第13話 永遠の見守り(3)
鳳玖月(ほう くづき)は急いで頭を上げ、目を楚颺(そ よう)と君長卿(くん ちょうけい)の姿にしっかりと固定した。
楚颺の白髪は太陽光の下でまばゆく輝いている。まるで冬に初めて降り積もる雪のように、清らかで輝き、それでいて、数え切れない苦しみを経た後の洒落と自由な雰囲気を持っている。
その白髪はまるで彼女の伝説的な経歴の証拠で、一本一本が無数の物語を背負っている。
そのだんだんと遠ざかる姿を見て、鳳玖月は突然悟った。本当の自由とは、喧噪を避けて、世と隔絶された桃源郷に隠れることではない。
それは、この複雑で、誘惑と挑戦に満ちた喧噪の世界の中で、いつも自分の本心を守り、世俗の影響を受けず、自分なりの独特な方法で心の中の夢を追求し、自分だけの素敵な物語を書くことだ。
楚颺と君長卿は、この果てしなく広い修真の世界の中で、まるで二つの輝く星のように、暗闇の中で前進の道を照らしている。
彼らはいつも自分の本心を守り、外界の騒がしさに動じることなく、自分たちのやり方で自由の真髄を解釈し、彼らだけの自由な物語を書き続けている。
そして彼女と明染(めい せん)、そして周りの皆も、この挑戦と機会に満ちた世界の中で、小さな星のように、それぞれ自分の道を見つけた。
彼らは自分たちの軌跡で独特な光を放っている。弱い光ではあるが、集まって一つになり、一緒にこの深く愛する大陸を守り、希望と夢がいっぱいのこの故郷を守っている......
このとき、桜の花びらは依然として雪のようにふわふわと舞い落ちている。その夢のような美しい景色はまるで時間を止めたかのようだ。
沈六(しん ろく)は器用な小さなキツネと一緒に少し離れたところで楽しく追いかけっこをしている。澄んだ笑い声は鈴の音のように春の太陽光の中でこだまし、この静かな世界に少しの活気と生き生きとした雰囲気を加えている。
そして彼らの物語も、この永遠の見守りの中で、決して枯れることのない小川のように、途切れることなく続き、もっと輝かしい光を放つだろう。
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