第3話「開幕ライブ!叫びの国から来た女」
―ライブ当日・オンライン配信スタジオ in 東京―
(背景は近未来感漂う高層ビルのセット、眩しいライトが照りつける)
スタッフ:「配信5分前です!陽向さん、準備お願いします!」
陽向(カッチカチに緊張中):「う、うち、今めっちゃ手震えとるっちゃん……!!
誰かストレッチマン呼んで……!」
マネージャー:「ストレッチマン来ても叫びは直せんばい。ほら深呼吸して。吸って、叫ばない。吐いて、叫ばない。」
陽向:「……叫ばずにはおれんっちゃけど!!」
(マイク前に立ち、観客のアバターがどんどん表示されていく)
陽向(心の声):「世界中から見に来とる……うちのことなんて、知らん人ばっか……
でも、うちには“いつものスタイル”しかなかと!!」
---
―そして開幕!全世界同時ライブスタート!―
陽向:「H-Hello everybodyyyyyyyyy!!
I’m HINATAAAAA from FUKUOKAAAAA!!
I SCREEEEEEAM!!」
(いきなりデシベル超えの叫び、配信画面がビリつく)
コメント欄:
「WTF!?」
「LOL WHO IS THIS SCREAM GIRL?」
「i can't feel my ears but i love her energy」
「博多ってどこ!?」
陽向:「うちの名前、覚えとってね!?世界でいちばん、うるさい女ばい!!
でも今日は……みんなと“心でつながる”ステージにしたいけん!!」
(BGM:博多弁ラップ×EDM)
陽向:「叫びだけやなか!今日は、うちの歌も、届けるばいっ!!」
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―陽向、初のオリジナルソング披露(もちろんサビは絶叫)―
歌詞(一部抜粋):
> 『ひとりぼっちやけど 声は届くけん
笑いたい日も 泣きたい夜も
叫べ、叫べ、心のままに――!』
観客コメント欄:
「CRYING WTF WHY IS THIS BEAUTIFUL」
「SHOUTING ANGEL!!」
「she is like…a sonic explosion with feelings…」
(ステージ後、拍手アバターの嵐)
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―配信終了後・控室―
陽向:「……ぜぇ、ぜぇ……喉、やられたばい……
けど、やり切ったっちゃん……!!
世界に叫び、届いたっちゃろか……?」
(スマホ通知:「フォロワー+10万人増」)
マネージャー:「陽向さん、海外で“ShoutQueen”ってあだ名ついとります。しかもトレンド1位」
陽向:「“シャウトクイーン”!?何その響き!?かっこよすぎん!?
もううち、スーパーアイドル爆誕したやん!!うひゃあああ!!」
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―その夜・海外のどこか、アリシアの部屋―
(アリシア、モニター越しに陽向のライブ映像を静かに観る)
アリシア:「叫び、侮っていたようね……
でも――今度の勝負、“ライブバトル”で決着をつけましょう。陽向さん」
(アリシア、満月に照らされ微笑む)
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次回予告:
「ライバル襲来!歌姫アリシアとの真っ向バトルへ――!」
激突必至!音楽と魂がぶつかるVTuber世界戦、開幕目前!!
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