夏恋

待ちに待った体育祭も、同じ競技に出た。


お弁当も全部杏の手づくり。


友達との応援も盛り上がり……


2人で手を繋いで体育祭の会場まで行って


茶化されたこともあった。


「痛っ!!!!」


会場の階段から見事に落ちてしまった。


1人なら泣かないくせに、れいの前では


なぜか泣いてしまった。


れいはやさしく頭を撫でてくれた。


れいのまえでは、自分の本当の姿を見せれる。

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