貧乏学生とお嬢様女子学生の恋愛事情
@kana_01
第1話 プロローグ
気ままに書きたい作品です。気ままに読んで頂ければ嬉しいです。
最初今の時代にこんな会話があるのかという違和感があるかもしれませんが、作品の中なのでご了承下さい。
一話一話はそんなに長くないでのサラッと読んで頂けると嬉しいです。
―――――
俺、
「父さん、俺は高校に行きたいんだ」
俺の父さんに対するお願いを遮る様に兄さんが
「涼、高校なんか行ってどうするんだ?」
「兄さんは中卒だからって反対しているんだろう?」
「俺は聞いているんだ。高校に行ってどうするんだ?」
「今時高校に行くのは当たり前だ。俺の人生だ。兄さんに何を言われる筋合いはない」
「先も決まっていないのに高校に行っても意味ない。働け。父さんも俺も中学を出てここまで会社を大きくして来たんだ。勉強なんて馬鹿がするものだ」
そう、我家は県内でも五指に入る建設業を営んでいる。傍目から見たら裕福な家庭だ。実際生活も何も不自由無い。
俺は兄さんの言葉を無視して
「父さん、頼むから高校に行かせてくれ。俺は大学にも行きたい。でも高校を出たら独立して一人で暮らす。学費も生活費も全部自分で稼ぐ。だから高校までは行かせてくれ」
母さんが
「あなた、涼がここまで言っているのよ。行かせてあげたら」
「涼、高校までだぞ。大学受からなかったら、父さんの会社で働け」
「…分かった」
中学三年の時、家族で会話してやっと認めてもらった高校進学。でも俺は大学に入る為の入学金や当面の生活費を稼ぐ為に高校一年の秋からバイトを始めた。
親の承諾が必要だったけど、流石にこれは許してくれた。ファミレスの厨房だ。接客係だと高校の知合いも来るから厨房にして貰った。
クラブとか入らず、仲間と遊ぶ事もしないで一生懸命勉強とバイトに明け暮れた。だからクラスの仲間や中学からの知り合いが
「涼、ゲーセン行こうぜ」
「涼、カラオケ行こう」
なんて良く誘われるけど全部断った。
だから
「涼の家は裕福なのになんでそんなにバイトするんだよ」
と聞かれるから
「高校出たら、外国に遊びに行く金を溜めているんだ」
と嘘をついた。こればかりは仲間でも理由は言えない。
そして高校三年生になった。
俺の家は高校以降の事は誰も知らないから、友達のお兄さんに聞いて、最初だけでもいくら位掛かるか教えて貰った。
私立と国公立では、全く学費が違う事が分かった。県内には国立大学しかない。だから遊ぶ暇を惜しんでバイトをして、寝る暇を惜しんで勉強した。
とにかく、入学金、アパートの入居費用、当面の生活費を目標に必死にバイトした。時給千二百円で毎日二時間、土日は八時間働いた。
夏休みも半分はバイトした。それ以外の時間は勉強かご飯か風呂見たいな生活だった。お陰で大学受験申込前には三百万ものお金が溜まった。
高校での授業はいつも十番以内に入っていた。私学の推薦の話も有ったけど、授業料を理由に断った。
俺の家は見掛け裕福なので先生も授業料が理由で断る事を不思議がっていたけど。家の事は誰にも言う訳にはいかない。
そして無事に県内の国立大学に合格した。両親と兄さんは驚いていた。俺は入学手続きとか、大学には自転車で通えるアパートを探す為、直ぐに動いた。
お陰で大学から自転車で二十分のところに1DKの部屋を見つける事が出来た。そして高校の卒業式が終わった翌日には引越した。
勿論、引越しと言っても何がある訳では無いので友人の兄に運転代を出すからという事でお願いした。引越しはその友人も手伝てくれた。
引越し日は父さんは難しそうな顔をして、母さんは悲しそうな顔をした。兄は何処かに行っていなかった。
アパートは六畳の寝室と四畳の居間兼台所、後はトイレ付にユニットバス。家で使っていたシングルベッドと布団、自転車、それに今迄着ていた洋服だ。
友人と友人のお兄さんが引越しが終わって帰ると途端に寂しくなった。でも自分が選んだ道だ。
食器とかは何も持ってこなかったので今日はカップ麺にして明日買いに行く事にした。
―――――
書き始めは皆様の☆☆☆が投稿意欲のエネルギーになります。
感想や、誤字脱字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
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