第2話 地球出身者スグル。
俺は自分のステ-タスを見る事が出来る。そして今自室にこもり見ていたが其れを見た本人が絶句していた。
教会で文字化けしていた者がはっきりと表示され、魔法は全属性が使えると有り実際に初級魔法が出ている。その中でも失われたと言われている時空魔法も有り、氷魔法や基本7属性以外も有りこれは家族にも見せれないと思っている。その中にも自分が見た事も聞いた事も無い物が有った。
異空間収納て何。俺は興味深々で異空間収納を試して見たい衝動に駆られ、目の前にある椅子を掴んだが此処からどうするのか分からず収納出来たらなと思うと、目の前に有った椅子が無くなり頭に収納椅子と浮かんだ、俺は椅子が異空間収納に入った事は理解できたが、取り出す時は如何するのかと思い浮かべると、椅子が目の前に現れて思い浮かべるだけで出し入れが出来る様だ。
俺が色々部屋で遣っていると、リビングに現れない俺の事が心配になった母ミラルが迎えに来て部屋のドアをノックして来た。
俺が、「誰?」と言うと、「私よ。」と母の声がして、「スグル元気が出ない事は判るが私たちは貴方の味方よ。心配いらないわお父さんが如何にかして呉れる。皆に顔を見せなさい心配しているから。」と言ってリビングに来る様に言って来た。
俺は今は全く落ち込んでいないし、逆に元気が出たくらいで心配して呉れる家族の前に顔を出すのが躊躇われたが、其処は演技派?のスグル君の見せ所で、一応は落ち込んでいる体で俯き加減でリビングに向かうと、長男のカルクが「スグル元気を出せ。魔法は貰え無かったがそんな人はこの世の中に数えられない程いる。気にする事は無い。」と励ましてくれ、父親のグライラルも「お前が望むならこの子爵領で仕事を見付けて遣る事も出来る。」と言って呉れた。
それからも次々に声が掛り全員から励ましの言葉と、母が「魔法が無くても生きて行ける民は殆どがそうだし、貴方には家族が付いて居る。」と母の励ましの言葉を貰ったが、俺は終始俯き落ち込んでいる。そして俺が「俺は大丈夫だから、今日は落ち込んでいるけど明日からは立ち直って見せるよ。」と俯き加減に行った。
そして俺は一人で海の傍の高台に行くようになり、家族は俺の事をそっとして置いて呉れたが、俺は其処で魔法の練習をしたり鑑定をして将来の為に備えていて、瞬く間に5年が過ぎて俺が15才の成人を迎え、家族も5歳歳を取り兄のカルクは何時も父親に付いて領経営の基本を習い、次男グライルは将来隣の島の行政官としての修業に励み、三男のトマソンも長男のサブとして同行している。5年が経ち皆が俺の魔法が無い事も忘れていた。
そんなグライラル・トマ子爵家として平穏な生活をしていたが、俺が15才の成人を迎えたその夜両親に俺が旅に出たいと申し入れた。
両親は俺が剣が出来る事は知っている。男4人で何時も剣の練習をしているし今では一番強い事も知っていて、剣の修業の為の旅に出てその道で生活したいと考えていると捉えていて、父が「何処に行きたいのだ、剣の修業にはルコラ王国の王都がおすすめだ」と言いながら、「何なら剣の道場に入門するのなら紹介状をしたためるが?」と言って「王都の名門道場チバタに知り合いがいたはずだ。」と言い出した。
俺は慌てて父親の剣術道場行を否定する様に、「父上、私はダンジョン探索者に為ろうかと思っています。剣の腕を頼みにしますがダンジョンには宝箱と言う者が見つかり、偶に魔法書と言う者が見つかるそうです。それを読むと魔法が覚えられ使える様に成るそうで、それを目指して行くつもりです。」と言うと、父親のグライラル・トマ子爵は「其れも良いだろう。冒険者は偶に偉大な功績を残す事が有る。人生一度だ思い切ってやるが良い。」と賛成して呉れた。
そして俺はルコラ王国に有る2カ所のダンジョンの探索に行く積りにしている。事を告げて5月15日に出発してダンジョン都市ホルカンに行く事に、領都トマから船に乗りルコラ王国のスカリ迄行く行程で船で2日半の旅に為る。
俺は部屋に帰るとステ-タスの確認をして見た。
スグル・トマ (男の子 15才 人族) レベル5
HP 25
MP 50
攻撃力 15
防御力 12
俊敏力 8
力 10
魅力 11
運 23
装備 ・ロングソ-ド ・皮の籠手 ・皮の鎧 ・皮の帽子
・皮のブ-ツ
スキル ・全魔法属性 ・剣技 ・鑑定 ・異空間収納
称号 ・地球出身者 ・魔法構築者
風魔法 レベル4 ・エア-ランス ・エア-シ-ルド ・ウィンドカッター
・エア-ボム
光魔法 レベル2 ・ヒール ・キュア ・ハイヒ-ル
火魔法 レベル3 ・ファイアーボ-ル ・ファイアーランス
・ファイアーウオール
水魔法 レベル3 ・ウォーターボール ・ウォーターシールド
・ウォ-タ-バレット ・ウォーターシールド
木魔法 レベル4 ・発芽 ・木材のシ-ルド ・製材 ・家具作成
金属性 レベル3 ・錬成 ・融合 ・鉄のランス ・鉱物探索
土魔法 レベル4 ・アースランス ・落とし穴 ・壁作成 ・土壌改良
・トンネル作成
無魔法 レベル5 ・肉体強化 ・視力強化 ・脚力強化 ・魔力シ-ルド
・腕力強化
時空魔法レベル3 ・ストップ ・クイック ・スロウ
雷魔法 レベル3 ・サンザ- ・サンザ-ランス ・サンザ-レイン
氷魔法 レベル3 ・アイス ・アイスランス
闇魔法 レベル3 ・影縫い ・影渡り ・影潜り
剣技 レベル6 ・スラッシュ ・受け流し ・二段切り
・二段突き ・十文字切り ・受け流し切り
鑑定 レベル4 ・鑑定出来る(たまに弾かれる事が有る)
・何でも鑑定出来る(人は自分のレベル迄)
俺がこの5年間家族にバレない様に練習した成果が此処に現れている。魔物を倒す機会が少なくレベルはそれ程上がっていないが、魔法は万遍無く上げているが光魔法は使う機会が少なく今後の課題として置く。この島は平和で魔物事態が少なく魔物は倒せ無かったが、ダンジョンに入れば嫌でも出会う事に為る。
5月15日の朝。俺は家族全員に見送られて領都トマに有る港から船で旅立ち、まだ1時間ぐらいが過ぎた辺りで船酔いの為に船室で寝ている。ルコラ王国の港町スカリ迄はまだ二日以上ある。この海域の今頃は海が穏やかで揺れが少ない事で有名だったが駄目だった。
食べる物は喉が通らず水分を取っては吐きを繰り返していたが、試しにキュアとヒ-ルを自分に掛けて見ると、船酔いが嘘の様に無くなり先程迄の苦しみは何だったのか、自分でも可笑しく為り笑ってしまった。
その後船酔いは全くしなくなり、2日半の航海ももう直ぐ無事に終わる予定で、港が見えて来て着岸して船から降りると、まだ揺れている感覚が有り平行感覚の麻痺が治る迄揺れていた。
今日はこの町で泊り早い目に宿を取り夕食後休む事にしたが、体が塩の香りがするほど海の上に居た事でべた付き気持ちが悪い、宿の裏手にある井戸で水を汲みタオルで拭くがスッキリしない、今後の課題が又増えて行くが此の解決には良い方法が無いか誰かに尋ねてみるのも良いかも知れないと考えていた。
次の日には、スカリからダンジョン都市ホルカン迄辻馬車が出ていると教えて貰い、其処に向い馬車に乗り込んだ、乗り心地は最低で尻は痛くなるは揺れは酷いはの連続で、船より酷い馬車酔いに成ったが密かに対処して何も無い様に装い、やっと見えて来たのがダンジョン都市ホルカンだった。
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