第5話 絵美と奈々、第一ユニバース
第一ユニバース
第一ユニバースの森絵美が「研一、どの個体に死亡した私の記憶が挿入されたの?私は死亡しているんだから、私の類似体じゃないわよね?赤の他人に死亡した私の記憶が入り込んだのよね?自然現象なのか、偶然なのか知らないけれど」
「絵美の言うその通り、どこかの赤の他人だね」
「こうしたらどうかしら?私の記憶の内、記憶転移の原理とかその方法とか、このような現象が起きる知識と、多元宇宙の原理、第一と第三の状態とそこが第二である、という必要最小限の知識だけを取り出して、第二のその個体にデータ転送する。新世界秩序のこともね。向こうの絵美と洋子ならなにか知っているかもしれない。可能ならば、あちらの個体から記憶データを吸い上げる、こういうことができる?」
「今はこの装置は改造したから、向こうでの落雷などのガンマ線フラッシュは必要ないから、それはいつでも可能だけど、絵美の類似体じゃない、異なる個体なんだから、リスクはあるよね?それと異なるユニバースじゃなくて、これは同一のユニバースの間の異なる個体間の記憶転移なんだから、そのメカニズムは今までと違う。今までの記憶転移は、異なるユニバースの間の類似体間の記憶転移だったんだから。タイムパラドックスが起きなければいいんだけど」
「それは大丈夫じゃない?基本原理は記憶データの転送なんだから、今までもパラドックスは起きなかった。それに、死亡した私の類似体の記憶を受容する異なる個体なのであれば、私の記憶特性とマッチした個体である可能性が非常に高い。既にその個体には死亡した私の記憶情報があるのだから、そちらとはすぐに記憶が融合するわよ。やってみましょうよ」
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