第43話

自己認識

 ダイフクは、維持界世界政府に利用されて、半ば性格が変容していた。どう変わったかと言えば、休憩が完全になくなったのだ。

 ダイフクは、能力の一本化を図ろうとしていたが、それこそが、大和朝廷・熊襲連合勢力に苦杯を喫する要因になるのであった。

 時を同じくして、ヌドム・ロタムも東海へその地下権力を拡大していた。ヌドム・ロタムは、ハイテク層に入る時、光・闇の研究学者からは、光の戦士と称されていた。

 ダイフクは、闇に囚われた戦士だった。ヌドム・ロタムは、東海の協力者が、大和朝廷に敵わぬ事を何となく予感していたが、勢力は、拡大するしかなかった。何故なら己の人生が、ダイフクと同じレベルだと思われては、堪らないからである。

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