目覚めたら人間辞めてた俺。今世は…熊!人間じゃないだけでもハードモードなのに………俺の平穏はどこ!?
起き抜けパンダ
出会い編
ある〜日♪森の中♪
…ん、あれ?俺、いつの間に寝ちゃったんだ?今、何時だ?学校間に合うか?あれ?今日は休みだっけ?今日、何曜日だ?
『
(え!待って!?今の何!?)
俺の近くに何かいんのか!?ってか、ここはどこ!?え?森の中!?なんで!?とりあえず隠れられる場所か、武器になるものを探さないと!素人が何を持っても意味はあんまり無いけど、何も持たない素手よりはマシ!
と、思い手探りで武器になりそうな物を探そうとした時…ソレは俺の目に入った。そこには短くも鋭い五本の爪が生え、肌触りの良さそうな水色の体毛に包まれた肉球の付きの丸みを帯びた腕があった。
(え?…は?嘘だろ?嘘だよな?)
俺は今の自分の姿を見る為に水辺を探した。ただ…その前に少しだけ確認したのだ。
今の自分が何なのか。俺の両手どころか試しに立ってみたら全身が体毛で覆われていたんだ。産毛なんて可愛いもんじゃない。ネットで見た事のある剥製と似たようなヤツだった。つまり俺は…俺は…
(嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ)
あった、川だ。恐る恐る覗いてみると、そこには全身は水色の体毛に包まれ、
頭の上には丸い耳、目も丸く瞳は黄緑色をしていて、鼻は黒く逆三角形。
そして、口には小さいが鋭そうな牙が見える一頭の熊が居た。
何か、こう、全体的に丸っこい。ポ◯モンのヒ◯グマみたいな感じだ。
(なんか可愛いな…って違う!何で!?)
何で俺、熊になってんの?ってか、こんな熊、ネットやニュースでもいるなんて話を全然聞かないし、見た事ないぞ!?熊なんて見つかったら絶対に騒がれるのに!…もしかして新種?いや、まさか…ここ、地球じゃない?ハハッ、まさかね…ラノベやアニメじゃあるまいし…
そう思った時、後ろの茂みが動いた。
ガサガサッ
『
(今度は何だ!?俺に冷静になる時間をくれよ!)
そして、茂みから出てきたのは…全身緑色で人型をし、木の棒を持った存在だった。
俺の頭の中でアニメやラノベ、そしてゲームなどで、よく最初に出てくる魔物の名前が思い浮かんだ。それは…
『
確定だ。ここは地球じゃない。異世界だ。地球にゴブリンなんていないんだから
『
俺は全力で逃げ出した。とにかく走った。森の中を走って走って走りまくった。
『
走り方は無我夢中だったからよく覚えてないが…たぶん四足歩行だった、と思う。
今の体に引っ張られたんだろう。後ろを確認する…
(よし、いない)
ビビった〜ん?というか…ここが異世界なのはわかったが…じゃあ俺は何だ?ただの熊、つまり動物なのか?それとも、さっきまで目の前に居たゴブリンと同じ魔物なのか?動物なら勝てそうにないが、もし、魔物ならば勝てたかもしれない。…いや、やめとこ。ゲームならチャレンジするけど、これは
でも、本当に異世界なら、あのセリフで現状を打開出来るハズ!多分!きっと!
そうだといいなぁ…
『
種族:ジュニア・ベア 名前 ――
性別:雄 Lv:1
生命力 10
魔力 6
筋力 7
素早さ 5
知力 9
スキル
引っ掻き Lv:1
噛みつき Lv:1
咆哮 Lv:1
ギフト
異世界全言語理解
(野生の動物、魔物は除く)
称号
転生者
(よし!ステータス出た!)
そして、魔力があるって事は俺は魔物だな。で、肝心のスキルは…最初はこんなもん?基準が分からん!そして、これであのゴブリンに勝てるかも分からん!でも、また来たらやるしかない!殺らなきゃ殺られる!だって、相手はゴブリンで俺は熊だもの!そして、ここは異世界の森だもの!助けなんて期待するな、俺!
今の自分に出来る事をするんだ。例え人間じゃなくなっても死にたくない!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
なんか…他の作品書いてたら、思いついちゃって…考えずに他の作品を
書いてると筆が止まるようになってきたので、作者としては気分転換の作品です。
…読者様の反応と作者の頭の中次第でどうなるか、わかりませんが…(;´∀`)
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