海の底とはなんなのか
海とはなんと恐ろしいものか。
何がいるのか、何が漂っているのか、わかったものではない。
足のつかないほど深い場所なんてもってのほかだ。
気づいたら足がなくなっている…なんて考えるとパニックになってしまう。
しかし、一番恐ろしいのは‘深海‘だ。
私たちを照らしてくれる光なんて、どこにもないのだから。
「なぜそこまで海を怖がる?あんなに美しいではないか。」
そう言われたこともあるが、私には理解できない。
波の動きを見ているだけで吸い込まれそうになるし、最近は沖にも人喰い鮫が出るなんて聞く。
何が美しいのだ?
私にとっては恐怖の対象でしかない。
知らないのか?海の底に何がいるのかを。
いや、海の底が‘なんなのか‘を。
海の底は一つの生き物で、いつだって私たちを飲み込もうと口を開けて待っている。
誰も見たことはないかもしれないが、私は知っているぞ。
あれが一体なんなのか。
私たちの上にいるものだよ。
人間はつくづく愚かだ。
自分たちが生物の頂点にいると信じて疑わない。
近々、それが覆るとも知らずにな。
‘あれ‘が何かが全世界に広がった時、「海は美しい」なんて二度と思えなくなる。
おそらく、海そのものを無くそうなんて考える輩も出てくるかもしれない。
深淵の怪物によって、私たちは身も心も貪り食われるのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます