第10話 暗部の少女が近づいてきた

 500円と1000円のガチャからはそれぞれ


 500円からは【身代わり人形】が出た。


 これは持っているだけで命に係わる怪我とか病気になったらカードが破けてしまうと言うもの。


 どうやら身代わりになってくれるアイテムのようだ。


 なかなか使えそうなアイテムだなと感じた。


 1000円からは【寝なくても疲れない魔法カード】が出た。


 これは睡眠時間が半分になっても疲れないというもの。寝る時間が半分。


 つまり8時間のところ4時間で済むというもの。


 これは使える。


 俺はこれを手に入れて寝て朝の5時になるとダンジョンに行く。


 クロはまだ寝ている。


 そしてダンジョンで沢山モンスターを狩る。


 魔石を集める。


 ダンジョンの中にある自販機に入れる。


 すると6階層の自販機では闇の薬が出る。


 闇に溶け込みやすくなる。


 飲んで1時間ほどの効果時間。


 隠者の衣を羽織らなくても効果があるのか!!


 なかなかいい薬を手に入れた。


 7階層に行く。


 7階層はウルフが出るようだ。


 狼のようだ。犬じゃねえ。


 鉄のこん棒で叩きつぶす。


 俺の腕力は留まることを知らない。


 ウルフからは毛皮がドロップする。


 いつの間にかもう10個もたまっている。


 何に使おう。自販機があれば使えるかもしれない。


 7階層をある程度攻略した。


 もう2時間もダンジョンに潜っていた。


 とりあえずいったん外に出るか。

 

 そして外に出ると見知らぬ少女が近くにいた。


 えっ他の人珍しいと思ったら話しかけてきた。


「ついに見つけましたよええと天回さん」


「だれ君?」


「私は暗部のあなたを探すために派遣されたシークレットエージェントです」


「何それ君の妄想?」


「何故にバレた……いえいえ私は暗部のシズクです」


「シズクちゃんは何のために俺を探していたの?」


「私の魔眼が疼くんですあなたが巷で話題のダークトルネードという異能者でしょ?」


「なんのことかな~~~?」


「白を切るんですか? 良いでしょう私も力を見せてやるんですよ」


 そう言ってシズクちゃんはカッターナイフを自分の腕に当てた。


 よく見ると包帯だらけだ。


 血が垂れる。


 すると血が剣になった。


「ブラッドソード」


「へ~~~君も異能者か」


「認めるんですね?」


「結構君かわいいね俺と一緒にダンジョン潜らない?」


「ダンジョン!? 本当にあるんですね! でも私は暗部のシズクですあなたの提案は飲めません。とりあえず戦ってください!!」


 そうしてシズクちゃんが俺に突進してきた。


 俺は鉄のこん棒を実体化させた。


「突然武器をどこから!?」


「まあ色々と種は喋らないのが俺流なんで……」


 俺はこん棒を少しだけ振る。


 だが血の剣で受け止められる。


「やりますね!! じゃあこれはブラッドショット!!」


「マスク」


 マスクを被る。


「顔がわからない!! ますます凄いですね」


 血の弾丸を受け止める。


 隠者の衣を羽織る。


 防御力も少しは上がる。シズクちゃんには悪いがこれで終わりだ。


 凄いスピードで近づく、そして一発殴る。


「ぐっ……やりますね……ガタッ……」


「ガタッって自分で行って気絶する人初めて見た」


 そうして俺はシズクちゃんを自宅に運んだ。


 でもこれ誘拐になりそうだよな。まあいいかこの娘も訳ありそうだし。


 俺は今後の動向を考えていた。

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