間章(?)
【番外編】用語集のような何か:3
掲示板を出そうと思ったんですけど、かなり大変だこれ、と思ったので代わりに用語集出しときます!
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【世界観的なあれこれ】
『調停者』
原則として各世界に一人いる特殊な職業。
主に、その世界に起こった出来事などを記録し、『図書館』に本として収めることが特徴のかなり特殊な職業。
通常、職業は一人一種類までなのだが、この職業を持つ者のみ、二つの職業を持つことになる。
異世界側の調停者はイルであり、イルは調停者の他に、 『大魔女』の職業を持つ。
その役割は主に、その世界の人類、文明の管理、監視、図書館の作成の三つ。
この職業内には、特殊なスキルがいくつか存在しており、その内の一つが『世界樹』と言うスキル。このスキルを所持していると、樹木状に広がる情報の海のような場所に接続できるようになり、世界各地で起こっている出来事の把握が可能になる。
平常時は図書館への本を収めるために起動している。
所持者への負担はあまりないが、意識的に使用した場合、その情報量に頭がおかしくなる可能性があるため、並大抵の物では扱えないスキルとなっている。
その他のスキルとして、『護人』というものがあり、こちらはその世界のヒト種の手に余るものであり、その存在と対峙した際に、全能力に大幅な強化が入るスキルとなっている。
ただし、そのヒト種の中には所持者本人も含まれているため、その本人が普通に勝てる存在だった場合は強化が入らない。イルはちょっと反則だから無用の長物と化している。
調停者がその世界からいなくなっても、スキルは動くが、世界が違うために、情報の伝達、処理などが遅れている状況。イメージとしては、水が出ているホースの途中を踏むなどして水が出にくくなる状況を作るようなもの。
当然、そこから足をどければ水は勢いよく溢れ出る、もしくはパンクしてしまうわけで、それは職業を保持している者にも該当。
イルの場合は、魔法であれば何でもできると言うバカみたいな能力を持っているので、その魔法で脳内の演算領域を複数作成し、負担を全て分担させたことで廃人化を回避している。
普通は死ぬ。
当然、柚希の住む世界にも調停者を持った者がいるのだが、保持者の出生がかなり特殊であるため、実は二人で一人、みたいな状況になっている。
柚希的には、いつか会ってみたいと考えているが、柚希自身、会えるかどうかわかってないので、まあ運よく会えたらいい、程度にしか考えていない。
調停者が死んだ瞬間、適正有りと判断された者に調停者の職業が移動するという特性を持っている。
柚希のいる世界の調停者は、片方が死んでも消えることはないが、移動もない。二人が死亡することで初めて他者への移動が行われる。
『図書館』
調停者を持つ者が持つ役割において、最も重要なもの。
その世界とは別の次元に存在する図書館であり、その実態は調停者にしかわからない。
主に、その世界の歴史などが書かれており、本を使うことでその時間軸への移動も可能とする。
ただし、過去の世界に干渉することはできず、あくまでもその時代を追体験するのみ。
ようは、映画を見ているようなもの。
イル曰く、100年単位でエリア分けされているので、実際探すのが面倒、とのこと。
図書館に収められている本が消失した場合、過去そのものが世界から消える、ということはないが、その時代に何があったのか、ということが曖昧になってしまう、という特性を持つ。
例えば、とある10年の歴史が書き記された本たちが消失した場合、人々の記憶からその時の歴史がおぼろげになり、実際にあった書物なども曖昧な表記になってしまう。
ただし、例外も存在しており、一部の神性が宿る、もしくはかなり強い思いれなどがある場合は残る場合もある。一例として、ゆるだんの社長が持っていた代々受け継がれていたノートなどが該当。そのほかでは、過去のグッズなどは問題なく残るが、その代わりにそれに対する記憶が曖昧になる場合もある。
一度消失すると基本的に戻すことは難しい。
実は本を消費することで強力な守護の力を発揮することが可能。
柚希の世界では、2100年から前の情報がほとんど失われているが……。
実は、神や異界の存在である、天使、悪魔、妖魔、妖精、精霊には影響がないので、そちらの超常存在たちは憶えている。
尚、地球側では2100年よりも前の歴史などは都市伝説扱いされている模様。
より正確に言えば、2000年~2100年の間の歴史、が正解で、それよりも前の時代はちゃんと残っている。
『大魔女』
イルの持つ本来の職業。
かなり強力な職業であり、この職業を保持しているのはイルのみ。
所謂ユニークというものである。
この職業を持つ者は加護を与えることができるようになるが、同時に人間ではなくなる、という特徴を持つ。
生まれながらにしてこの職業を持って生まれるため、他の職業を選択することができないという大きな欠点がある。
が、イルの場合はそもそも魔法と研究が大好きなド変態だったので問題はなかった模様。
職業特性は、魔法の解析・習得・創造の三つ。
解析は読んで字のごとく、対象の魔法を解析することで、その術式などの構造を把握することができる。
魔法相手であれば一瞬で手の内を晒されるようなものなのだが、あくまでも魔法限定。
そのため、魔道具に関してはそれは適用されないのだが、イルの場合は素で魔道具の効果をある程度把握できるので、デメリットになっていない。
習得は、解析した魔法を自分のものにすること。
理論上、柚希の魔装と魔法武装も使えないわけではないが、『相性が悪い』という理由で使わない。本人曰く、『炎の槍一本だしただけで、辺りが燃えかねない』らしい。元々、少ない魔力量を補う魔法だったのも大きいとか。
習得の派生として、改良なども可能であり、実際問題、上記のように相性が悪くとも改良すればなんとでもなるが、柚希のお株を奪いたくないし、柚希がものすごく頑張って創り出したものであることも理解しているため、そんなことはしない。それをするとすれば、冒涜だそう。尚、魔法無効化の魔法は改良して自分のものにした模様。お前……。
創造も文字通り、新しい魔法を創り出す能力。
ただし無制限というわけではなく、それなりに制約もあるとのこと。
ついでに、新しく作るのはかなりめんどくさいからやらない、らしい。
既存の魔法をかけ合わせて新しく作った方が楽だそうで、そっちでのみ使っているとのこと。
柚希に与えた加護だが、実は大魔女の加護は加護を与える人物の力量によってその加護の効果量が変動し、同時に加護を受ける者の能力などでも変動して来る。
あと、イル本人は知らないが、加護を付与する際、与える側の理想の姿に変化させてしまうという副作用があり、柚希が幼女化したのはそれが原因。また、イルと同じ銀髪になったのは、加護を与えた、というある種の証明のようなもの。なので、柚希は今後一切、髪色を変えることができなくなっていたりする。まあ、本人は気に入ってるので関係ないが……。
総じて、かなりぶっ飛んだ……というか、まさにチート! と言わんばかりの職業である。
まあ、かなりの情報処理能力が必要なので、常人離れした脳の構造をしてなきゃ宝の持ち腐れになります。
『魔導国エルバラッサ』
エルフの国。
魔法大好きィィ! なエルフたちの国であり、自他共に認める魔法ジャンキーたちしかいない国。
聖樹エルバラッサの根元にあるのが特徴。
また、エルフ一人一人が魔法に長けており、一市民であってもへたな冒険者立ちより強いとか言う、軍事力という意味では世界トップクラスの国。
基本的に温厚なのだが、魔法に関する熱意がかなりぶっ飛んでおり、見たことのない魔法を使う者が現れようものなら、全力でその魔法について尋ねるし、なんだったら研究させてぇ! とめっちゃ詰め寄って来る。
とはいえ、断られたら渋々ながら引き下がるので、その辺りはちゃんとしてる。
柚希の魔法武装と魔装を見たことで暴走。後に改良を一緒にやるとか言う、探索者協会からすれば、何してくれてんのお前らぁ!? 案件。まあ、仕方ないね!
尚、柚希の魔法を調べたことで、エルバラッサの軍事力がとんでもないことになったらしいのだが……基本、エルフたちは自己満足で研究をするし、魔法で侵略をすることは誇りや主義に反するので問題はない。ただし、今後エルバラッサを侵略ようとした場合、とんでも魔法が飛んでくることは確かである。
『デズアルド帝国→パーカーちゃん帝国』
ドブカスみたいな国だったが、紆余曲折あってパーカーちゃん帝国になった国。
柚希が皇帝ではあるが、お飾りであり象徴的な意味合いの皇帝なのだが、やったことがやったことだし、柚希自身の肩書が異世界ではどえらいものなので、実は世界的に見てもかなりの地位になっている。
むしろ、王族でもなんでもないのに、魔女、吸血姫、ハイエルフに好かれてる挙句、加護、契り、繋がりを与えられた一般人とか普通に恐怖でしかないので、皇帝になったのは割とありがたい、とユミアは思っている。
尚、ナイトメアをくらった者たちは軒並み牢獄送りであり、今も苦しんでるとか。
現在は、新しい大臣たちによって大きく改革が推し進められているところである。
将来的には、迷い込んでしまった地球側の人間を保護をするための国になる予定。
言語については、イルがチートなので最初の内はそれでどうにかするが、将来的にはしっかりと言語を学ばせるとのこと。
尚、パーカーちゃん帝国という名前を告げられた他国は噴き出したし、何より『パーカーちゃんって誰だ……!?』となってるとか。
『ドルヴァード』
魔族の国。
ユミアが魔王として統治している国。
当然、国民は魔族で構成されているが、基本的に気のいい者が多い。
中には自分の力を誇示、または過信している荒くれ者もいたりするが、割と実力主義みたいなところがあるので、ぶっ飛ばしてわからせられることもある模様。
柚希に絡んだ冒険者の男はこの後、真面目に訓練したとか。
トップであるはずのユミアが度々脱走することでも有名で、その鬼ごっこは名物扱いされている。
『ゲルドラン』
ドルヴァードにあるサキュバス主体の歓楽街。
そっち目当てでやって来る他国の者たちはかなり多い。
というか、国の収入の2割がゲルドランでの収入なので、かなり重要。
故に、国の方も普通に支援を行っている。
男の魔王たちは視察という名目でゲルドランに行っていたとかいないとか……。
サキュバスにとっての理想すぎた柚希の存在は、サキュバスたちの間でかなり話題になっており、相手をできた者たちはそれはもう自慢しまくり、その場に居合わせることができなかったサキュバスたちは血涙を流しそうな勢いで悔しがった。
同時に、フェナはかなり羨ましがられている。
まあ、サキュバスは一度惚れてしまうと惚れた相手以外から精気を取れなくなってしまうので、惚れる=働けなくなる、と同義。そのため、サキュバスたちは惚れないようにと心を律している。
フェナの場合は命の恩人だったのも大きい。あとやっぱり好みだったのがまずかった。
最近、柚希がまた来るようにと願掛けのようなことをするのが流行ってとか。
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しれっととんでもないことが書かれていたように思えますが、気にしないでください。
ついでに言えば、某ロリでVな作品を読んでいる方からすれば、地球側の調停者が誰かわかるかもしれませんね!
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