なんでも肯定してくれる眼鏡っ子文学少女に恋心と言う尊いものを人質にされる男子高校生の日常

まーぼー

ご挨拶

001【挨拶】

読者の皆さま、

この度はこちらの文字の羅列を記載した本媒体(所謂ライトノベル風のなにか)をご覧いただき誠にありがとうございます。

ですが、先述させていただきますとこの先、特に何があるわけでもなく。


――都市伝説

――街談巷説

――道徳塗説


といった現実離れしたお話、御伽噺もなく。現代日本エッセイのようなお話でもなく。ただただ暇で退屈な学生生活の一部分を切り取ったようなお話。

読んでいる人が大人ならみんなが通ってきたような話。

読んでいる人が僕よりも年下ならこの先通るようなそんな話。

異質なことも怪異的なことも不思議なこともなく。人生というものに雛形というテンプレートが存在するのなら正にそれそのものである。


そこにただ一人の女子生徒。

クラス一地味な眼鏡っ子。

――何を言っても肯定してくる文学少女。

――今でも忘れられないであろう彼女。


『夢見きらら』


この先にあるのはそんな彼女と僕の学生生活のお話。

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