昭和宇宙防衛隊

菜の花のおしたし

第1話 暑いのに、さらに暑くなる

ん?団地のポストを開けると何やらデカい封筒が入ってた。

Amazon?楽天?メルカリ?生協?

いや、頼んだ覚えがないけど、うーん。ボケ始めてるから忘れてたか、、。

差し出し人の住所、氏名は無い、、。

メルカリかなぁ。


暑い、あつつつつうー!と言いながら、クーラーを28度にして扇風機にあたる。

扇風機を前にすると

「ワレワレハ、ウチユウジンダァー。」と言いたくなるのは昭和だから仕方ない。

かき氷だー!っと冷凍庫へ行くとテーブルの上の封筒に気がついた。

あ、そうそう。あまりの暑さにぶん投げたけど、なんだろ?

かき氷を付属のペラペラの板のすくいにくいヘラで意地でも食べる。これも昭和だから。

食べながら封筒を開けようとするけど、どんだけガムテープ巻いてるんだよ!

とイライラしながら、力任せに引きちぎると中身があーれーとすっ飛んでしまった。ガツンと音した。やばい、壊れた??

急いで床に落ちたブツを拾う。

何これ?ボイスレコーダーじゃない?

これって、爆弾とか?スイッチオンで爆発するとか?

引きちぎった封筒をパズルのように貼り合わせてみる。私の住所と名前に間違いは無い。

私を知ってる奴がわざわざボイスレコーダーを送りつけてくる?スマホだよなぁ。

と言う事は悪意が満載だな、このブツは、、、。

くっそー!やるんなら受けてやるわ!歳はとったけど、まだまだ、こんなモンに負ける私じゃ無いからね!!


できるだけ被害が大きくならないように、トイレを使うことした。

私はと言うと、まず、アルミのデカい鍋を被り、身体には布団を巻きつけてビニル紐で縛る。

顔にはタオル、水泳のゴーグル、手は台所用のゴム手袋を装着。忘れてはならん、耳栓だ!爆風で鼓膜やぶれたらやだもんね。ティシュを丸めて突っ込む。念の為にデカいフライパンを手に持つ。

ボイスレコーダーをトイレの便座の上に置く。

準備万端。

クイックルワイパーの先をトイレのドアから忍び込ませて、よーし、スイッチオン!

そして、トイレのドアを閉めると同時に床に伏せ!!フライパンは顔を守るんだ!


私は必死だった、、、。







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