異能学園パンクラチオン
熊谷日向
第1話
「くぁ〜......よく寝た。学寮のベッドって思ったより寝やすいんだな。」 朝食のトーストを貪り支度を済ませて入学式が行われる学園ホールへと足を運ぶ。
「やぁみんな、私がこの学園生徒会長の天井照だ。まずは入学おめでとう。私は君たちの成長と、君たちとの戦いを楽しみにしています!」
「はい会長、落ち着いて〜目がギラついて怖いですよ。どうも副会長です。真面目な皆さんはパンフレットにすでに目を通してると思いますが、そこに書いてある通りこの学園は大きく二つに派閥が分かれています。会長の率いる実践派と私の率いる研鑽派、どちらに入りたいか考えておいてください。それから~......」その後学園長の話などがありつつがなく入学式が終了した。
教室に戻り隣の席の人と軽く話をしていると、唐突に扉が開いた。教師が来るのはもう少しあとということだったが、
「さて、ここだな。『レベリング』の、えぇと渡来公人くん、いる?」なぜか名前が呼ばれた。呼んだ人の顔に見覚えがあると思えばさっき壇上で話をしてた副会長にみえる。その人が今俺を呼んだのか?
「呼んだぞ、さっき前で話してたし分かるかな?副会長の影浦だ、よろしく。早速要件を話すんだが、渡来くん、ぜひわれらが研鑽派に来てみないか?」教室がざわつく、自分でもなにが起きているかわからない。
「まぁ、いったん研鑽派の棟まで来なよ、そこでちゃんと説明するから。」
「は、はぁ。」ついていけないまま話が進み、副会長は他のクラスからも何人かをスカウトして研鑽派棟に案内された。
「ようこそ、ここが俺ら研鑽派の根城。研鑽派棟、シンプルな名前だろ?改めて自己紹介だ、俺は生徒会副会長の影浦。第一に、君たちをスカウトしたのは研鑽派のほうが向いてるだろうとおもったからっていうのと、育て買いがありそうだと感じたからだ。俺はゲーム脳でね、構築を考えたりステ振りを考えるのが好きなんだ。渡来くん、君を選んだのはそういうわけ。派閥のリーダーとリーダー補佐たちには君たちの能力と名前が書かれた名簿が配られる。きっともう実践派でもスカウトしてるんじゃないかな。」ここまで話したところで隣に座っていた男子が手を上げた。
「あの...。」
「おっと、角田君だね、何かな?」
「このスカウトっていうのは、強制なんですか...?友達は実践派に行くみたいで...」二人程がうなずいている。俺は友達に誘われていないが
「もちろん、断ってくれてかまわない、スカウトってそういうものだろ?...いやぁ実践派はかなり脳みそが筋肉でできてるから向こうはわからんけどもね。そうだなぁ、ぜひ入ってもらうためにプレゼンするか...実践派は戦うって方の字の実戦派っていわれるくらい対人しかしてなくて怪我が絶えない。だがこっちはなかなかにそんなことはない、いざ戦うときにビビっちゃいけないから対人ももちろんするけどな。そうだ、今だれかやってるっけか?」副会長が奥の方に声を投げると
「『魔術師』と二年が今やってる。熱いぞ。」と帰ってきた。魔術師?と困惑していると、
「あぁ、能力とか戦闘スタイルとかでたま~に二つ名をつけられるんだよな。」「いよっ、副会長『明室の影』~!」「おいやかましいぞ、俺の二つ名ださすぎるだろって。」副会長...『明室の影』って呼ばれてるんだ...。
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