第6話「陽向、映画デビュー!?演技は叫びで乗り切れ!」

(スタジオ・バーチャル東京映画村。セットは超リアルな近未来都市)


陽向:「あんた…え、ま、待って!?うち、映画出るって聞いとらんばい!?

演技って何!?セリフ覚えるって何!?」


マネージャーAI・ナナ(無表情):「台本は昨日の夜、脳内クラウドに送信済みです」


陽向:「寝よったけん、見てなかぁぁぁあああいっ!!」

(叫びながら台本ファイルをゴリゴリダウンロード)



---


スタッフ:「主演は陽向さんと、イタリアのVTuber俳優“ロメオ・ヴェルディ”です。

ジャンルは…SF恋愛アクション・バトルミステリー時代劇です」


陽向:「ジャンル、盛りすぎぃいいいっ!!!なんばしよると!?」


ナナ:「現代の視聴者は刺激に飢えていますので、こうなりました」


陽向:「AIのせいばいっ!?うち死ぬかもしれんたい!?」



---


(撮影開始。陽向、役は“叫びの傭兵”ミカ・ハカタ。衣装は真紅のマントにスーツ)


陽向(心の声):「……てか、うち、意外とカッコよくない!?

声デカすぎてマイク壊す以外はいける気がする!!」


ロメオ(クール系VTuber。眼鏡にスーツ):「Ciao、君が噂のシャウトクイーンか。

セリフ、飛ばさないでね?」


陽向:「そっちこそ、イケメンムーブで全部持ってくとかナシばい!?うちは目立たんと死ぬ体質たい!」



---


【シーン1:荒廃した街で敵に囲まれた2人】


ロメオ:「……君と出会って、僕の運命は変わった」


陽向(照れ気味にセリフ):「うちも、あんたに会えて…叫ぶことの意味、変わったけん…」


(敵役VTuberたちがズラッと登場)


敵A:「ここで終わりだな、シャウトクイーン」


陽向:「うるさかろうがなんだろうが――

叫ぶしかないっちゃろうがぁああああっ!!!」


(叫びのエネルギー波で敵を吹っ飛ばすCG)


監督:「CUT!!完璧!!音割れCG、最高!!」


陽向:「よっしゃあああああああ!!!」(ハイテンションでガッツポーズ)



---


【休憩中】


ロメオ:「君、すごいね。叫びが演技になるなんて。演技指導受けたことあるの?」


陽向:「なかばい!!叫ぶのは……うちの生き様やけんね!」


ロメオ(ちょっと見惚れて):「…君、本当に不思議な人だね」


陽向(心の声):「…え、なにこの空気!?恋愛フラグ?演技じゃなかと!?ガチ!?」


ナナ(無感情に):「照れてる暇はありません。次はキスシーンです」


陽向&ロメオ:「ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!????」



---


【次回予告】


陽向、まさかの“演技”で世界に殴り込み!?

そして――キスシーンの運命は!?

恋か!?演技か!?博多魂の恋、爆誕寸前!?


「陽向、叫んだ先に…恋が見えたとよ?」

次回、第7話、お楽しみにっちゃああああああ!!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る