第8話 恵美子と康夫
「ねえねえ、康夫さん、いいもんってなあに?」「おぅ、これだ」と康夫は手に持った注射器を恵美子のに見せる。「え?ポンプ?」と恵美子は注射器の隠語を言う。「そうそう、これは濃いんだぞ。おまえ、いつも順子にはグミぐらいしかもらえないだろ?」
「うん、それも二個か三個だよ。あんまり食うな、って言われてさ。ちょっと物足りない」
「そうだろ?だからな、このポンプに入っているのはどう効くか?と思ってよぉ。試してみないか?」
「ええ?順子ネエに怒られない?」
「順子は試させればいいじゃん、っていってたぜ」と康夫はウソをつく。
「なんだ、順子ネエも知ってるんだ。やりたい、やりたい。でも、中毒、大丈夫?ポンプ、痛くない?」
「こんなもん、一本くらい全然問題ないぜ。ちょっとチクッとするだけだ。針のあとだって、一本くらいじゃわかんねえよ」
「うん、わかった」
「じゃあ、恵美子、スタジャン脱いで、パーカーの袖をまくりな。左手がいいな」
「うん」と言って恵美子は康夫の言うとおりにする。パソコンデスクから康夫はクリップ付きのゴムの止血帯と茶色のガラス瓶をだした。ガラス瓶にはアルコール消毒綿が入っている。
「これで止血するからな」と慣れた感じで恵美子の左腕に止血帯をとめる。人差し指と中指でパンパンと静脈を浮き上がらせる。アルコール消毒綿でさっと消毒すると、ポンプの針を恵美子の静脈にあてがう。冷蔵庫で冷えた覚醒剤が恵美子の血管に入っていく。康夫も自分で自分に注射した。分量は恵美子に与えた半分にして。
グミや栄養剤パックに仕込まれた覚醒剤は、この注射器一本で何個も何パックも注入している。普段、グミ二個か三個を与えられるだけの恵美子にとって、ポンプ一本分の覚醒剤は強烈だ。おまけに胃壁や腸壁を通じての摂取ではなく、血管に直接なのだから、効果が出るのはあっという間だ。
最初、恵美子はとまどった。グミなんかとぜんぜん違う。冷えた覚醒剤が音を立てて全身を駆け巡るようだ。脳みそにも浸透するみたいだった。中枢神経が興奮して、高揚感で不安がなくなる。自分に自信が出てくる。頭のもやもやや心配が一気に晴れてすっきり爽快な感じになった。
ベッドに腰掛けている恵美子の横に康夫も座った。「どうだい?恵美子?どんな気分だ?」と聞く。「もう、バッチリよ。何でも見えちゃう!すごい!」
「そうだろう?な?いいもんだったろ?」と康夫は恵美子の肩を横抱きにした。康夫に触れられて恵美子はビクッとした。触られた肩から電流が走るようだ。康夫は恵美子の茶髪をかきあげて耳をだす。フッと息を吹きかける。「あ!あ!」と恵美子はそれだけで感じてしまう。あそこがジュワッとしみてしまう。
恵美子は、いつものグミを食べたのと全然違う!と思った。Tシャツに乳首がこすれる。固くなったからだ。脇腹をゾワゾワと快感が立ち上ってくる。体にピッタリとフィットしたレギンズとパンツで圧迫されたあそこが勝手に開いてくる。私のクリが固くなってくる。開いたあそこから濃い液がジュワジュワと溢れ出して、パンツを濡らしだす。欲しい、康夫が欲しい。
「どうだ、恵美子?感じるかい?」「や、康夫さん、これ、たまんない!我慢できない!」「そうか、じゃあ、これは?」と耳たぶを口に含んで吸う。「あ!やん!やん!」と男好きの声を恵美子は出す。「恵美子、おまえ、可愛いなあ。なあ、俺の女になっちゃうか?」「や、康夫さん、順子ネエが・・・」「あんなやつ、おまえは気にすんのか?黙っていればいいじゃんか?」
覚醒剤で自信がついてきた恵美子は、順子ネエなんて怖くないわよね、そうよね、と思う。それよりもあそこがますますウズウズする。康夫にどうにかして欲しい。康夫がキスしてくる。恵美子は康夫の唇にむしゃぶりつく。自分から舌を絡ませんて、康夫の舌を吸い、康夫のつばを飲み込む。キスが凄く美味しく感じられて、ジュボジュボ嫌らしい音を立てながらずっと康夫の口を吸い続ける。
息苦しくなって口を離して恵美子が言う。「そうよ、康夫さん、順子ネエには内緒にしておけばいいのよ!」康夫は「そうだ、そうだ、恵美子、これからもっと気持ちのいいことを二人でしような」と言って、恵美子のパーカーを脱がす。Tシャツを脱がした。ショートパンツも脱がす。恵美子は、ブラとレギンスだけになった。康夫も服を脱ぐ。アンダーパンツだけになった。
パンツの上からも恵美子にはその膨らみがわかった。私の知っている彼氏たちよりも大きくて固そう。そうよね、順子ネエさんの男だもんね。立派なはずだわ、と恵美子は思った。自分からそれを握りしめた。これが欲しい。
康夫は恵美子を愛撫していった。しばらくして、ブラとレギンスも脱がしてしまう。下着は染み出した恵美子の体液でビショビショになっている。恵美子は康夫がさわっていないのにピクピクと全身を痙攣させ、腰を突き上げている。
康夫は恵美子の脚を開いた。デスクの引き出しに入れておいた粉を取り出し、その粉を恵美子のあそこにすりつける。覚醒剤の粉は、恵美子の性器の粘膜からも吸収される。ビクビクと体を痙攣させ、腰を突き上げ続ける恵美子に「さあ、仕上げだ」と康夫は脚をグッと開かせて、彼のものを突き挿れた。恵美子は、血という血が毛穴から蒸発しそうだった。全身の毛が逆立った。
二時間ほど康夫は恵美子を堪能した。覚醒剤は時間の感覚を麻痺させる。恵美子にとってはあっという間だった。体液をベッドに溢れさせ、恵美子は力なく横たわっているが、快楽の感覚が体にずっと残っていて、あとを引いている。康夫のものが体内に残っている気がする。まだ腰を突き上げている。
康夫は、ベッドから離れ、パソコンのスイッチを入れた。マンションの各室に隠してあるCCTVのソフトを立ち上げる。そうすると、玄関とリビング・ダイニング、他の三部屋の様子がモニターに六分割の画面で現れた。「そろそろかな?俺のお目当てが来るのは?」
そう、今日の康夫のお目当ては恵美子じゃない。レズの恭子だ。康夫は順子に内緒で、もう彼の女になっている敏子に言って、恭子をマンションにおびき寄せるように指示したのだ。しばらく経って玄関のドアが開くのがモニターに映った。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※高校生の飲酒喫煙シーンが書かれてあります。
※性描写を含みます。
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