最終話 誇り高い血への応援コメント
SFとなさっておられますが、私の印象では、メカも出てくるコスミックファンタジーという感じでした。ミドルティーンの若者のなりきり一人称で、終盤でのアクションシーンも含め、明解でわかりやすく、日本語的な点でひっかかるところが皆無なのはさすがです。
正直、中盤までは「実はこの舞台はアリ世界で、主人公は軍隊アリのエリート家系」とか「タイムラインこそ違うけれども、ここは1944年の日本で」みたいなネタバレがどこかで出てくるんだろうとずっと身構えていたのですが 笑、どうやら本当にヒューマノイド社会の若き戦士の成長譚とわかって、ほう、と思いました。ファンタジーっぽい印象と申しましたが、このビジュアルはハインラインの「宇宙の戦士」を彷彿とさせますね。あの話の外伝と聞いても納得できそうな……。
ここから壮大な大河ロマンが始まる、そのプロローグ部分と受け止める分には問題なく読めましたが、短編として見ると、何かもう一つ二つ要素がほしい気もします。我々の社会とは全く別の価値観が描かれている話ですけれども、戦士とかハンターと言えばまあこんなもんだろうという予想の範囲で話が終わってますので、なんとなく読み流してしまうというか(とりあえず引っかかりなく読んでもらえることを目標にしたのなら、十分合格点だとは言えるのでしょうが)。
やはり地球との関連をほんの小ネタで流してしまったのがもったいなかったかもしれませんね。……あれ、元ネタに気づいたらびっくりできるとか、そういう構造だったりします? 私は「有名な映画」というのもピンと来なくて(たぶん見てない)……というか、この「フェイク映像」の設定は、ウルトラシリーズとかスーパーロボットものなんかで頻発していた敵方のパターンそのままなんではないかと ^^。
というか、今気づいたんですが、この社会の価値観って、おおむねクリンゴンそのままですね。クリンゴンと、「ボトムス」か「パトレイバー」くっつけたみたいな? あ、なんだか急に面白そうな世界に思えてきた w。このまま長編化するんなら、フォローしますよ♪
作者からの返信
コメントいつもありがとうございます!
クリンゴンは意識してなかったですが、確かにそうかもしれません(笑)トレッキーとしての本能が影響したのかも…
元ネタの映画は「プレデター」です。この映画の世界観を相手サイドから書いてみたいな…と考えたのですが、モチーフが少し古かったかもしれないですね。
最終話 誇り高い血への応援コメント
拝読いたしました。
これまで読ませていただいたSFとはまた違った感じでしたね。
なかなか内容がエグいのに(死傷者の数、正規スーツの自爆装置など)、主人公の少年の語り口の軽やかさで、暗くなりすぎないのも読みやすかったです。
そして私は元ネタのことほとんど存じ上げなかったのですが、血の色はそういうことだったんですね。
楽しませていただきました、ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
元ネタの映画で、
エイリアンが蛍光色の黄緑色の血を流すシーンがあって、
それがすごく印象に残っていたので、
最後に使ってしまいました。
「プレデターvsエイリアン」というハチャメチャな映画もあって、
その結末の空気感も、この作品の底流にあります。
やっぱり二次創作だったのかもしれないですね(笑)