第3話「炎上!?バズの代償と、コメント欄の闇」

(陽向の配信後、アカネと共に帰る道)


陽向:「まじで、あたし、今日のこと信じられん…

まさかTwitterであんなにバズるなんて…」


アカネ:「すごかね!トレンド入りばい。みんな、陽向のこと話しよるよ。

その調子で次のステージも決まるやろうし、こっからが本番やん!」


陽向:「それがさ、アカネ…ちょっと気になることがあって。

さっき、通知がいっぱい来とったけど…」


アカネ:「通知?何やろう?」


陽向(スマホを差し出しながら):「これ…見てみて」


(アカネ、画面を見る。そこには、陽向を称賛するツイートの中に混じっていた、厳しい意見や悪質なコメント)


アカネ:「……なにこれ?」


陽向:「うちの歌、下手って言ってる人もおるし、顔が見れんって言ってる人もおる。

コメント欄で『動画の方がマシ』って書かれてるのもあった…」


アカネ:「クソみたいなコメントやね。それ、無視で良かよ。

そういうやつは、何言っても変わらんばい。」


陽向:「でも、みんなが言うことをちゃんと受け止めないと、成長できんと思うし…

うちの歌、あれでいいのかなって、すごく悩んでしまった。」


アカネ:「おいおい、陽向。それだけバズったってことは、否定的な意見もついてくるっちゃろ?

でも、ほんとに必要な声って、少ないけん。そんなもん、気にせんで良か。」


(その時、陽向のスマホがまた震える。画面に「フォロワーからメッセージ」と表示される)


陽向:「あ、またなんか来た…」


(メッセージは、陽向の配信を見ていたファンからの応援メッセージ)


『陽向ちゃんの歌、最高でした!初めてのライブにしては本当に素晴らしかったよ!これからも応援してます!頑張ってください!!』


陽向(うるっと涙をこらえながら):「ありがとう……」


アカネ:「見たか?これがほんとの声。

みんなの支えがあれば、怖いもんなんてないって。あたしも応援しとるよ。」


陽向:「でも、やっぱり否定的なコメントも気になるんだよね。

配信で『歌を下手って言われるのが怖い』って言った時に、少しでも自分の歌を否定されたら、もう歌えなくなりそうで…」


アカネ:「そんなことないって!あんた、歌上手いもん。うちも聴いたけん。

最初のころより、全然上達しとるし。何より、気持ちが入っとるけん、みんなに伝わっとるんよ!」


陽向:「うん、ありがとう…でも、怖いんだよね。

怖くて、みんなの期待に応えられなくて、何もできなくなるんじゃないかって。」


(そのとき、陽向のスマホに、また通知が。今度は新たなメッセージ)


『陽向ちゃん、応援してるよ!その笑顔、歌声が大好き!次も頑張ってね!』


陽向(涙ぐみながら):「うん、ありがとう……!

私、また頑張らなきゃ、ね!」


アカネ:「それこそが、ほんとうのファンの声。

気にするべきは、そんなことじゃなくて、これからどう成長するか、どう夢を叶えていくかやろ。」


陽向:「ありがとう、アカネ。…これからも、迷ったり、悩んだりするかもしれないけど、

みんなのために、そして自分のために、頑張るよ!」



---


【陽向、悩みを乗り越えて前へ!】

でも、ネットの世界で立つには、もっと強い覚悟が必要だと気づき始めた陽向。

そして、次のステージが始まろうとしていた――


次回――

「リアルの舞台でもトラブル!?悩みと共に迎えた新たな挑戦」

ファンも増えてきたけど、陽向にとっての試練はまだまだ続く――!

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