英語の世界観を解説
英語の“世界観”というのは、単語や文法の集合じゃなくて、その奥にある「物の見方・感じ方のクセ」のことだと思う。
言語はレンズみたいなもので、英語はかなり特徴的なレンズを持っている。
まず、英語は“誰が何をするか”をやたらハッキリさせたがる。
主語がすっとぼけてどっかに消えると「え、誰が? 幽霊? 猫?」とツッコミを入れる。
日本語は文脈で察するけど、英語は察し力が低いぶん、論理の骨格を先に並べる言語。
次に、英語は“行為”に強い興味を持つ。
動詞が文章のエンジンで、文のリズムも動詞の選択次第で全然変わる。
怒鳴るでも yell、shout、bark、snap などいろんな動詞に細かい性格がある。
英語を読むときは、動詞の性格がキャラ設定みたいに働いている。
もうひとつ、時間の扱いがやたら細かい。
現在・過去・未来だけじゃなく、その動作が「続いてるのか、終わったのか、結果が残ってるのか」まで区別する。
現在完了は「時間の糸が今につながっている感覚」。
英語話者の頭には、つねに見えない時間タイムラインが走っている。
さらに、英語は“距離感”がはっきりしている。
this と that、here と there、in と on、とにかく位置や境界線に敏感。
世界をハッキリ区切りながら見る癖がある。
まとめると、英語の世界観はこんな感じの生き物になる。
・誰が何をしたかを明示して、曖昧を嫌う
・動詞で世界を動かし、行為を中心に描く
・時間は連続線として管理し、結果と経過を分ける
・位置や境界を気にして、ものごとに距離を持たせる
英語を読んだときに「骨格が見える」「動作が前に出る」「時間が線でつながる」ように感じるなら、それは英語というレンズが働いている証拠。
こういう背景を踏まえると、文法という記号の束が、急に“世界の捉え方の仕組み”に見えてくる。
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