第8話 緑さんの正体

安食コーポレーション系列ののレストラン

厨房で働いている緑。


材料の下拵えをしてる緑。

ベテランのシェフが冷たい口調で言う。


「早くしてくれませんかね。ここはお嬢様の遊び場じゃないんですよ。」

緑は言い返そうとしたがグッと堪えた。

「すみません。すぐにやりますね」

緑は幼い時から、様々な料理の知識を学んでいて技術もある。

だが、作業は丁寧だ。安食コーポレーション系列のレストランでは迅速が求められる。

厨房の片付けが終わったあと、バックヤードを歩いていると、シェフの声が聞こえる。



「社長から頼まれたけど、お嬢様も大人しく接客に回ってくれたらいいんだけどな。」

「顔は可愛いのに」

笑い声が聞こえて唇をかんだ。


元の口から安食コーポレーションという言葉がでて、苦い過去が蘇った緑は動揺が隠せない。


「大丈夫ですか?緑さん」

ハッとなる緑。深呼吸をして心を落ち着かせる緑。

「ええ、大丈夫よ。ちょっとね。

元くんが安食コーポレーション系列で働いていいたの聞いてビックリしちゃっただけ、」


俺は彼女の言葉を聞いて、それ以上何も言うことが出来なかった。

緑さんがこれ以上は聞かないでと言ったような表情に見えたから。



◇◇◇

数日後ー...

大学帰りに、懐かしい少年と再会した。

「元さん!」

「久しぶりだな。元喜!」

元喜は緑さんの親戚だ。

とあることがきっかけで、店まで来たことがある。

元喜は幼稚園の服装だ。

名札には安食元と記されている。


俺は少しずつ緑さんの正体が見えてきた。


緑さんの名前は安食緑ー...?




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