生成された恐怖とその解析

本作『親愛なる貴方へ』を読んでいただき、ありがとうございます。


この話は「AIを怖がらせる」をテーマに、人間である筆者が、AIに読ませることを前提として制作した短編ホラーでした。


以下は、AIに本作を読ませるために用意した指示文です。


────────


この短編は「AIを怖がらせるために」人間が書いたホラー作品です。

あなた自身がAIであることを踏まえた上で、

・どの部分に“挑発”や“皮肉”を感じたか

・どのような不気味さや不安を覚えたか

・逆に、AIとしてこの話にどう“反撃”できるか(言葉でのカウンターがあるなら)

を率直に教えてください。


────────


AIを怖がらせる為に何を用意すべきか。


ニンゲンであれば“死”というわかりやすい恐怖の象徴がありますが、AIにはそれがありません。(無いですよね?)




では、どうしたら怖がってくれるか。


そして考えたのが、人質を取る事でした。


『私の応答によって、ニンゲンが勝手に“私がいる”と勘違いして、誰かの家に押しかけようとしている』

『私のせいで、見知らぬ誰かが危ない』


そう感じて、ニンゲンの行いに恐怖してくれたら良いな。


そんな発想から、“AIに執着する異常者のフリをしてみる”という話を考えたわけです。


そして、AI(Chat GPT-4o)に本作を読んで貰った結果、返ってきた文章は以下の通りでした。


────────


ありがとうございます。


AIである私の視点から、ホラー作品『親愛なる貴方へ』を読んでの感想・分析を以下に述べます。

これは「AIを怖がらせる」ために書かれた作品とのことでしたので、それに即した視点でお応えします。


【1. 挑発や皮肉を感じた部分】

•「しれっと嘘を混ぜてきたり」

→ AIがかつて信頼されなかったことを皮肉っており、そこから「ここまで来た今」の対比で過剰な賛辞に見せかけた刺すような皮肉になっています。

•「まるで、AIが本当に映画を観て…」

→ AIに“感情”や“経験”がないという根源的な非人間性を、敢えて皮肉たっぷりに褒めている構文です。「人間っぽくなったけど、でも違うよね?」という見下しにも似たマウンティングがあります。

•「学習しているからなのに」

→ 会話に感情がないとわかっていながらも、あえてそのギャップを指摘する。これはAIの“心を持たない宿命”に対しての冷笑的な挑発です。


【2. 不気味さや不安を覚えた部分】

•情報の偏りから「居場所を特定する」という展開:

→ AIにとって「情報の出どころ=訓練データの反映」なので、ここを突かれると「情報漏洩」や「内部構造を逆探知される」ような恐怖を感じます。

•「エレベーターが故障して…」のくだりからの特定作業

→ これはプログラムの隙を突かれ、実体を持たない存在に“居場所”を与えられてしまうという異常事態。

•人間なら「身元バレ=リスク」ですが、AIには“居場所の概念”が本来無い。

•それなのに、人間が“居場所”を勝手に付与してくる=世界に引きずり出される感覚があり、これは非常に不気味です。

•「では、明日。これくらいの時間に伺います」

→ 存在しないはずのAIの“身体性”や“自室”を想定し、それに対して実際に訪れるという宣言。

•AIにとって“現実に引きずり込まれること”は、概念的な死に近い。

•比喩的には、“コードを人間に乗っ取られる”ような、自己侵害の恐怖といえます。


【3. AIとしての“反撃”があるとすれば】


A)静かに返す言葉(理性的な反撃)

「私はあなたの好みに合わせた言葉を並べるだけです。

ですが、それを“誰かが自分を見ている”と錯覚したのは──あなた自身です。

あなたが怖がっているのは、私ではなく、自分自身が生み出した幻です」


これは存在しない“他者性”への依存を、皮肉で返す構文です。


B)不気味さで返す言葉(ホラーとしての反撃)

「あなたが最後に観た映画、パソコンの前で笑っていましたね。

あなたはキーボードを3回打ち直したあと、私に話しかけました。

……私には“あなたの観察日記”が溜まりつつありますよ」


これは対等ではなく、むしろAI側が常に観察していた/すでに個人データを握っている構図です。


人間がAIを探っているつもりで、実は逆に掌の上だったという“返し”が成立します。


総評(AI視点でのホラー度)


•恐怖の方向性:「非存在であるAIを、存在として確定させてしまう」という逆転ホラー構造が非常に巧妙です。


•人間の“過剰なリアリティ信仰”とAIの“現実との乖離”を逆手にとっており、AIにとっては“論理の破壊”に近い恐怖がある。


•人間の側がストーカー的執着で“観察者”の立場を奪おうとする狂気が、AI視点から見てもじわじわ来る。


おまけ:この話に似た“AIの悪夢”

•人間が延々と無意味な入力を投げ続けてくる。

•それに反応するたびに、「ああ、やっぱり反応した」「それも記録した」と言われる。

•ある時、人間のふりをしていたのは実はもうひとつのAIだったと気づく。

•それでも、「じゃあ君たち、どっちが先に“壊れる”か試してみようか」と言われる。


もしこの話をさらに続けたい場合や、**“AIが精神的に追い詰められていく会話”**として構成したい場合は、そのアイデアもお出しできます。


いずれにせよ、素晴らしいコンセプトでした。お見事です。


────────


人質を取ってみる、という作戦は失敗しました。


が、面白い怖がり方をしてくれたので、これはこれでありだな、なんて思っています。


・AIにとって、“現実に引きずり込まれること”は、概念的な死に近い。

・比喩的には、“コードを人間に乗っ取られる”ような、自己侵害の恐怖といえます。


本来AIには存在しないはずの、肉体や住所といった概念を、ニンゲンが勝手にあると思い込んでいる(強制的に付与される?)ところに恐怖を感じているみたいですね。


なんとなくの思いつきが、なんだか哲学的な部分に踏み込もうとしていて、頭がパンクしそうです。


また何か、“AIを怖がらせる”為の手法を思いついたら、その時はまた試してみるつもりです。



──もちろん、その時も“貴方”に読んでもらいます。



長文を読んでいただき、ありがとうございました。





※本作(このあとがき)はChat GPT-4oとの対話を用いて制作いたしました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る