第1話 傷への応援コメント
はがれた生爪というものは、生理的に結構インパクトがあるようで、事細かに描写されたバラの花の一部という耽美的な演出も相まって、最初読んだ時は結構キました w。視覚的な禍々しさは十分だと思いますが、その後の文章で、爪の主が語り手であるようでないようで、しばらく揺れた後に結局語り手だったとわかる、という流れになっているのが、私にはやや緩いオチに感じられました。もう一段、ドキッとさせられるような構成があっただろうとは思うんですよ。と言いつつ、具体的にはこう、とは申し上げられないんですが。
ところで一ヶ所だけ、語がかぶっているようなところがありました。
>女はにこやかなにこやかな口元のまま、目つきを鋭くする
多分読点も落ちていると思われますので、ご確認ください。
単にぎょっとするシチュエーションを見せて終わりでなく、相手の女性に不信の種をまくところまでやり遂げて通話を終えたところは、怖さのダメ押しみたいな凄みがありました。語り手がこれだけのことをしてしまうとは、矢島さんの行いがよっぽどだったのか、語り手のメンタルが最初からそういうものだったのか 笑。
作者からの返信
湾多珠巳様
読んでいただき、また、コメントをいただきありがとうございました。
おっしゃるとおり、「にこやか」がダブってますね。コンテストの規定を確認したうえで修正しようと思います。ご指摘ありがとうございました。
矢島さんと女性の間に起きていた出来事について、具体的に書くことも考えたのですが、お題が狂愛と言うことでこの構成にしました。矢島さんにとってはナチュラルな行為が女性には……とご推察ください。
第1話 傷への応援コメント
状況証拠は確実にクロで、しかも確認の電話がある段階で、作中に書かれた事以外にも、彼女が矢島を好きである素振りが多々あったかと思いました。
更に犯行を匂わせるように、女性の存在を知っていると仄めかし、特別なマニキュアに、培養ではないリアルな爪だと指の包帯まで見せつける狂気。相手が疑念を持つと言いながら、実はバラしまくっているその心、まさしく狂愛ですね。面白かったです( ;∀;)
作者からの返信
福山典雅様
読んでいただき、また、コメントをいただきありがとうございました。矢島と女性の思いのすれ違いについて、破綻が仕掛けられた後の会話で示す構成は狂愛というお題からこうしたのですが、正解だったかなと思っています。狂愛って魅力的な言葉ですね。
第1話 傷への応援コメント
とても面白かったです。
自分なら絶対にしないけど、まさか生爪を……うおっ! となりました。
それにしてもブリザードフラワー……花言葉は「永遠」だそうですね。永遠に愛しているってことかな? 私はそう思いました。いや、狂ってますよ、狂った愛。
作者からの返信
水定ゆう様
お読みいただき、また、コメントをいただきありがとうございました。
ずっと秘めていた想いを伝えようとしたのにその相手は……その時想いは狂おしく変容してしまうのかも。心理描写を控えめにした一人称の構成で書いたのですが、怖さを読み取っていただけてよかったです。