Akashic Cage -星の種、地に落ちて-

imano

プロローグ

多岐的未来提言書 序文

街は戦火の中


星が終焉を迎える


それを誰もが予感した


子供を守る者


愛する者の為に戦う者


逃げ惑う者


悪事を働く者


自死する者


抵抗も虚しく


振り注ぐ星の涙は死者を憂う


新たな主を受け入れるために街の火を消す


長い時間をかけて自らを修復する


汚染されて朽ちていく星


ただ地面に横たわる男女がいた


そこには愛の花が宿っていた


過去現在未来全てに刻み込まれる


永遠の契りが交わされる瞬間がそこにはあった


 


約束だ


必ず僕らは出会う


 


そうして魂は


書庫に戻る


そして新たに芽吹く場所を探す


幾度も星は廻る


何千年、何億年、桁すらも図れない程の時間を費やして


時を待つ



無限の書庫には無限に魂の物語が綴られ続ける


未来永劫に続く物語の閲覧は続いた


そこに訪れる閲覧者達は


無限の未来を選びとり続ける


星の鼓動が 遠く微かに響いていた


それは新たな魂の目覚めを告げる鐘のように


だがこの記録の一節は ある魂の物語によって 異なる結末を迎える

これは 星の檻に抗った魂達の記録である



誰もアカシックの檻からは逃れられない



そう記されていたはずのページを捲る者が今 此処にいる


その閲覧者はこれを見ているあなただ



序文 完

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