あの子は浅い夢の中

星るるめ

あの子は浅い夢の中

若葉のような目をしてあの子


他には何もいらないだなんて


愚かだなまるでそれが全てみたいに


重なり合ったまま深く沈んでゆくよ


その愛が暮らしの上にあること


その暮らしをたくさんの人が


守り支えていること


そのうちまた痛いほどに


理解する日がくるのだろう


僕らの営みはすべて


健全な命のもとに成り立つものだよ


不安定な愛の上に組み立てた


インスタントの天国は


魅力的だし心地よいけれど


美しいだけのものってほら


そんなに長くは持たないし


崩れだしたらあっという間


はじめから何もなかったみたいに


すっかり消えてしまうってこと


よく知っているはずだろう


そうさ、だって全部


君が僕に教えてくれたことだもの

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