あらすじ 第二部

大阪に着いた志伸達一家は、日清戦争の勝利で賑わう大都市で新たな生活をスタートさせる。志伸は北海道を離れて以来、どこかそれまでの素直や明るさがなくなり、いつも影を背負っていた。


16歳になる時、彼は将来明治政府で働くと決め、縁故を頼り九州の小京都飫肥に単身移り住む。飫肥で旅館を営む真樹家で住み込みで働きながら、勉強に励む日々を過ごす。名前も幸一と改名する。


真樹家の1人娘、穂垂は内気で控えめな少女だった。家業を手伝いながら幸一との交流を通じで彼女は次第に成長していく。幸一は彼女を妹のように大切にするが、穂垂はやがて幸一に憧れを超えて、恋心が芽生えるようになる。しかし、幸一の目はどこか遠い世界をみつめていた。


飫肥に住んで3年目。幸一は政府に採用される。最後の夏、穂垂は幸一への想いを告げようとする。しかし、幸一の目には白銀の世界しか見えていなかった。その事に気付いた穂垂は想いを告げられないまま、幸一との別れを迎える。


第二部 終

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