え?レギンスの下は?なにも? ❤️

 純子を送っていった後、家に帰った。シティーホテルってどこがいいのかな?小遣いで足りるところはどこだろうか?とネットでいろいろ調べた。気づいたらもう三時半になっていた。純子とキスして、その後、何時間もたたないで、紗栄子の部屋に行くって、ぼくはいい加減な男だなあ、と我ながら思った。今日のことは紗栄子に内緒にしておこう。紗栄子に五時頃行きます、とLINEした。シャワーを浴びて、服を着替えた。

 

 ぼくが紗栄子の部屋のドアベルを鳴らすと紗栄子がさっとドアを開けた。黒のレギンスにおヘソの見えそうな短めの白のTシャツ姿、それにピンク地に白のチェックのドテラを羽織っている。ドテラ?ブラをしてない!乳首がわかる!

 

 彼女は左右を見回して、ぼくの手を引いて部屋にサッと引き入れた。「ど、どうしたの?紗栄子?」と聞くと「誰かに見られたらヤバいじゃん。美久ネエさんとか節子とか佳子に。私たちの関係がバレて『セフレでぇ~す』なんて言ったら、殺されちゃうよ。あいつら純愛派なんだから」

 

「ぼくは構わないけど。セフレじゃなくてもいいよ。付き合ってます、恋人です、って正直に言ってもいいんだ」

「アキラ、泣かせるじゃないか?じゃあ、時任純子に見られたらどうするんだい?」

「うん、その時は別れる」

「もう、その心意気だけで充分だよ・・・って、別れる?付き合い出したの?」


「その話もしようと思ってさ。今晩」

「その話『も』ね?じゃあ、他の話は?」

「そ、それは、話じゃなくって、行為っていうか、なんというか・・・」

「フフフ、紗栄子さん、自分に魅力がないわけじゃないってわかってうれしいよ。しかも、アキラからお泊りだなんて言ってくれてさ。大胆になってきたじゃない?」


「自分でも都合のいい男と思う。紗栄子も欲しい、純子も欲しいってさ」

「正直でいいじゃない?いいんだよ。純子とは愛情を発散させて、紗栄子とは性欲を発散させれば良いのさ。ちょっと妬けちゃうけどね。私も都合のいい女の子なんだから、お互い様だよ」」


「ゴメン。でもさ、この前から紗栄子のことを考えてモンモンとしちゃってて・・・紗栄子、そのピッチリしたレギンスとTシャツ、すごい色っぽいんだけど、ブラしてないし。それで、ドテラ?・・・」

「え?似合う?興奮しちゃう?うれしいなあ。アキラに色っぽいのを見てもらおうと思ってさ。でも、寒くって、ドテラ羽織っちゃたんだよ。パンツもはいてないよ。どう?」


「え?レギンスの下は?なにも?」

「うん、スッポンポン。どうせ脱ぐでしょ?だって、モンモンとしちゃってるのは、私もよ。もう、あれから毎晩アキラのことを考えているの。でも、我慢して自分で慰めてないよ。今日のために取っておいたのよ」

「え~、ぼくなんか、毎晩・・・」

「毎晩?してたの?私をオカズに?」

「当たり前じゃないか?紗栄子以外に誰をオカズにできるの?」いや、実は純子もオカズにしていたけど、嘘も方便だよね?

「うれしいなあ。毎晩、私を裸にしてたんだね?ほら、どう?見える?」と膝に手をおいてお尻を突き出す。レギンスがピッチリと食い込んで、あそこの形が丸見えだ。


「紗栄子、止めて!我慢できない!丸見えじゃないか!」

「そう見せているんだから。大なり小なり、女って計算づくであざといもんなんだよ・・・ちょっと恥ずかしいけど・・・」

「そう素直に言わなくても・・・紗栄子が『寸止めですごいこと』なんて言うから妄想がすごくて・・・」

「うん、したげる、すごいこと。ほら、寒いからコタツに入りなよ」

「あ、そうそう、酎ハイって買ってきたんだ。ストロング酎ハイ?『極上抹茶ハイ』っていうのと、『焼酎ハイボール強烈塩レモンサイダー割り』。おつまみも買ってきた。焼き鳥だよ」

「あんた、そんなに?8本も?」

「うん、この前、ビール飲んだらおいしかったから。お泊まりだし、何本いるのかわからなかったんだ。お酒が入ると勇気もでるようだし」


 ぼくがコタツに潜り込むと、紗栄子は、焼き鳥をお皿に出して盛り付けをして、グラスを二つ持ってきた。それから、ポテサラとか、かぼちゃの煮つけとかも持ってきた。「私もツマミを作っておいたのさ」と言って、ぼくの隣に座った。「ハイ、乾杯!」とグラスをかわした。紗栄子って料理うまいじゃん?

 

 紗栄子が「それで、純子とあれから何があったんだい?」と聞かれた。「純子には紗栄子の話ができないのに、紗栄子には純子の話をしちゃって、純子に悪いような気がする」と言ったが「男友達同士で話すみたいに私に話せば良いんだよ。だれにも言わないし」と言われたので、純子が付き合ってあげる、処女をもらってとか言われて、キスしたことや、神社の巫女さんの話なんかを話した。今日純子としたことはさすがに話せない。


「ふ~ん、初キッスねえ。いいじゃん?もう、私なんて遠い昔のことだよ。レモンの味したかい?」

「紗栄子とするようなディープなやつじゃないから。純子のつけているリップの味しかしなかったよ。唇にチョンチョンだもん」いや、ディープなのはもうしちゃったんだけど、紗栄子にはいいにくい。



※高校生の飲酒シーンが書かれてあります。

 性描写も含みます。

 この物語は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

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