第22話 自傷スキル②

転生関連を除く全ての情報を出し尽くした。



ゲームでさ、ステータス画面ってあるじゃろ?

アレがそのまんま脳内に浮かんでくるねん。

ゲームでさ、スキルってあるじゃろ?

俺、自分のスキルがわかんねん。

生まれついての特殊能力ってやつだよ。



で、腕をグサグサしてたのはSLvスキルレベルを上げるため。

SLvはスキルを使えば使うほど上がるからさ。

[痛覚無効]と[自動回復]をフル稼働して無限レベリングしてたわけ。

···いや、本当に理由はそれだけだよ。

ほんとほんと、オレウソツカナイヨー



顔に出てる? 嘘ついてるのバレバレ?

ええ···勘が鋭すぎんだろ、ダツかよ。

「何年一緒にいると思ってるの?」って言うけど出会ったの半年前だぞ。






うーん···

ここまでバレてるなら言っちゃうけど、痛みを感じない事がなんとなくんだよね。

[痛覚無効]が[痛覚耐性]だった頃にあった“痛みという感覚”が欠片も無くなったからさ、なーんか違和感というかね。



ソファに足の小指ぶつけて「痛えー!?」ってなることあるじゃろ?

[痛覚無効]を手に入れてからその痛みも無くなったんだよ。

最初は便利だなーって思ってたけど、うっかり小指をぶつける頻度が増えてからかな。

俺、死ぬ時も“こんな感じ”なのかなって、漠然と考えたんだ。

痛みも苦しみもなく、ってのは魅力的だけど。



無痛症って聞いたことある?

イメージはあんな感じかな。

俺は“あったかい”とか“涼しい”っていう心地よい感覚は残ってるけど、“汗をかく”とか“あらゆる痛み”は全く感じない。



調べてみたら“痛み”には有害な刺激を避けるはたらきがあるんだと。

つまり痛みが無くなるということは有害な刺激を回避出来ない。



火傷をしても。

下痢しても。

盲腸に罹っても。

舌を噛み千切っても。

ま〜ったく分からないんだ。



だから無痛症は難病として指定されてるらしい。

それを知った瞬間少しだけ、ほんの少しだけ怖くなっちゃってさ。

俺は[自動回復]もあるし平気なのにね。

···ほら、こうやって話している間に腕の刺し傷も完治したでしょ?



なんか湿っぽくなったけど、今度こそ俺の話はおしまい。

つまり俺にはチートパワーが宿ってるから安心しとけって事です。






···泣かないでよ。

平気だって言ってるじゃん。

あはは、抱きついちゃって。

俺より背高いのに、ミオちゃんは甘えんぼだな。

首に噛みついたって無駄だぞー、俺は······



─────痛い。



「···ぇ?」



ほんの一瞬、だけど確かに“柔らかな”···

痛みを感じた。



──────────────────────



名前:ミオ

レベル:18

力:13

敏捷:7

魔力:14

体力:8

精神:5

運:6


スキル:

[重力魔法]SLv3

[打撃熟練]SLv5

[撲殺熟練]SLv6

[母性]SLv5

[甘噛み]SLv1



《甘噛み》

“それ”は攻撃手段ではない。

傷つけるために行う行為ではない。

“それ”は親愛の証。愛情を示す行為。

想いは対象へと届き、精神を癒やす。


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