第十五話 ムラサキカガミ ⑤
事務所は明るいが誰もおらず不信に思っていると、机の上に愛理さんの書き置きがあるのを見つけた。
『碧くんの実家をもう少し調べてみます、夜までには戻ります 愛理』
しかし僕が注目したのはその書置きの下に重なった大量の事務書類だ。恐る恐るメモをめくる。書類の期限までもう残り2日しかない。全身の毛が逆立って僕はテーブルの上を慌てて片付けた。
全部の書類をざっと流し見てヤバい順に仕分けていく。緊急度と優先度の二軸で分けていくのがミソだ。まずは給与関係の書類から片付けていこう。これをやっておかないと僕らが給料をもらえないだけでなく、国に給料を支払わないヤバい事業団体だと思われてしまう。
作業の傍ら、僕はこれまでの流れを振り返った。
まずムラサキ(仮)がいる前提で考える。ムラサキがイジメの報復を始めて、偶然にもその書類を碧さんが見つけてしまった。これが始まり。碧さんはそれを蒼さんの仕業だと考えて僕らに依頼をしてきたわけだ。
そして僕と蒼さんが偶然出会い、彼女はイジメの脅迫には関わっていなさそうということが分かった。むしろ僕らに書類を見せてきて、碧の暴走を止めてほしいと言ってきた。つまり蒼さんはムラサキの存在に気づけておらず碧さんが脅していると勘違いしていたんだ。それから僕と愛理さんは旅行先で情報共有をして、愛理さんは学校での碧さんの振る舞いについて話してたんだったな。
ふと、愛理さんが話していた内容が急に引っかかった。イジメに対して途中から碧さんが過激な方法でやり返していてイジメとすら呼べなくなっていたって話だったよな。それってつまりムラサキがそのタイミングからいたって事じゃないか?反撃には噛みつきもあったような……。
愛理さんに要確認、とメモに書く。ちょっと手が止まりすぎてるな、少し作業に集中しないと。鉛筆を持ち直してメモの束をいったん視界の外にどける。プリンターを使えない書類はどうしても手書きで書かなければならず、とかく面倒だ。ああどうして事務仕事というのはこんなに面倒なのか。でもそれのおかげでお給料をもらえてるし事務所にいることもできるので仕方ないのけど。
サラサラと鉛筆で薄く下書きをして問題がないかをチェック。問題なければペンで清書して、乾いたら消しゴムで慎重に消す。この作業をひたすら繰り返す。書類ごとに住所の書き方が微妙に異なるのが鬱陶しいが、これも仕事だ。今は心を無にして作業をしよう。
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書類が片付いたころには空がわずかに赤みがかっていた。オフィスチェアに深くもたれて天井を仰ぎ見る。さすがに疲れたな。
ふぅーとため息をつくと同時にドアノブが回る音がする、愛里さんだろうか。思ったより早い帰りに慌てて身だしなみを整えるとゆっくりとドアが開いた。
「あのー、ここが四方探偵事務所で、あってます……でしょうか?」
予想外の声に僕の胸は急に緊張し始めた。ドアから顔を覗かせたのは我らが探偵ではなく依頼人の方だった。僕の方を見た瞬間、丸まっていた背筋がピンと伸びて中に入ってくる。
「理人くんだ!良かった、ここであってたんだね。看板も無かったから心配したよ」
「蒼さん、どうしてここに?」
髪の毛を触りながら、蒼さんがこちらに歩み寄ってくるる。
「碧について私からも話したいことがあって、それでその、ホームページとか調べて理人くんの名前が載ってたから」
そう話す彼女は普段と違いたどたどしく、それこそ碧さんのようだった。やっぱりこの前のことを引きずっているのだろう。僕には気持ちを整理する時間が十分あったけど、彼女にとっては昨日の事なんだ。
「分かった。あっちのソファーに座ってもらえるかな。コーヒーかお茶どっちがいい?」
「じゃあコーヒーをもらおうかな。ブラックで大丈夫」
蒼さんもこの前の件には触れない。録に話をしないままコーヒーの準備ができると、彼女は小さくありがとうと呟いた。僕は彼女の向かい側の席に座る。
「それで、碧さんについてのことだよね」
「うん。高校の頃の話なんだけど」
「ちょーっと待ったーー!!」
勢いよく扉を開けて愛理さんがドタドタと飛び込んでくる。
「愛理さん!?」
「誰!?」
蒼さんもびっくりしてソファの端っこに縮こまっている。愛理さんは蒼さんの反応をみてすぐに目を輝かせた。
「私は四方 愛理、ここの探偵で理人くんの上司にあたる。そして君は私達の依頼者の碧くんの別人格の蒼さんだね?」
「あ、はい。正解……です」
愛理さんが満足そうにうなずく。一方の蒼さんは彼女の勢いに完全に気圧されてしまっている。
「それでそれで 君は蒼さんなんだね。そして理人くんに会いに来たと」
「え、ええ、まぁ」
「とりあえず僕が応対しますから、愛理さんはメモ取っといてください」
「むー」
彼女はぶーすか言いながらも大人しくいつもの席に座る。僕は改めて蒼さんの方に視線を戻して、彼女に説明を促すことにした。
「こほん。では改めて、お話ください」
「うん……。私が前に碧に犬の話はダメって言ってたんだけど、そのこと覚えてるかな」
「初めて会った日に言ってたことだよね」
「そう、それの話。ひらしょー……平野さんから犬神憑きの話を聞いたと思うんだけど、実は僕はこっそり子犬を育ててたんだ」
僕はそれを聞いてすぐに彼女のイジメの記録を思い出した。愛理さんも気づいたようで、表情が急に険しくなる。
「雑種の野良犬だったんだけど、カラスにいじめられてたところを碧が見つけてね。両親に犬はダメってう言われてたんだけど、流石にこれは無視でき無いよねって」
「犬がダメってのは、犬神憑きが関連してるのかな」
愛理さんが我慢できなかったのか割り込んで話しかける。
「は、はい。パ―――父と母が犬神憑きなんて迷信だってスタンスで、そういうオカルト的なのにはとらわれないようにしようって。でも念のため犬を飼うのはダメって言い聞かされてたんです」
愛理さんが手帳にメモを書いた後、蒼さんにどうぞと手を促す。
「でも一度助けてしまったからにはもう見捨てるわけにも行かず、2人で相談してこっそり飼うことにしたんだ。でもそれが……その、えっと」
蒼さんが言葉につまる。やはり記録にあった『集団暴行を受けた子犬』の事なのだろう。
「イジメの記録にあった……やつだよね」
「…………うん。ごめん。でも伝えたいことは違くて、その、それからなんだ……乗っ取りが始まったのは」
「乗っ取りってのは、蒼さんが碧さんを乗っ取った、って意味だよね?」
「あ、えっと、うん。多分?」
「多分……?まぁいいや。つまり碧さんの解離性同一性障害のおおもとの原因は、イジメではなく子犬の死が原因だったってわけだね」
愛理さんが手帳をパタン、と閉じる。
「うむ。大体の状況は把握したよ。蒼さんにも私のこれまでの考えを共有したいんだけど、いいかな」
「はい、お願いします」
「あ、その前に愛理さんに共有したいことが」
「それは蒼さんも聞いて大丈夫なことかい?」
「ええ、この後調査結果を話すなら大丈夫です」
「じゃあすぐ共有!」
「へいっ!」
急かされるもんだから変な返事になってしまった。蒼さんにもくすくすと笑われてしまっている。恥ずかしさを誤魔化すために大きな咳払いをしたが、逆効果になって更に笑われてしまった。気を取り直して姿勢を正す。
「それで共有したいことですが、高校の頃イジメへの反撃が強くなってたって言ってたじゃないですか」
「あぁ、丹羽先生が話してたことね」
「そ、そこまで調べてたんですか!?」
「まぁ探偵だからね」
ふふんと得意げに愛理さんが鼻を鳴らす。蒼さんはすごい……と声を漏らすも、驚嘆の中にに少しだけ困惑が混じっている気がする。少しやりすぎなんじゃと思われていそうだ。
「それで理人くんが言いたいことはどんなことだい?」
「碧さんの『反撃』には相手に噛みつくってのがありましたよね。それってもしかしてムラサキの仕業なんじゃないかと思って」
「おぉ確かにそうだね。犬神憑きの症状とも似ているし、さっきの子犬の話とも合致する。ナイスな観点だ」
僕が返事をする前に蒼さんが割って入る。
「まって、碧が反撃したってどういうこと?ムラサキって何?」
「それについては私の推理を聞けばわかるさ。まぁ待ちたまえ」
「は、はぁ……」
困惑する蒼さんを『まぁコーヒーでも飲んでくれ』と愛理さんが丸め込み、その間蒼さんはずっと僕を視界にとらえている。正直気まずい。
「さて、推理の前にまず蒼さんに確認したいことがあるのだけど」
「はい!」
「蒼さんって男性経験ってある?主に肉体方面で」
「は、はぁ!?」
理解不能だと言わんばかりの表情で僕を見る。その目はまるで助けを求める子犬のようだ。
「あーもちろん、理人くんとの接吻はノーカウントでいいよ」
「理人くん、この人に話したの!?」
「いや、話したとかじゃなくて……」
「あーいやいや、偶然見ちゃっただけだから、理人くんは漏らしてないよ。それで男性関係はどうなの?」
「な……ないです」
蒼さんは完全に気圧されてしまっている。もう助けてくれと声に出してしまいそうな様子だ。
「うむうむ。仮に望まない形での性行為も含めるとしても?」
「愛理さん!!」
流石にやりすぎだ、割って入る。
「勿論ない……です」
「うむうむ」
愛理さんは満足そうにうなずく。いったい何が言いたいのだろうか。
「実はね、碧くんにも同じ質問をしたんだよ。答えはノー。これの意味が分かるかい?」
「……わかりません」
「蒼さんが理人くんに渡した資料には『望まない形での性行為』の記載があったんだよ。相手の一人は同級生のラグビー部の不良男子。抵抗する彼女を力任せに押しのけて、嫌がってるのに無理やりだってね」
蒼さんがハッとして自身の身体を確認しようとする。
「安心して。もちろんその……初めてはなくなっちゃったけど、妊娠とかはしてなかったみたい。本題はそこじゃなくて、『誰が被害にあったか』の方」
「イジメはいつも碧がの代わりに守ってくれてたんじゃ……」
「似たようなことを碧くんも言っていたよ。蒼が庇ってくれたはずって」
「え……?」
「それだけじゃない、箒での集団での殴打・下校時にクラスメートによる集団での蹴り入れ。これらすべて碧くんは『蒼が代わりに受けてくれた』と言っている」
「違う!それも僕はされてない!あれは碧が……」
「断じて違う、碧くんではない。そもそも都合がよすぎると思わないか?いつイジメられるか予想がつかないのに、イジメられるタイミングにはちゃあんと交代できてるなんて。君たちの交代は一日単位のはずだろ?」
「それは……」
確かにそれは疑問に思っていた、蒼さんも碧さんもどちらも『いざというときは代わりに助けてくれた』と喋っているのだ、それではつじつまが合わない。
「つまり、碧くんもしくは蒼さんが強い恐怖心やストレスを感じそうなときに代わりに交代してくれた第三の人格がいる、というのが私の調査結果さ。私達はそれを仮にムラサキと呼んでいる」
「ムラサキ……」
蒼さんが心臓に握りこぶしを当て、かみしめるようにつぶやく。
「でもいいことだけじゃない。さっき理人くんが言ったように反撃もムラサキの仕業だ。イジメが激化する原因の一端を担っているともいえる。それに脅迫を行っているのもおそらく……」
「でも、それでも、ムラサキって子に謝らないと」
「ムラサキの正体について、知りたいかい?」
「心当たりがあるのですか?」
愛理さんがまたまた鼻を鳴らす。これには僕も少しだけ心当たりがあった。
「犬神憑き、ですか?」
「うむ!やっぱり理人くんならたどり着くと思ってたよ。そう、ムラサキの正体は犬神憑き。厳密にいえば犬神憑きだと考える第三の人格の可能性もあるけど、現象的には大きくは変わらないね」
「でも犬神憑きになるには儀式を行わないといけないんじゃないの?」
「その通り。ただし儀式の本質は手順ではなく恨みにあるんだ」
「恨み……ですか?」
「うん。各地の犬神憑きについての情報をまとめてみると結構儀式の内容はバラバラでね。共通しているのは『とにかく犬を生きたままイジメまくる』って点にあったんだ」
席を立った愛理さんがホワイトボードを引っ張り出す。
「重要なのは犬に対して強い恨みを持たせてそのまま殺すことなんだ。その時近くにいた適正のある人物に犬神が憑く」
そのまま愛理さんが『儀式 → 恨み → 犬 → 死 → 犬神』と図持していき、恨みと死を〇で囲う。
「重要なのは儀式ではなく、恨みと死。その点でいえばこの暴力事件だって十分条件を満たしていると解釈できないか?」
「そんなのオカルトです!」
「うむ、おっしゃる通りこれはオカルトさ。でもオカルトかどうかはそこまで重要じゃない」
蒼さんに返答するように『儀式』の文字の左に『可能性①』の文字を添える。
「意識的か無意識的かはさておき、碧さんがそれで『儀式がなされた』と解釈した可能性は高い。強いストレスによって解離性同一性障害を発症した碧さんに、犬神を想定した副人格が発生する。蒼さんがイマジナリーフレンドだったころの性格を色濃く残してるのと同じように、ムラサキもまた犬神憑きとしての性質を色濃もっているというわけだ」
下に可能性②を書き、棒人間が可能性①を考えているような図を書く。碧さん……なのだろうか。
「……確かにそれならオカルトでない解釈はできるし、碧の不可解な攻撃性についても納得できたよ。けど、それで僕はどうすればいい?原因は分かった、でもムラサキと話しあえないんじゃ意味がないよ!」
「そうだね。そもそも私たちはムラサキの確認すらできていない」
「じゃあどうすればいいんだよ!」
蒼さんがドンとソファーを叩く。実際彼女の言う通りだ。筋が通っていても証拠がなければ机上の空論だ。
「大丈夫、副人格との会話の仕方はこちらに策がある。応用すれば、副人格の切除だって可能だよ」
「切除……?」
「愛理さん!!」
それはお前を殺すことができるんだぞという宣言ともとれる。蒼さんに対して言うべき言葉じゃないはずだ。
「明日が来ない覚悟をしろということかよ」
「そう解釈してくれたってかまわないけど、そこまで容赦がないわけじゃないよ。私の依頼者はあくまで碧くんだ。だから碧くんが出ているときにそれを試すつもりだし、その時に蒼さんとも話す機会は作る予定さ」
蒼さんは返答せずに僕の方を一瞥する。視線の意味を探る前に彼女は視線をコーヒーカップに移す。
「少しだけ……考える時間が欲しいです」
「わかった。ただ、遅くとも寝る前までに連絡はしてくれるかな。迷っている、でも構わない。私達も急ぐ必要はないからね」
「……うん。大丈夫」
蒼さんがソファーから立ち上がる。
「じゃあ僕はお暇するよ。コーヒーおいしかったよ。ありがとね、理人くん」
「あ……うん。駅まで送ってくよ」
2人で玄関を出て階段を下りる。もう陽はほとんど落ちかけていて、世界は鮮やかなオレンジ色に染まっている。蒼さんは僕より少し前を歩く。
駅までの道のりはそこまで長くない。事務所を出て小さな川にかかる橋を越え、寂れた洋服店を曲がるとすぐに駅が見えてくる。10分もかからない程度の道のりだ。
橋の出口に差し掛かったあたりで、蒼さんが振り向いた。
「ありがとね。このあたりで大丈夫」
彼女は言う。夕陽が逆行となり彼女の表情は見えない。
「僕は……」
彼女に駆ける言葉が見つからない。彼女はいま治療という名の断頭台に立っている。彼女は最期まで、人生の主導権を得ようとはしなかった。
―――みどりは自分の過去を清算したがってるように見える。いい思い出も悪い思い出も全部捨てて、奇麗な環境を作ろうとしているんじゃないか。
以前彼女が言っていた言葉が頭の中で反響する。彼女はそれも自分の本望だとも言っていた。でも本当にそれでいいのだろうか。あの時の彼女には人生に対する諦めのような、ある種の消極的な自殺を望むような雰囲気を感じていた。
「理人」
彼女が僕の名前を言う。僕は無言で彼女をみる。
「理人くんのことが、好きです。僕の恋人になってください」
大きく息を吸う。この前の決意が再び揺らいでいるのを、僕は感じていた。でも哀れみや同情でこの感情を片づけてはならない。結局はどちらか一つしか選ぶことができないのだ。
「ごめん、他に好きな人がいる。蒼さんの気持ちには答えられない」
蒼さんはサコッシュの紐をつかむ。罪悪感と悔恨が胃を強く握り、僕はこみ上げる吐き気を必死で耐えた。彼女の方がずっと辛いはずだ、僕なんかが弱音を吐いていい状況じゃない。
「そうだよね。実は事務所の二人を見た時に、もしかしてって思ってたんだ」
「うん。ごめん。もっと早くに言うべきだった」
「ううん。正直に言ってくれてありがとう。はぐらかされるよりずっと良い」
彼女が一歩、僕の方へ近づく。
「最期に一つだけ、わがまま言っていいかな?」
「僕ができることなら、なんでもどうぞ」
彼女が更に一歩前に近づき、僕の顔に手を当てる。そのまま2人の唇が触れ合って僕は彼女の頬を流れる涙に気がついた。
この前の勢い任せの接吻とは違い、ゆっくりとお互いの唇を重ね合わせる。
一度唇同士が離れた直後、彼女は僕の身体をもっと引き寄せた。互いの唇が交差して、お互いの存在を確かめるように舌同士を絡ませあう。息の続く限り蒼さんは僕の顔を力いっぱい近づける。それはまるで噛みつくようなフレンチ・キスだった。
唇同士が離れて、舌が名残惜しそうに別れを告げる。彼女は少し息を整えた後、ありがとうと零れるように呟いた。僕もうんと一言だけ答えた。
それから言葉を交わすことはなく、2人の影は離れていく。僕はゆっくりとした足取りで事務所へと帰った。
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