短編集(見れば分かる人もいるはず！)(続くかは分かりません。)

Undertale lastbreath

ある静かな雪の夜、Snowdinの小さな村では、雪がしんしんと降り積もり、街はすっぽりと白い覆いに包まれていた。夜空に輝く星たちは、夢のような美しい背景を描いていたが、彼らには知られぬ影が迫っていた。ある者の心に黒い渦が渦巻き、平和な世界を脅かそうとしていたのだ。

その時、村の中心にいる一人の骨のキャラクター、サンズは、いつも通りの気怠さを漂わせながら、薄暗いバーのカウンターに腰掛けていた。彼の目は、何かを考え込んでいるかのように、遠くに見える雪の吹きだまりを見つめていた。すると、彼の目の前に現れたのは、ひときわ異彩を放つ存在だった。ガスター、彼の父である存在。しかしサンズは、この幽霊を知らなかった。

「サンズよ」と、ガスターが声をかけた。「君には大事なことを話さなければならない。」

サンズはその声に少し驚きつつも、いつも通りの口調で返した。「なんだい、爺さん？また何か面倒くさい話か？」

ガスターは少し微笑みながら、彼に真剣な目を向けた。「この世界は、単なるゲームなんだ。君は、LV19の虐殺者に直面する運命にある。しかし、真実を知ることで、君はこの戦いを乗り越えられるかもしれない。」

「ゲームだって？それがどうした、俺は戦うだけさ」と、サンズは少々不満げに言った。「そして、その虐殺者を打ち倒す。」

「君がその意志を持っているのは素晴らしい。しかし、このゲームのルールを理解しなければ、君には勝ち目が薄い。」ガスターは続けた。

「ルールだと？俺に教える義理はないんじゃないのか、爺さん。」サンズは皮肉げな笑みを浮かべたが、心の奥ではその言葉が響いていた。

その時、サンズの心に何かが芽生えた。彼は虐殺者を、手段を問わずに必ず倒すと誓ったのだ。この誓いは、彼の運命を大きく狂わせるものとなるだろう。

しばらくして、サンズは最後の回廊に向かうことを決意した。そこには、待ち受ける敵がいる。その名は虐殺者。サンズの心には、ガスターの警告が忘れられないまま押し寄せていた。

夜が明け、日差しが薄く差し込む最後の回廊へと足を踏み入れる。そこには、巨大な影が待っていた。LV19の虐殺者、冷酷な笑みを浮かべてサンズを見下ろしている。戦いが始まる。

サンズは全力で戦ったが、虐殺者の強大な力に圧倒され、徐々に追い詰められていった。攻撃を受け、身体が疲弊するにつれて、彼の目の前が暗くなり始めた。そんな時、突如として意識が遠のき、彼の体に異変が訪れた。

ガスターが彼に憑依したのだ。サンズの意識は混沌とした世界に引き込まれ、まるで別の存在が彼を操っているかのようだった。ガスターの力が内部から溢れ出てきた時、サンズは自分の意識を見失いつつあった。

「さあ、最後の力を見せてあげよう。」ガスターの声が、サンズの中で響く。

サンズの頭から目にかけてヒビが入り、時折目にノイズが走った。それは、かつて見たことのない異様な光景だった。彼の掌にも、穴がぽっかりと開いている。

「さあ、我々の力を思い知るがいい！」ガスターは意識の中で叫び、サンズの手を介して攻撃が放たれていく。彼の周りにいる虐殺者の攻撃コマンドは次々に破壊され、周囲は混乱に満ちた。

その光景はまるで、美しい雪景色が一瞬で嵐に変わるようだった。サンズとガスターの融合は、瞬く間に虐殺者に大ダメージを与え、彼の動きを鈍らせる。

「この感覚、知らない…」サンズは意識を取り戻しつつある。「俺は、闘うために生まれたのか…」

やがて、二人の力が融合し、虐殺者に立ち向かう強大な存在、ガスターサンズが誕生した。ガスターの衣をまとい、ガスターの力とサンズの冷酷さが一つになった相貌は、かつてない威圧感を醸し出していた。

彼はまるで、新たな伝説の英雄のように、最後の回廊で虐殺者に立ち向かっていた。周りには、ガスターのフォロワーたちが集まり、彼を守り、共に戦う準備を整えていた。五人ほどの仲間たちは、彼の周りで力を合わせていった。

「よし、皆！この瞬間を楽しもう！奴を倒す！」サンズが叫び、持っていた力を全放出する。その瞬間、呪文のような光が彼を包み込み、周囲の敵を次々に消し去っていった。

「これが、俺たちの力だ！」彼の声は嵐のように響く。

そしてついに、虐殺者は絶叫を上げ、倒れていく。彼の力が失われ、最後の回廊は静寂に包まれた。その時、サンズは自分がもはや肉体としては死んでいることを理解した。しかし、彼の魂はまだここにあった。

ガスターの魂と融合し、彼は新たな存在、ガスターサンズとなった。彼の掌には、もはや穴があることが不自然ではなく思えた。それは、あの時からの運命の証だった。

「これで終わりではない」と、確信を持ちながら彼は言った。「この世界を守るために、立ち上がる。」

そう、サンズはまだ終わりではなかった。彼はガスターのフォロワーたちと共に、未来に向けて新たな旅を始めた。そして、その旅の先には、再び立ち上がり、守るべき者たちと共に生きる希望が待っているのだった。

どんなゲームであろうと、彼の物語は終わらない。永遠に。