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天界、星光のオーブ

神々が輝くオーブの周りにだらっと集まり、中野バッティングセンターがチラチラ映し出されていた。ネオンの光が朝のもやを切り裂く。ハヤトはバットを手に、入り口を睨みつけて立っていた。まるでそこが噛みつきそうな雰囲気だ。

スサノオがオーブに肘をついてニヤッと笑った。「ガキ、早速バッティングセンター行く気か。なかなか熱いね。」

ツクヨミが唇をすぼめた。「熱い? それとも焦り? コンタクトに全振りって感じだな。」

イナリが野球ボールを指でクルクル回し、目がキラリ。「まあ、スタートとしては悪くない。リアルなピッチをどう捌くか、見ものだ。」

ハチマンは黙って腕を組み、静かに見つめた。「プレッシャーは人を鍛える。あるいは潰す。」

中野バッティングセンター、日曜の朝

土曜のガチ修行—スイングとキャッチで限界までやった—の後、ハヤトのスニーカーが砂利をガリガリ踏みつけた。バッティングセンターは低くてピッチングマシンの音が響く建物だ。汗と金属の匂いが鼻をつく。使い古したムジノのバットがやけに重く、システムが「かかってこいよ」と挑発してるみたいだった。月曜の練習が迫ってる—あと1日で目立たないと、ベンチ野郎で終わりだ。

「ガチだろうが何だろうが、これがチャンスだ。」ハヤトはバットをトンと叩き、つぶやいた。スクリーンがパッと光り、クエストが表示された。新デイリーが目に入った:マシン相手に50スイング、スキルポイント1。いつものやつもあった:100スイング、100キャッチ、5キロジョグ。ウィークリー:ジョギングとスプリント合計50キロ。『ヒットを打つ』クエストが消え、『注目される』に変わった。マイルストーン:練習で注目される、スキルポイント5。

「中で50スイング?」(ケージを見やった。) ネットが古いクモの巣みたいにたるんでる。「マシンのピッチはキツいぜ。ま、いい。やってやるよ。」

中は閑散としてた。何人かの中年オヤジが遅いピッチをガツガツ打って、唸ってる。ハヤトはファストボール用のケージ代を払った—(財布が泣いたが、クソくらえだ。) ケージに入ると、マシンがゴロゴロ唸った。スイングはそこそこ、コンタクト14だったが、ファストボールは裏庭の練習とは別次元だ。

初球がビュンと飛んできた。遅れて振って、ネットにファウル。「チッ!」次の球。また空振り。バットを握り直し、カントクの声が頭に響いた。(タイミングだ、中村、タイミング!) 10球目で何球か掠めたが、腕がジンジン焼けた。(ルーキーファイターのフォーカスブーストが、ほんの少し効いてる、かな?) でもまだまだ雑魚感ハンパない。

50スイングをガムシャラにやりきった。汗がポタポタ落ちる。スクリーンがピコンと鳴った:クエスト達成:マシン相手に50スイング、報酬:スキルポイント1。ハヤトはポイントをコンタクトにぶち込み:14→15、スイングがちょっとキレた気がした。でも、まだ足りねえ。「もう一回だ。」ゴロッと唸りながら、マシンをリセット。さらにもう50スイング、集中して振り抜いた。デイリーのスイングを終わらせ、スキルポイントとバッティングブーストをゲット。コンタクト:15→16を選び、金曜の貯めたポイントでさらに:16→17。

「17か。」(痛みをこらえつつ、ニヤッと笑った。) 「いい感じだ。」

中野の街、午前中

ハヤトは公園のトラックまで自転車を飛ばした。ケージでヘトヘトだった。システムが5キロジョグのデイリーをうるさく催促してくる。うぜえ、と思いながらも走り出した。子供やジョガーを縫うように進む。(ボロいスパイクは大して役に立たねえが、) なんとか走りきって、ヘロヘロで倒れ込んだ。クエスト達成:5キロジョグ、報酬:スキルポイント1。ウィークリー:ジョギング5/50キロ。スタミナ:14→15。ポイントはキープ、(月曜の練習に備えるぜ。)

中野のコンビニ、昼前

ハヤトはコンビニに寄った。蛍光灯がチカチカする狭い店、冷蔵庫がブーンと唸ってる。喉カラカラで、ゼストバーストってエナジードリンクを手に取った—真っ青な液体、偽物のシトラス臭。会計中、スクリーンがチラッと光った:消費アイテム検出:ゼストバースト、効果:スタミナ+2、1時間。ハヤトは目をパチクリ。「マジ? ドリンクでこんなんアリ?」

グイッと飲んだ。シュワシュワが舌を刺し、足に軽いビリビリがきた。(もう一週走れそう。) 「すげえな。」空き缶をポケットに突っ込み、つぶやいた。(この店、覚えておかねえとな。)

中野高校グラウンド、午後

ハヤトはグラウンドに乗り込んだ。気合い満々だ。バッティングのクエストは終わったが、止まる気はゼロ。100スイングをぶちかました。スイングを磨くために全力を出し、システムがブーストを記録。ヒットがキレッキレになった気がして、コンタクト:17→18、金曜のもう1つの貯めたポイントを使った。(最後のスイングで腕がちょっとピリッとした—やりすぎたか?) 気合いが入りすぎて、気にも留めなかった。

次はキャッチ。キズナのグローブがギシギシ鳴り、手のひらが痛え。でもゼストバーストのスタミナブーストで体が軽く、ボールをキレよく捕った。(練習でアウトを取るイメージ—ライナーをガッチリ捕って、プレーを止めるんだ。) バケツから100球投げて、3つ落とした。スキルポイントとキャッチのブーストをゲット。キャッチ:13→14。ポイントはキープ、スイングがさらに滑らかになった気がした。

ハヤトはダグアウトのベンチにドサッと座り、息を整えた。(スイングが空気を斬るみたいに感じる。) けど月曜の練習が本番だ。(カントクはシステムなんか知らねえ。ヒット、キャッチ、ハッスル—それしか見てねえ。)

スマホがブッと鳴った。ダイキから、サッカーの試合の話。「パス。」ハヤトはつぶやいて、スマホをポケットにしまった。(ダイキはいい奴だが、今は野球が俺の戦いだ。)

天界、夜

イナリがニヤリと笑い、オーブに映るハヤトを見た。布団の上でスクリーンが光ってる。「ガキ、スイング重ねてんな。ガツガツした野郎だ。」

ツクヨミが鼻で笑った。「ガツガツ? コンタクトしか見てねえ。バランスゼロだ。」

「バランスは後だ。」ハチマンが静かに言った。目が落ち着いてる。「あと1日。どこまで行くか。」

スサノオがゲラゲラ笑った。「行く? もうバット振りまくってんじゃん!」

ハヤトの部屋、夜

ハヤトは布団にドスンと倒れ、夕飯のカツカレーが胃に重い。母ちゃんの成績ガミガミが耳に残るが、父ちゃんの静かな(続けてけ)が心に刺さった。スクリーンがチラッと光り、進捗が表示された。マップがピコピコ:公園:キャッチ練習、クエストあり。学校グラウンド:ライバルチャレンジ、ロック中。

クエストをタップ。通知が光った:マイルストーン進捗:練習で注目される。月曜までにデイリー3つクリアでボーナス:クラッチ+1。(クラッチは弱えけど、ブーストでピンチを決められんぜ。) 完璧なアウトを取れば、カントクの目に止まるはずだ。明日の3クエスト—キツいけど、なんとかする。

そしたら、新アラートがピカッ:隠し目標検出:???、練習で解除。ハヤトは固まった。スクリーンをジッと睨む。「なんだこれ?」(詳細なし、ただその文字が、挑戦みたいにピコピコ。) 腹がキリッとした—月曜に何か来る。システムは教えてくれねえ。

天井を見上げた。今日のガチな努力が実った。スイングがバッチリ、キャッチも締まり、スタミナも上がった。ゼストバーストはマジで効いた—他にも何かあるかも。(あのコンビニ、また行かねえと。) 今は休む。明日、またガチでいくぜ。

ステータスまとめ

寝る前にハヤトは進捗をチェック。コンタクト:18、キャッチ:14、スタミナ:15、フォーカス:13、クラッチ:8、走力:10、耐久性:12、変わらず。スキルポイント3つ残。彼はまだ始めたばかりだった。

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