第31話土地神様と子供になる呪い

 呪いというのは様々である。

 例えば、人が人に「呪ってやる」と言えば、それは立派な呪いになる。

 反対に、呪いを押付けたり、呪いによって命を絶たせたりすることも出来るこれも…

 立派な呪いだ。


 だから、祟りなんて言うのは特に神が起こしてる訳ではなく人の思い込みによってそういうのは起きているのだとウチは思う。

 でも、呪いの中で一番恐ろしいのはやっぱり人が創り出した呪いだろう。


 一から考えて、術式をめちゃくちゃにして解呪出来ないようにする。

 それこそ怖いし人がほんとに怖いものであることがよく分かる。

 それは……ウチが昔に経験したからだろう。


 そして、今この状況でも、同じことが言える。


「え、えと……あ、あおいちゃん…もう、やめよ?」


「えー?だってこんなにも可愛い巴さんなんて……もう二度と見れないと思うと……貴重だなぁぁぁって!!!」


「うわぁぁぁ?!ちょ、み、みお!!たすけてよぉぉぉ///」


「み」

 抱きしめられながら、そんなことを言われた。

 うう……美桜にも見つめられてて恥ずかしいのに……しかもカンナちゃんは何故か興味津々に見てるし……


 なんでウチの身体は小さくなったんだ?!



 〜時をちょいちょい遡ること数分前〜

 なんだか……

 布団がような……

 しかも、所々関節が熱い……

 どうしたんだろうか……なにか、変なもの…は流石に食べないか。

 だって、葵ちゃんが作る料理は全部美味しいんだから。


 でも……とりあえず…起きるしか…ないか。

 そう思い、べっどから降りると……


「うわぁぁっと……」

 上手く着地が出来ず落ちてしまった。

 どたっておっきい音がしたから葵ちゃん来ちゃうだろうなぁ……

 心配させたら嫌だし、何も無かったことにしよ。


 でも、どうしていきなりこんな……重いって思うように……

 いやでも、身体は軽い。

 何があって……


「巴さーん、どうした……」


「あ、あおい…ちゃん、うちなにかあったのかな?って…あれ?あおいちゃんのあしってこんなおっきかったっけ」

 ちょっと待って?!なんでこんなに舌っ足らずなの?!

 ちょっと……喋りづらいような……

 なんというか……

 いやでも、これは……嫌な予感がする。


 いつもは起きた時布団は膨らんでる。

 だって、おっきい胸があって寝返りも打てない程なのに今日は寝返りが打てていた。

 それに、今はそんな感覚がないし……

 姿見…姿見は確か……


 というか、姿見を見るまで全然気づかなかったのはそうだけど……とてとてと今にもそんな音がなりそうな歩き方をしていて凄く恥ずかしく思えたけど今はどうでもいい。


「な…な…なにこれ?!?!」

 自分の姿を見てみると、ずぼんを引きずり、服が凄いダボダボでもう胸が見えてしまいそうなくらいになってて、しっぽも耳も歳相応な位に小さい。

 おまけにこの姿見で写し出されているこれは事実ということ……

 これは…間違いなく…小さくなってしまっている…


 ウチ自身が!!


「巴さんが…巴さんが…すっごく可愛くなってる!!!!!」

 と言い、葵ちゃんは倒れてしまった。

 まさか……これが葵ちゃんと最後の会話になろうとは……


 なんてないない。


 まあ…どうしようかな…

 こんな状態になった時、カンナちゃんか美桜を呼べば……


「かんなしゃーん!みおー!」

 うん……

 これは、自分で言葉を発してて凄い恥ずかしいと思ってしまうのはこの先無いだろうとは思うが……


 こんなに恥ずかしく感じるとは……思いもしなかったよ……


 しばらくすると美桜がやってきた、やっぱり狐の姿だから分からないけどこの子はほんとに何してても可愛い。

 これを反則というのだろうか。


「主様?!どうしたの…です、か?」


「え、えと…みお、その…こんな姿に…」


「か…」


「かわいい!!主様何があったのですか?!」

 やっぱりこうなると思った……

 まあ、いいんだけど。

 でもまさか、美桜とウチが同じくらいの大きさって……だいぶウチ小さ過ぎないか?


「ちょっ、みお?!」

 考えていると、美桜がウチを押し倒していた。

 まさか……美桜がそういうことをしてくるとは……全く思わなかったけど……

 でも、こんなにもウチの事を可愛いって思ってたとは思わなかったなぁ……


「美桜も葵も戻ってこねぇと思ったら……なるほどな……」

 カンナちゃんがやってきたと思ったら凄い呆れてる感じに聞こえる……

 まあ……そうだよねぇ……

 葵ちゃんは倒れて美桜はウチに抱きついている。

 これは、なんと言えばいい状況か…よね。


「とりあえず…事情を聞くためにこいつら運ぶか。」


「そうだね…」


「……っ///」

 ?

 なんだかカンナちゃんも照れてる?

 いやでも……モヤにかかっているはずなのに照れてるように分かってしまうのって……どうして?

 そう考えながらりびんぐに行くウチであった。



 〜時は戻る〜

「でも……なにかげいいんがあるはずって…うちはおもうんだけど」


「そ、そうだよね…///」


「みおは……このままでも…いいきが…」

 ちょっと美桜?!

 何言って……

 流石にこのままだけは……


「だめなんですか?」


「だめって…それは」

 だめ…

 うん、流石に……だめ。

 だって、このままじゃ葵ちゃんの思うようにされてしまうし……


「まあ、原因は知りたいよな。でも一番疑いを向けるのは葵だが」


「え?!なんでよ!」


「たしかに、葵様はなんだかいちばんあやしいです」


「美桜ちゃんまで?!」

 まあ疑われるよね……

 だって、葵ちゃん凄い疑われるようなことしてるもん。

 疑われるうなこと……というかウチを凄い葵ちゃんのものにしたい……とかそんな感じがする。

 まあ、ウチも満更でも無いんだけど。


「でも、うちはうれしいよ?」


「へ?」


「あおいちゃんがあいしてくれてるんだなってことがよくわかるもんっ」


「巴さぁぁんっ、私巴さんのこといっぱい愛してるよぉぉぉ!!」

 とすっごいキツく抱きしめられた……

 まあ…ちょっと驚いたけど……

 やっぱり、こうしてウチのこと愛してくれるからこそ、ほんとにありがたいなって思う。


「う、うちもだいすきだよっ」


「「「……」」」

 あ、あれ?

 どうしたのかな?黙っちゃったけど……なにかウチ変なこと言ったかな?

 というか……なんか、固まってるような……


(((か、可愛い……///)))


 疑問に思い、しっぽとか耳を動かしてなんか聞いてみようかなって思ったけど……

 絶対さっきみたいに倒れられても困るし。

 かと言って、このままなのも困る。

 どうしようか……


「まあ、とりあえずは飯食ってからじゃねぇのか?」


「そ、そうだね。」

 カンナちゃん……ありがたいよ。

 多分、今日はカンナに感謝しかしない日かもしれない。


「「「いただきますっ」」」

 まあ…座るのは…くっしょんがあったから何とかなったけど…

 えと、でも思ったけどこの状態でお箸を使って……どうやって食べるんだ?

 多分…すぷーんも上手く使えないだろうし……

 え、えと……


「わ、私が手伝うよ…///」


「あ、ありがと……」

 そう言うと、葵ちゃんがスプーンでウチのご飯を運んできた。

 え?

 え?!ど、どういう状況?!


「あーん」


「あーん……」

 うぅ……不甲斐ない……

 いや、恥ずかしすぎる……

 この状況……ほんとに、穴があったら入りたいよ…


 というか、凄い美味しいし…

 卵焼き……だよね、それがすごい甘くてでもちょっと奥に塩が効いてて甘すぎずしょっぱすぎずだから凄い美味しい……

 なんだか、複雑だ……

 なんと言えばいいのだろうか……


「……」


「ん?かんなしゃん?」


「な、なんでもない」


「ほんと……?」


「ほんとだ。だから、気にするな」


「はーい」

 なんか、気になるような感じのことを残す。

 やっぱりカンナちゃんがなにかを知ってる感じか……

 まあ……こういうことはあんまりしたくないんだけど…


「はい、巴さんっ」


「あーんっ」


「美味しい?」


「おいひいっ」

 ほっぺたを抑えながらそんなことを言ったらものすごい満面の笑みを浮かべ葵ちゃんはもっと食べさせてきていた……


 まあ、恥ずかしかったのがすごい勝つけど……

 でも、美桜にあんなこと頼んで良かったのかな、なんて思っちゃう…けど…


「うぅ……」


「もしかして眠い?」


「うん……」


「それじゃ、少し寝よっか」


「うん……」

 なんだか……急に、眠くなってしまった……

 子供の姿をしているからだろうか…

 でも……こうやって、葵ちゃんに連れられるのは……悪くない。

 むしろ……嬉しい。


「おやすみ、巴さん」


「だめ……あおい、ちゃんも…」


「〜〜〜〜っ!!」

 ぽわぽわしてて…分からないけど……でも、なんだか…

 すっごく嬉しい顔した、葵ちゃんと……一緒に寝ている……そんな、気がするんだ。


「だいすき……あおいちゃん…」


「私も、大好きだよ、巴さん。」


 ウチは眠りにつく。

 大好きな人の、隣で。

 そして、夢を見よう。


 ウチの、大切な人と一緒に過ごす夢を。


 起きたあとちゃんと戻れたけど、葵ちゃんは残念そうにしてたのは言うまでもない。






「話をしませんか、カンナさん」


「……それは、あたしも思ってたよ。美桜。」


 to be continued

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