第4話 一瀬さくら

今日は静かな雨の日で、あの頃と似てる…と辛い気分になる。だからといって積極的に記憶を避けようとせず、残ってる記憶をかき集める。

いつも隣にいてくれた。

笑ってるくれた。

怒ってくれた。

一緒に泣いてくれた。

『親友は、さくらだけだよ?大好き』


「親友が離れていった」

その事実は、失ったのが親友だけでなく、私自身も確実に見失っている。

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