全員タンクですが何か?〜防御力こそ最強の証明〜
スパニッシュオクラ
第1話 鉄壁の盾
「我ら、
剣も魔法も使えない。ただ、ただただ固い。
攻撃しない。回復しない。小細工しない。
ただただ前に立ち、殴られ、耐え、そして時々、気が向いたら反撃する──
それが、彼ら
前衛? 全員前衛。
後衛? いない。
火力? 気持ちで補う。
回復? 唾つけときゃ治る。
機動力? 立ち位置は“据え置き”。
戦術? 筋肉で押し切る。
「タンクなんて一人いれば充分だろ?」
そんな偏見と罵倒にさらされ、どこのパーティーにも居場所のなかった“盾バカ”たちが、偶然酒場で出会い──共鳴する。
動かざること山のごとし。
倒れざること鉄壁のごとし。
進まざること……いや、ちょっとは動け。
世間に見捨てられた彼らが、なぜか、なぜか──
「世界を救う」とかいう壮大すぎる命題に、真正面から突っ込んでいくことになるのだった。
最強は誰だ? 勇者? 賢者? 剣豪? 違う。
“最強は、最後まで立ってた奴”だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます