キッチンの王子様
羽恋(わこ)
Ep.1
side Kina
コンッ……
キナ
「 えっ、オムライス ……… ? 」
ダイチ
「 召し上がれ。」
キナ
「 戴いて良いんですか? 」
ダイチ
「 食べてくれないと、
俺が2つ食べないといけないんだけど? 」
キナ
「 あっ……… 。」
ダイチ
「 研修記録は後で見るから 、晩飯付き合って 。」
キナ
「 じゃあ 、戴きますっ ……… 。」
パクッ ………
キナ
「 美味し ……… 。」
ダイチ
「 俺が作ったんだから美味しいにk ……… 」
ポタッ ………
キナ
「 あれっ、何で ……… ?
何で、泣いてるのっ …… グスッ ……… 。」
ギュッ ………
キナ
「 橋 、本さん ……… ? 」
ダイチ
「 何があったか知らないけど 、
急に泣かれたら放っておけなくなる 。」
キナ
「 うぅっ ……… 、すいませんっ ……… 。」
ダイチ
「 良いから 。」
ポンッ、ポンッ ………
職場で 、同僚と2人
相手は店長
泣いてしまった私は抱き締めてもらってるんだけど
今日が初めましてなわけで ………
如何してこうなったのか
それは遡る事30分程前 _____
ダイチ
「 ……… ったぁ ~ ! 終わったぁ ~ ……… 。
研修初日 、お疲れ様 。 如何だった ? 」
キナ
「 これからって感じでした ……… 。」
ダイチ
「 まぁ初日だからね 。
でも 、付きっきりになるかなって思ってたけど 、
1人でひょいひょいって熟( こな )しちゃうから
俺要らないじゃんってなったよ(笑)」
キナ
「 いえ 、そんな事ないです 。
安心感半端なかったです(笑)」
ダイチ
「 あ 、そお ?(笑) それは良かった 。」
キナ
「 今日の研修記録 、直ぐに仕上げるので 、
確認お願いします 。」
ダイチ
「 ゆっくりで良いよ 。 まだする事あるし 。」
キナ
「 いや 、橋本さんの帰りが遅くなるので ……… 。」
ダイチ
「 帰ってもする事ないし 、
いつも店に居る時間だから気にしないで 。」
キナ
「 なるべく早めにします 。」
ダイチ
「 分かった 。 終わったら声掛けて 。」
私は佐藤きな
社会人4年目 、今年24歳
Cafe Sugar という都内に3店舗あるカフェに4月から働く事になった
ゴールデンウィーク明けに出来る店舗のバリスタとして配属される事が決まり 、1ヶ月間、2号店で研修する事になった
その研修店舗の店長が橋本さん
フワッとした茶色い髪に 、浅く被ったオフホワイトのキャップ
コックコート 、ホワイトサロンに 、左肩にはトーションを掛けている
ここに来るお客様の大半は如何やら橋本さんが目当てらしい
SNSでは〝 キッチンの王子様 〟なんて言われているらしい
確かに 、あの甘いマスクで 、帰り際に微笑まれたら ………
ファンが出来てもおかしくはないだろう 、うん
オープンキッチンだから 、客席からキッチンの様子が見えるんだけど 、私と同世代の女性客の殆どは橋本さんに釘付け
でも 、何だか女慣れしてそうだなって思った( 勝手な偏見 )
キナ
「 橋本さん 、終わりました 。」
ダイチ
「 ん 。」
彼との出逢いで 、私の日常が少しずつ変わっていく
良くも 、悪くも ………
To Be Continued ………
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