英語では同じ単語の繰り返しは避けたほうがいいの?

英語は「同じ語の連続使用を 必要以上に 嫌う傾向がある」のは確か。

でも、「繰り返しは絶対にダメ」という話ではない。


こう考えると整理しやすい。


✅避けたほうがいい「不必要な繰り返し」


単に言い換えられるのに、同じ語が近距離で何度も出るケース。


× This world is a big world with many people in the world.

◎ This world is huge and full of people.


理由:情報が増えていない。読者が「単調だな」と感じてしまう。


✅逆に「繰り返したほうが強い」ケース


英語でも修辞技法として繰り返しが使われる。


You are my world. My only world.

Never, never, never give up.


理由:感情・強調・リズムを生む。


✅誤魔化しの言い換えより「明確さ」が最優先


「world」がダブつくのを恐れて、無理に「land」や他の語へ置換すると意味がズレることもある。


△ He wants to change the world, and make the land better.

→ “land” だと土地・国土の意味になってしまい、スケールが変わる。


英語は

clarity(明確さ)> variety(言い換え)

これが基本ルール。


小技:繰り返しを避ける自然な手段


・代名詞に置き換える (it, they…)

・上位語/下位語で言い換える (universe, planet…)

・名詞を避けて動詞で表す (globalize → spread worldwide)

・文構造そのものを変えて距離を離す


つまり英語の精神はこう。


無意味な反復は単調、意味ある反復は韻律(リズム)。


言語は音楽と同じで、繰り返しは使いどころ次第で最強の武器になる。

物語を書く時にも使い分けられると、文章の格が一段上がる。

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