第2話
私はいつも、朝が来ると前日に準備をした服に
着替え身支度をしてから朝ごはんを食べました。
あまり、豪華な食卓ではありません。
ご飯にみそ汁、ウィンナーがあったり、玉子焼きがあったり、おかずは一品でした。
合わせて、ふりかけやお新香でした。
食べ盛りの時は、すぐお腹が空いてしまいます。
学校の給食は楽しみでした。
今思えば、母はあまりおかずのレパートリーが
無かったのかもしれません。
あまり食べたことがないものが、給食ではあり
初めての味に心なしか満足していました。
勉強は普通に普通で、特別得意でもなく
ただ、国語は先生が褒めてくれる先生で
字が綺麗だね、感想文がいい内容だと
言ってくれて、好きな科目になりました。
今でも時代ではありますが、字を書くこと
綺麗に書くことは、自分でもその先生に
出会えて上手になったのかな?と思います。
書くことは、少なくなった時代に淋しさが
あります。
体が変化してきました。
胸が膨らみかけた時は、ビー玉のカタマリが
出来て痛かったのを覚えています。
初潮もビックリしました。
でも、私は母に言えませんでした。
何故なのか…段々子供でなくなるのが
嫌だったのもありました。
ただただ、言わずに子供でいたかった…
それだけです。
でも、どうしても大人にはなっていきます。
身体も心も大人になりました。
少しずつ、自分の家はあまり居心地のいい
場所ではない…と、分かりました。
普通だけど、普通じゃない。
だから、思ったことが何も叶わないし
そうならない…
だから、嫌な感情が芽生えてきました。
反抗期と言われた時期だったのかもしれません。
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