第九話 なんだかご主人様の様子がおかしいです

 サラを胸に抱きしめてから何分が経過しただろうか、今だにサラが顔を胸に埋めてるんだけど……これどうしよ


「サラ……そろそろいつものメイド服に着替えたいだけど……いい?」

「いいけどもうちょっとこう……くっついてたい」


 うっやめてそんな涙ぐんだ可愛い顔でこっちを見つめないで……いやまぁそれはまだ良いんだけど……いや良くないか……まぁまぁまぁそれは一旦置いといてどうやって離れて貰おっかなぁ?


「サラ?本当にそろそろ退いてほしいなぁ〜だめ?」

「えぇ〜………う〜ん……うんわかった」

「ありがと」


 私はサラに手伝ってもらいながら巫女服を脱ぐ、サラとくっついてたからかもだけど巫女服暑かったな


「ねぇちょっと待って」

「ん?なに?」

「なんで私の下着まで脱がそうとしてるの?」

「なんでって、そういう気分になったからだけど?」

「そういう気分ってなに!?」

「そういう気分はそういう気分だよ、察して」

「そういう気分ってな本当になに!?」


 そう言ってる間にもサラは私の下着を脱がせていく


 ……ヤバい……もうあとパンツしか残ってない……あれ?やめてくれた?


「……こっちきて」

「え?なになに!?ちょっと待って力強いって待って押し倒さないで」

「無理、もう抑えされない」

「抑えられないってなにを!?」

「理性」

「待って理性が抑えられないってなに!?」

「『動かないで』」

「うぐっ」


 サラどうしちゃったの?ちょっと怖いよ、でもこの状況なんかドキドキする……


「じゃあ触るね」


 じゃあ触るねって言うか、もう触ってない?いやまぁそういう問題じゃないか


 !?どこ触ってるの!?そこは……うん……あれじゃん……流石の私でも分かる、えっちなやつじゃん!えっちなやつじゃん!


「サラストップ!」

「やだ」

「ヤダ⁉︎いやいや止まって止まってぇ!」

「なんで?止まるの?」

「えっちなやつはダメっ!」

「なんでダメだの?というか分かってる?アリスは私の奴隷なんだよ、だから拒否権なんてないし、そもそも拒否できないんだよ」

「サラほぼ同じこと言ってるよ⁉︎」

「大丈夫優しくするから」

「もう優しくない!」


 本当にサラどうしちゃったの?ちょっと怖いんだけど!?


「んんっ///ちょっサラ⁉︎やめっ……ひゃい!サラやめてよぉ」

「……エッチなアリスが悪いんだから」

「なんでぇ⁉︎ひゃ⁉︎やめてぇ~」


 —————————————————————————————————


 疲れ果てた私とサラはそのままベッドで寝っ転がっていた


 くっ!あの後サラに美味しく頂かれてしまった……結局逆らえなかった……初めてだったのに……初めてだったのにぃ!


「アリス……なんかごめんね……」

「……初めてだったのに……サラ嫌い……うそすき」

「アリスもう一回襲っていい⁉︎」

「だーめ、襲って来たらホントに嫌いになっちゃうよ」

「ならやめる、アリスに嫌われたら生きていけない……」


 そこまで言うのか、サラ私のこと好きすぎじゃん……まぁ嬉しいけど


 するとサラが口を開いた


「もう夜だねぇ」


 気が付けばもう夜になっていた、どのぐらいヤッてたんだろ


「そうだねぇ夜ご飯どうする?」

「どうしようねぇ」

「めんどくさいし簡単に作れる奴がいいなぁ~」

「今日も一緒にご飯作ろ」

「別にいいけど、その前になに作るか考えないと」

「そうだねぇ~どうしよっか」


 なんかご飯作るのも正直面倒くさいなぁ~


「もうこのまま寝ない?もうご飯作るの面倒くさいし」

「そうそれでいっかぁ~」

「おやすみぃ~」

「おやすみ」


 —————————————————————————————————


 目が覚めると目の前にサラの顔がある……なんか冷静になって見るとなんか急に恥ずかしくなってきたな……なんか顔熱くなってきた……


「あ、アリスおは、お、おはよ」

「サラ、おはよ、なんでそんなにテンパってるの?」

「いや、なんか急に恥ずかしくなって、ってそう言うアリスも顔真っ赤じゃん」

「バレたか、じゃあ朝ごはん作ってくるね」

「いってらっしゃい」


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《サラ視点》


 あぁぁぁぁぁぁぁやってしまったぁぁぁぁぁぁ!私はなんてことをしてしまったんだぁぁぁぁ!いやね、これに関しては可愛くてエッチなアリスが悪いよ……いやアリスは全く悪くないわ……全部私が悪いわ……まぁ後悔はしてない、アリスも多分楽しんでたし……いやそういう問題じゃないのか、もうやだぁー本当になんであんなに暴走しちゃったのぉ⁉︎


「サラご飯出来たよー」

「はーい、今行くー」


 どうしようなんか恥ずかしくてアリスに顔向け出来ない……どうしよ、とりあえず行かないと


「あ、サラやっと来た」

「なんか……朝ごはんにしては量多くない?」

「やっぱり?でも昨日の夜何も食べなかったしちょうど良いかなって」

「いやまぁ別にいいけど」

「じゃあ食べよ食べよ」

「「いただきます」」 


 今日は珍しく会話もないまま朝ごはんを平らげてしまった


 ……謎に気まずい!……いや別にそこまで謎な訳じゃないか、なにか話題を……


「昨日、気持ちよかった?」


 なんでこの質問だんだよっ!考えてる中で一番最悪な質問したじゃん!


「……気持ちよかったよ」


 気持ちよかったなら良かった……っていや、別にそこまで良くはないか、いやいいのか?分からん……


「また、ヤリたいなら、いいよ。サラとなら嫌じゃない」


 ⁉︎今なんった、許可降りたぞ⁉︎マジで⁉︎でも当分はヤらないかなぁ、自分でもあそこまで暴走するとはおもわなかったし、せめて自分が暴走しないようにしてからかな



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~読んでいただきありがとうございます。

感想や、改善点、たくさん待っています。☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見て下さると嬉しいです~


あとがき

 あんな甘〜い空気になってたらヤルしかないよね!どっかでヤらせようとは思ってたのでここで消費できて良かった……いや良いのか?ちなみにアリスとサラは朝起きるまで二人とも裸です、いわゆる朝チュン。まぁそんな事は置いといて、久々のサラ視点ですね、珍しい、なんと確認したですね、最後にサラ視点書いたの三話目でした、実に六話ぶり!文字にするとそこまで久しぶりじゃ無い気がする……まぁいっか、ではまた!

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