第9話「初案件来たけど中身が地獄!?企業案件で大爆死の予感しかせんとよ!」
―とある朝・陽向の部屋―
陽向:「ふぁ~……やっと編集終わったけん……もう朝やし……寝よ……」
スマホ:ピロン♪(通知音)
陽向:「ん……なになに……『陽向さんにホラーゲーム実況案件のご依頼』……?」
陽向:「はああああああ!?
よりによってホラーゲーム!? しかも生配信コラボ!?
うち、絶叫系って“叫び”じゃなくて“泣き”なんやけどぉおおお!!」
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―同日夕方・配信スタジオ―
マネージャー:「安心してください陽向さん、もう一人ゲスト呼んでますから。
このゲーム経験者ですし、フォローしてくれますよ。」
陽向:「誰よ……誰がこの地獄に一緒に落ちてくれるっちゃ……」
ガチャ(ドア開く)
???:「お久しぶり、叫びの人♪」
陽向:「……ミレイぃ!?またあんたぁぁああ!?なんでここに!?」
ミレイ:「前にコラボした時、楽しすぎてスタッフさんにお願いしたの。
“陽向ちゃんともう一度一緒に叫びたい”って♪」
陽向:「願い方の方向性ぃ!!間違っとるやろうがあああ!!」
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―ゲーム開始「異界ノ館 ~真夜中の笑い声~」―
※全編ドット絵・BGM不穏・いきなり出る系のホラゲー
ゲーム内ナレーション:「あなたは夜の館に閉じ込められました。脱出の鍵は、声です。」
陽向:「は!?声!?叫ばせる気満々やんけ!!完全にうち狙いやろ!!」
ミレイ:「大丈夫、私は平気よ?心の準備はできてるから。」
陽向:「この世で一番信用ならん“私は平気”いただきましたーーーっ!!」
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―ゲームプレイ中・数分後―
(ドア開けたら顔だけのバケモノが飛び出す)
陽向:「ぎゃああああああああああああああ!!!(マイク吹き飛ぶ)
や、やばいやばい無理無理むりぃいいいい!!魂抜けたあああ!!」
ミレイ:(平然とプレイ中)「陽向ちゃん、鍵あったわよ。ここよ、こっち。」
陽向:「待って待って置いてかんでえええ!?ひとりじゃなんもできんけん!?」
(次の部屋、笑い声が響く→突然背後に追跡者)
ミレイ:「あ、来たわね……逃げて?」
陽向:「逃げる言うたって方向音痴なんよ!!てか後ろ向いたらいたあああああ!!!」
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―配信終了後―
コメント欄:
「叫びすぎて腹筋崩壊したwww」
「ミレイさんとの温度差やばすぎて逆に怖い」
「陽向ちゃんの恐怖顔、スクショ10枚保存した」
「次回もホラゲー希望!!」
陽向:「やめろおおおお!!!視聴者が鬼やあああああ!!」
ミレイ:「またやりましょうね?」
陽向:「断る暇も与えんのかい!!しかも笑顔が一番怖いんよあんた!!」
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第1章 第10話予告:「リスナーからの愛が重すぎる!?初ファンイベントでパニックばい!」
陽向、ついにファンイベント出演決定!
でも出てきたファンの愛が濃すぎて、逆に逃げたくなる!?
「推ししか勝たん!」の圧が凄すぎて、叫びも絶句やけん!!
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