第24話

『きょーやのヘタレ!あいつ、襲ってこなかったの!ひとりでシたのに!』


 朝、響夜がトイレの中で長時間、ナニかをシているとき

 わたしは、リヨのことを怒鳴る

 リヨは、こうすれば響夜が耐えきれずにわたしのことを襲って、既成事実を作ってくれると言ってくれた


 わたしは、ずっと起きていたのだ


 となりで苦しそうに可愛い声で呻いていたり、ひとりでシてる姿を見て、わたしもムラムラしていた

 横から見てたけど、初めて、大きくなったそれを見た感想としては、ひくひくしてて、でもなんか見た目がグロテスクで、なんか複雑な気分だ

 でも、すごかった

 元から、すごく整っている響夜の可愛らしい顔が、快楽で歪んでいく様子

 全身を痙攣させながら、ふるふると男の子にしては長い髪を揺らしながら、響夜が達しているとき、わたしはすごく襲いたくなった

 だから、襲ってくれないのは、いい気分がしない


『あいつ、襲ってこない!わたしがとなりにいて、ひとりでするくらい、溜まってたのに!!』


 もしかして、わたしに魅力が……


『おっかしいなぁ……即効作用がある精力剤をちゃんとしこんだはずなのに……』


 わたしは、リヨになんとか響夜に襲わせるようにリヨにお願いした

 その結果、精力剤を混ぜ込むことになったのだ


 リヨによると、男の人には結構効くやつで、ケモノみたいになるらしい


『響夜が、思ったよりヘタレさんなのかな?』


 リヨはそんなことを言う

 先ほど、トイレに行くとき、響夜のズボンにテントが張ってたのがみえたので、おそらく精力剤の効果は出てる

 今、この瞬間もおそらく響夜はトイレでひとりでシている


『アルちゃん、安心して、次の策はちゃんとあるから!』


 リヨはそんなことを言ってきた

 次の策……?

 それは、一体なんだろう?



「響夜、寝不足?それなら、辛いもの食べてシャキッと目を覚ましなさいっ!」


 リヨは、お昼のとき、眠そうな響夜に辛いものを食べさせようとした

 響夜は、甘党ではなくて辛党よりなので、食べてくれる


 うん、食べた


 それにしても、わたしじゃ食べれないような辛さをしている匂いがする

 でも、いつか食べてみたいなぁ……


「理世ありがとー、ごちそーさま」


 作戦通り、響夜は、料理をすべて食べきる


 まさか、ライバルのリヨに、ここまで手を貸されることになるとは

 リヨも、恐らくとっておきの策があるに違いない


 こっちも、響夜のことを、本気でオとすとしよう

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