今日も俺は歌いますーユニークスキル【魔術】の性能はイカれてるー

シェヘラザード

第一章 ダンジョンとは

第1話


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ダンジョン

それは約十年…20XX年に突如として現れた異空間への入り口

中には命を狙う魔物やそれまでの常識が覆されるような品々

未知との遭遇に人々は困惑したが、やがて適応しその技術を取り込み始めた。


そして、ダンジョンの中に入った者には【スキル】が初回に必ず1つだけ割り振られていた。

スキルにはレアリティがあり、ハズレコモンそこそこレア当たりユニークの3種類が今現在人類が手にしている。

そしてユニークスキルの中には【魔術】という超激レア大当たりがあり、そのスキルを持っているものは人類の半分が憧れると言われる魔術を行使できるとされている。

現在世界中で魔術スキルを持っているのは5人。

内訳は、他国から勝手にスカウトしてる所アメリカが5人、拉致して強引に国民にしてる所中国が2人、妨害だけは取り柄と言える並にある所韓国が3人である。

オタクと変態の集う所日本では、まだ魔術スキル持ちは

これから始まるのは1人の物語

この情報世界情勢をしらない1人のにんげ…人間(?)によって引き起こされる物語である

はたして…正義とでるか悪役とでるか…

その結末はまだ…誰にも分からない。



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今日もまた1日を生きるために起きる。

起き上がり、俺は朝食を作っていく。

今日のメニューは白米にだし巻き玉子、そして味噌汁だ。

だし巻き玉子というレシピを思いついた偉人に今日も心のなかで敬礼しながら出来上がった品々をさらに詰め込んでいく…味はいつも通りの味だ。

「…まあまあかな」

少し出汁が多かったのはご愛嬌


朝食を食べ終えた俺は日課であるダンジョン探索の準備を行う

防具、武器、食料、そして…配信用のドローン

ちなみに言うが俺は配信者ではない。

ではなぜこれがいるかと説明がいるだろう。

実はダンジョンの中では、ほとんどの電子機器が使えない

つまり危機的状況に陥ってスマホで救助要請しようとしても繋がらない。

それはダメだろと国が作り出したこのドローンは、ダンジョンの中でも動かすことができ、撮影者の命が危なくなったら即座に公安に通報が行き届くことになっている。

一応配信もできるが、俺はしていない。

そもそもするメリットもない

やったところで大抵埋もれて終わりだ。

それに…

「…っと、準備完了」

それじゃあ今日も気長にダンジョンに入りますか。


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さて、箕面ダンジョンについたんだが…

「…やけにモンスターが多いな。迷宮変異イレギュラーか?」


イレギュラー

それは通常ではありえない強さを持つモンスターが生まれることでダンジョンの危険度が一段階異常上昇すること。

ダンジョンの危険度は下から【超安全地上】、【安全上層ボス】、【普通中層】、【危険下層】、【超危険深層】、【自殺レベル深淵】、【測定不可能奈落以下】となっている


「…今回は二段階危険度が上がってる感じがするな。ってことは…ここ中層でも深層レベルってことか…まあ大丈夫だろ」

深層ならよく潜ってるし、スキルなしでも深層レベルなら倒せると思うが…怖いのはこの読みが外れていた場合。 

その場合は…スキル魔術を使うしかない

「誰かー!助けてー!」

「…!誰かいる、助けないと」

誰かが助けを求めていて、それを見捨てるなんて真似は出来ない。

だが…間に合うのか?

そもそもメリットが…

「…!ふんっ!」

俺は自分の頭を思いっきり殴り、思考をリセットさせた。

…危ない、危うく助けない方向に思考が行きかけた

とりあえず、急ごう。

まだ間に合う可能性がある

そう判断した俺は、今出せる最大のスピードで現場に急行して行った




「…何とか間に合ったか」

現場では満身創痍の女性と…本来中層ここにいないはず…深淵にいるはずのドラゴンがいた

「グルルルル…」

…急がないとあの人が食われるな

仕方ない、か

流石にあれはスキルを使わざるを得ない

「はぁ…便利だけどあまり使いたくないんだよなぁ

 炎歌ほのおのうた 3番…龍の太鼓撃ち」

瞬間、俺の足元から前方にいる竜に劣らない規模の炎の龍が飛び出て…竜を喰らった

…相変わらず規格外の威力だ威力が低いことこの上ないな

ま、とりあえず

「大丈夫ですか?」

「え?あ、ひゃいっ!」

…大丈夫そうだな

「…このことは秘密でお願いします。

 それでは、俺はこれで」

「えっ…ちょ、ちょっと待っ…」

何故か静止してくる声が聞こえてきたけど知ったこっちゃない。

俺は竜を倒した際に手に入れたドロップアイテムを持ってさっさと家に帰った




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「…今の、見たよね?

『見たぞ』

『やばくね?』

『あれスキルなのか?』

『まさか魔術スキル!?』

『そんなことよりリンちゃん大丈夫なの?』

「あ、私は無事だよ。心配してくれてありがとう」

『リンちゃんが無事でよかった…』

『だが今はそれどころじゃない』

『だな、特定班はよ』

「えっ…えっと…あの人秘密にしてほしそうだったけど…」

…ごめんなさい、名前も知らない人

内緒にできてないです

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ここででてないところを解説します(あとより詳しく解説も)


スキル

生まれた瞬間、極限まで修練、ダンジョンの中で『スキルの種』というアイテムを手に入れる

この3つのうちどれか一つを満たすことで手に入る

スキルはレアリティはそのスキルはどれくらいの脅威になりうるのかを示しており、スキルの熟練度は星の数で示される。

星の上限は10であり、中には10になることで新たなスキルになるスキルも存在する。


レアリティ

コモン

日常では使えるレアリティ

なお、それぞれのレアリティには当たり外れがあり、コモンの場合、当たりは『武器強化』、外れは『自爆』である。


レア

ダンジョン内の戦いにおいて普通に使えるスキル

わかりやすい例は『剣術』スキルや『槍術』スキルなど

当たりは『一撃必殺』、外れは『痛みを回復に変えるM』である。


ユニーク

レアのスキルの必殺技やごく一部の職業スキルなどがここに入る

例は剣術スキルのユニークで『理想の剣技』

槍術スキルのユニークで『万槍術』

当たりは言わずもがな、『魔術』

外れは…ない

というかそもそも例が少ないので当たりもクソもない(公式では世界中でユニークスキルもちは100人しかいない)


魔術スキル

このスキルを手に入れることができる条件はバラバラなので分かりづらい

というか判明した瞬間国に全力で囲まれる

行使する魔術は人それぞれ

詠唱、陣、触媒などなど


炎歌

瑠夏が扱う魔術スキルの1つ

瑠夏は魔術の技に歌をつけているが、名前だけで実は一部を除いて歌わない


龍の太鼓打ち

瑠夏の足元から巨大な炎の龍を呼び起こし、対象を喰らう

これで相手は大抵倒せる

水属性とか関係なしに倒せる

元ネタは俺レベの火竜の唄


龍と竜の違い

まず姿が違う

次に強さも違う

竜は深淵の最上層、龍は深淵の最下層以下

最後に、竜はブレス、噛みつきの攻撃に対して龍はそれに加えて精霊魔法を行使する

つまり龍は竜の上位互換である


リン

瑠夏に助けてもらった配信者

一応探索者としての強さは日本の中でも上位に入る

イレギュラーと遭遇した瞬間、カメラマンに逃げられて1人で戦っていた。

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