「鍛冶」と「合成」スキル使って鍛冶屋やってます

サック

第1話 転生直前

俺、内田刀心、20歳、大学受験失敗して、現在とあるブラックな工場で働いている、寝不足と栄養不足な生活を過ごし、給料も低い、正真正銘ギリギリ、倒れ寸前な日々


ビリビリ!ビリビリ!

「はぁ、仕事辞めたい、って辞めれるならここでタメ息しないだろ」


アラームに起こされ、さっそく着替え、顔を洗った後、仕事しに行った


「内田!てめえ!また遅刻か!さっさと仕事しろ!」

「内田! またミスしやがって、また後輩にてめえの尻拭いさせて、恥ずかしくないのか!」

「内田さん、今日用事あるんだよ、早く帰らないと妻に起こられるんだ、こっちの工作もやってくれ、今度飲みに行く時起こるから、頼む」


これが俺の日常、俺が働いている工場は家具制作関連な工場、たまに遅刻もしてないのに、上司に遅刻認定、後輩のミスなのに、俺より仕事できるから、俺のミス扱いして


他の仕事仲間もよく仕事をこっちに回す、ついでに一回も飲みの誘いがないし


「またか、こんな日、いつ続くんだろ」

「あぁ、そう言えば、不良品を処分しないと」


俺は不良品を処分するため、同僚と一緒にシュレッダーへ向かった


「毎回思ったけど、不良品だから破壊するって勿体無いな」

「そうすっね、俺たちが一生懸命作ったのに」


勿体無いと思った俺と賛同する同僚、やっぱり同じ気持ちか


「いまでもまたこんなブラックすぎる工場で働い続ける動力なんて、ただ製品完成した後の達成感だけだな」

「あぁ、内田さん、いつもリーダーからパワハラされたのに、てっきり特殊な趣味だと思ったけど、今まで辞めない理由はそれだったんですね」


おい、失礼な!ていうか俺を何だと思ったんだコラ!

「まぁ、変な誤解が解けて良かったよ、そうだな、自分が作る一員だから、どの製品も俺の子みたいな扱いするんだよ」

「内田さんいつも仕事丁寧って評判ですからね、知らないのはリーダー一人だけっすよ」

「意外だな、俺って意外と高評価なっだ」


いつもあっまり仕事仲間と交流しないから知らなかった


「あ、着いたっすよ、今回はでかいの多いから、気を付けましょう」

「お、おう...」


久しぶりに暖かい言葉に感動した、早くこういう同僚があるって知ったらいいのに


本当に遅かったな


翌日のニュース、とある工場で働いている作業員がシュレッダーに落ちて、死亡した


そう、俺だった

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