕暮れ

わたしはいつもあなたを思い出す


あなたの温かい笑顔、優しい声、そして、わたしを包み込むような愛情


もう二度と会うことのないあなたを

わたしは深く、深く、愛してやまぬ


あなたのいない世界は

静かで、冷たく、そして、息苦しい




2. 春の芽出しを待ち焦がれる_朧回顧


わたしの心は

春の芽出しを待ち焦がれる冬のよう


それでも、わたしは生きている

あなたへの想いを胸に

わたしは今日も生きている




溢れる涙

それは、悲しみだけではない

あなたと巡り逢えた歓喜




何度産まれても

あなたと逢いて恋ふるであろう


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る