第31話 少し難しい仕事

 深夜の山中。


 暗闇の中、懐中電灯の光で照らし出されたのは蔦の生い茂ったコンクリートの壁。すでに10年以上前に廃業した病院の廃墟だった。


「さて、やってきました廃病院。夏の夜に少しでも涼しい体験が出来るでしょうか?」

「幽霊の1つでも撮れたら最高だな」

「バッカ、居るかそんなもん」


 ギャハハと大声で笑い合う軽薄な2人の男。その様子はスマホで動画撮影されている。


「なぁ、本当に入るのか?危ないぜ……」

「何言ってんだ!もう配信始まってんだからとにかく入らなきゃ話にならないだろ」

「そうだぞ。とりあえず行けるとこまで行って戻ったら何か写ってないか映像チェックだな」


 弱気な撮影者の男を後目に、2人は先に立ってガラスの割れた入口から中へ入っていく。

 その様子を少し離れた所から撮影しつつ、撮影者もしぶしぶついて行く。


「ここはロビーか?」

「さすがにボロボロで何にもないな」


 2人はそれぞれ手にした懐中電灯で中を照らす。ボロボロになっている待合用の長いす、奥の受付だったであろうカウンターには埃が厚く積もっていた。天井は半分崩れて何かのケーブルがぶら下がっている。


「幽霊がどうのじゃなくて、建物が崩れそうで怖いって」

「それはそうだな。さすがに頭の上に崩れて来たら洒落にならないぜ」

「さすがにすぐどうこうとはならないだろ。てか、ホントに何もないな」


 怖いもの知らずなのか先導する2人はどんどん奥へ向って行く。動画はおっかなびっくりと行った様子で2人の背中を追いかけていた。


 突然ゴトンと物音がし、黒い影がサッと目の前を横切る。


声にならない悲鳴を上げる3人。


「お、おいおい。脅かすなよ」

「なんかの動物だな、タブン」

「ヤバイって。もう戻った方がいいって」


 落ち着けるようにお互いの顔を見合わせる3人。


「まだ何にも起こってないだろ!先行こうぜ先」

「ああ。さすがに動物にビビって戻りましたじゃ取れ高になんねえって」

「ヤバイって!絶対ヤバイよ!もう戻ろう……」


 ロビーの横から奥に続く廊下は辛うじて通ることが出来る。途中いくつか部屋の入口が見えるがどれもドアが崩れて入れそうにない。

 先に行った2人が時おり入れない部屋の中を懐中電灯で照らすが何か見つかることもなく廊下を進んでいく。


 そのうち廊下は大きく右に折れ、正面には上下両方へ行ける階段がある。ボロボロの壁は廊下側へ辛うじて右向きの矢印と「病室」の文字が見て取れる。階段側にも矢印があるものの文字はかすれて読めなかった。


「どっちへ行く?」

「廊下の方だろうな。上は崩れてそうだし」

「下行って生き埋めとか嫌だよ」

「はは、そりゃそうだ」


 先頭の男は無理に笑いながら進んで行く。


「待て、何か聞こえないか?なんか泣き声みたいな」

「風の音じゃね?」

「ヤバイってヤバイって!戻ったほうがいいよ!」


 撮影者の懇願空しく先頭の男は音がするという方へ歩いて行く。


「何かおかしくないか?」

「おかしいって何が?」

「足音」

「は?」


 3人は立ち止まり急に静かになる。しかし足音が奥から聞こえてくる。


「ほら!ヤバイヤバイヤバイ!早く戻らないとヤバイって!」

「いや動物かもしれないだろ」

「俺達以外に誰か肝試しに入って来てるとか?」

「無い無い無い絶対無いって!」


 ギシッ


 音が止まる。


 懐中電灯がそっと廊下の向こうを照らし……。


 ギャアアアアアッ!と男たちは悲鳴を上げて駆けだす。スマホはあらぬ方向を写しだし何が起こっているのかも分からない。


 それから画面は真っ暗になり悲鳴と走る足音と荒い息遣いだけが聞こえ、そのうちプッツリと配信は止まってしまった。


§


 下宿の食堂。


 永嗣えいじと式達、巻太にもう一人日焼けした青年がタブレットで動画を見ていた。

食事時にはまだ早い午前中だが、仕事の話をするという巻太に言われて集まったのだ。


「これは一昨日の深夜に配信されていたものだ。3人のうち2人は戻ってきたものの1人まだ戻って来ていない。その2人は表向き体調不良で霊障関係の治療をしている病院に入院中。今回の仕事はその戻って来ていない1人の救出だ。」


 巻太は動画を見終わったあとそう言う。


 毛玉と美亜子は真剣に動画を見ていたが、クロベェは猫の姿で椅子に丸くなって寝ている。摩耶は動画の内容に呆れ顔。淵子は画面は見ていたものの無表情。興味が無いのかそもそも顔にでにくいのかは分からない。


「ここまでで質問はあるか?」

「そうですね、いろいろありますが……永嗣は何かあるかい?」

「俺?」


 巻太の言葉に答えた青年は、自分では質問せず永嗣に聞く。


「じゃあまず確認なんですけど、今回はたつみ兄ちゃんと俺のとこで行くってことですね?他に参加する人は居ないってことで」

「そうだ。永嗣とお前の式達、それに巽で仕事に当たってもらう。言うまでもないが状況によっては撤退することも考えろ。絶対に無理はするな」

「分かりました」


 永嗣と巽は頷く。真剣な表情の永嗣に、巽は笑って言う。


「久しぶりに会って、沢山の式を連れてて驚いたよ。頼りにさせてもらうからな永嗣」


 その言葉に永嗣もすこし緊張を解いて頷く。


「ああ。足引っ張らないように頑張るよ。でも、巽兄ちゃんが退魔師の仕事をしてたなんて知らなかったからこっちも驚いたよ」


 そう言って苦笑する永嗣。


 以前九尾稲荷に言われた通り、少し難しい仕事がしたいと巻太に頼んでいた永嗣。巻太がその仕事を永嗣に依頼する際、一緒に仕事に当たるよう呼んだのが彼、飯綱巽いいつなたつみであった。


主殿あるじどの、先に聞いてもよいかのう?」

「ああ、どうしたんだ摩耶?」


 黙って成り行きを見守っていた式達の中から、摩耶が手を上げて言う。


「いやなに。巽殿とは挨拶しかしておらんかったから、主殿あるじどのとはどういう関係なのかと思ってな」

「そういや説明してなかったな。巽兄ちゃんは俺の学校の先輩だよ。俺がまだ小学校上がりたてくらいのころ中学生でさ、3年間だけどお世話になったんだ」

「ほう、そういう事であったか。しかし、退魔師の仕事をしておることは知らなんだようじゃが」


 さらに質問をして来た摩耶に、今度は巽が口を開く。


「それは俺から答えるよ。俺は小さい頃から霊感が有ったんだけど、人にはあんまり話さなかったんだ。知ってたのは俺の両親、それと相談した永嗣の両親とお婆さんだけだったから永嗣は知らなくて当然なんだ。実は10歳くらいの頃から衛須えいすさん――永嗣のお父さんに護身用程度に霊の対処を教わってたんだけどね。中学卒業した後の進路で退魔師になろうって決めてさ、今の永嗣と同じように高校通いつつ本格的に修行を始めて、今は仏教系の大学に行ってるってわけだ。」


 巽の話に永嗣の方が腑に落ちたという顔。


「そうだったのか。じゃあ巽兄ちゃんも将来は俺と同じで寺に?」

「ああ。俺は寺に生まれたわけじゃないけど、衛須さんに組合の連絡所もやってる寺をいくつか紹介してもらったから、卒業したらその辺りで修行しつつ退魔師の仕事もやるって感じだね。最近は専業で退魔師やってる人って少ないし、だいたいが僧侶か神職で依頼があったらって感じみたいだしな」

「なるほどのう、事情は飲み込めたわ。主殿あるじどの、巽殿、説明感謝する。話の腰を折ってすまなんだ。依頼の話に戻っておくれ」


 摩耶が頭を下げたのを見て永嗣は次の質問をする。


「話を戻して、依頼の質問の続きなんですが、今回は正式な依頼ですよね。依頼者はその入院中の2人ですか?」

「うむ」

「夏は多いんだよ。心霊スポットへ肝試しに行って帰って来なかった奴を救出してくれっていう依頼。有名な心霊スポットや危険なとこは事前に結界貼ったりある程度霊を払ったり、組合も対策しているけどな」


 巻太と巽の答えに永嗣は思案顔。


「今回は対策してなかった場所ってことですか。ということは危険度はそれほどでもない?」

「対策している場所は然程さほど多くは無い。場所は無数にある上、予算も人手も限られている。今回は入院している2人の状態と動画から見てお前たち2人で十分対処できるだろうという判断だ」


 巻太の言葉に頷く永嗣と巽。


「他に質問はあるか?」


 巻太の言葉に次に手を挙げたのは巽だ。


「では俺から。救出が困難な場合、もしくはすでに手遅れだった場合はどうします?」

「原因が何であれ俺に連絡しろ。状況に応じて指示を出す」

「了解しました」


 巻太の言葉に巽は顔色を変えず頷いたが、永嗣は少し難しい顔。


「あの……手遅れで発見した場合は救出というか、回収……した方が?」

「いや。その場合は触れずに場所の確認だけで良い。警察の仕事になる」


 淡々という巻太に、永嗣は神妙な面持ちで頷く。


「わかりました。あ、あと1つ。その3人って不法侵入ですよね?」

「そうだ。もちろんお前たちが入る件については管理者に許可を取ってあるから安心しろ。くだんの3人は後で適切な処分を受ける事になる」

「そうですか。」


 頷く永嗣。これで2人からの質問は終わり、準備と段取りを話し合った後、すぐに出発することになった。


§


 巽が運転する7人乗りの車に乗り現場へ出発。途中昼食を取って、昼過ぎには目的地の廃病院へとやってきた。


 近くの集落は住人が少なく、民家の廃屋がいくつも目についた。


「昔は避暑地としての別荘とか、冬はスキー場も賑わってたみたいだけど、今はほとんど来る人も居なくなったみたいだね。病院が出来たのは30年前。廃病院になったのは10年くらい前みたいだ」


 巽は言いつつ病院の敷地へ車を乗りつける。


 廃病院は塀に囲まれ、門には色あせた「立ち入り禁止」の看板が付いている。しかし、古く錆び付いた門は開いていた。例の3人組が開けたのだろう。


「あの動画の連中も車で来たんだよね?」

「らしいね。あんまり慌てて逃げて、気付いたら一人足りなかったらしい。薄情な話だ」


 呆れ気味に言う巽に永嗣も苦笑い。


 病院前の駐車場へ車を泊める。さすがにボロボロでそこら中草が生えているが、コンクリートの部分もそれなりに残っており、なんとか駐車可能だった。


「でっかいな!」

「うむ。もっとボロボロなのかと思ったが、案外しっかり残っているな」


 建物を見上げ嬉しそうに言う毛玉に、美亜子も感心したように頷く。


「ここは集落や観光客も利用してたみたいだけど、一番多かったのは空気の良い田舎で静養しようって患者だったみたいだ。中には助かる見込みがないから、最後くらい静かな場所でとここに入った患者も居たらしい」

「ここで看取られた人も多いってわけだ……」

「そういうことだな。さて、それじゃ手筈通りに行こう」


 病院の入口に移動し、まず手分けして建物の入口へお札を貼り付ける。貼る位置はコンパスを確認して事前に打ち合わせた通りの方角へ貼っていく。


 貼り終えたら集合し、線香を炊く。携帯用の小さい線香立てから上がる煙を前に、皆で手を合わせると、永嗣と巽で読経する。


 昼間故霊の気配は薄いが、それでも淀んでいた空気が入口付近だけ清浄に変わった。


「これでよし。それじゃ手分けして確認していくけど、確認が終わったらここへ集合だ。何か有った場合もここへ逃げ込めば余程じゃなければ安全だからね」


 巽の言葉に全員で頷く。


 事前の打ち合わせで決めた通りに別れて探索を開始する。外周は毛玉と美亜子、1階は永嗣と巽と淵子で、上の階は摩耶とクロベェだ。


 まず毛玉と美亜子が皆と別れて外へ。雑草が茂り、蔦が壁に這う廃病院は昼間でも妙な不気味さがあった。

 昔は多くの人が居たのであろう建物は、今はしんと静まり返っている。


「さて、それでは周囲を周る前に少し上の方を見てみるか」

「おう!たのんだぞミアコ!」


 薄手のシャツに丈の短いジーンズのホットパンツとキャップを被った美亜子がどんどん巨大化して行く。以前と同じく服のまま大きくなっていった。


「どうだ?」

「うーむ……。屋上には何も無いな。窓から見える範囲も……特に目ぼしい物は無いな。人の気配も俺達以外は無さそうだ」

「そっかぁ。それじゃ、周り回ってみよう」

「そうだな」


 毛玉に言われて元の大きさに戻る美亜子。毛玉もシャツにスパッツ、麦わら帽子と動きやすい格好でやる気十分だ。2人は連れ立って、周囲を警戒しつつ病院の外周を回り始めた。


 毛玉と美亜子と別れた残りのメンバーは、動画に映っていたのと同じルートを辿り奥の廊下へ。外から日の光は入っているものの、建物が大きいため中は薄暗い。何かに見られているような妙な気配も感じる。


「結構居るな」

「ああ。ほとんど地縛霊だろうな。浮遊霊も多少は居るだろうが、入口に結界を張った時多少減ったかもしれないな」


 周囲を警戒しつつ慎重に進む5人。やがて動画に出て来た階段前に辿り着く。


「ふむ、動画にあった階段はここかのう?昼間じゃから多少雰囲気が違って見えるが……」

「そうだな。位置も形も合ってるし間違いないだろう。それじゃ摩耶とクロベェは予定通り上を頼む。崩れそうなら無理に行かなくていいからな」

「承知した。ではまいろうか、クロベェ殿」

「うむ」


 クロベェと摩耶は階段を上がって行く。身軽な2人なら多少崩れても平気だろうという判断だ。


 階段を軽快に上がって行く2人。服装はそれぞれ自分の霊力の服。つまりクロベェはゴスロリ、摩耶は和風ロリータだ。廃病院の中をこんな格好の美少女2人が連れ立って歩いてるのは実にシュールな光景である。


「上の方は気配が薄いのう」

「うむ。小動物は多そうだ」


 階段を上がって2階の廊下を行く。いくつも部屋が並んでおり、中にはベッドの残骸やボロボロのカーテンが見える。

 しかし建物は思いの外しっかりしており、壁や天井がボロボロになっているものの、天井や床が抜けることは無さそうだ。


「さすがに真昼間じゃから霊も動物も大人しいようじゃな」

「そうだな。霊の方は知らんが、動物は気温が高い時間は涼しい暗がりに居るだろうからな」


 2人は適当に話しながら廊下を進んで行く。警戒すべき気配は微塵もなく、平和な散歩になりそうだった。


「じゃあ俺達も行こうか」

「はい」

「ん」


 巽を先頭に永嗣と淵子が後に続く。

 動画で見た病室へ続く廊下。ここで例の3人は何かに驚いて引き返したわけだ。


 しかし慎重に歩みを進めたものの、廊下には何も居ない。


「さすがに昼間だし何も居ないか」

「そうだね。まぁ、目的は救助者の保護だ。わざわざリスクのある夜中に来る必要も無いからね」


 巽の言うとおり、あくまで目的は救助者の保護だ。危険なら対処する必要があるものの、霊を払うのが目的ではない。


 3人は病室の並ぶ廊下へやってくる。各病室の窓から外の光が入って来ており、思ったより明るい。

 それでも影や暗がりから何かの気配がする。


「何か居るな」

「ん。たぶん動物」

「淵子さんは分かるんだな。たしか河童なんだっけ?」

「ああ。ここじゃあんまり力は発揮できないだろうけど、昼の護衛なら十分任せられる」

「ん。水持ってるし、ちょっとだけなら大丈夫」


 頷く淵子はだぼっとしたシャツにホットパンツ姿。肩からストラップ付の水筒を下げている。中身は彼女が言った通り水が入っていた。


 それから3人で一番奥まで廊下を進んでみたが、特に何かがあるわけでもなく、救助者も見つからなかった。


「それじゃ戻って皆と合流しようか」

「オッケー。けど、さすがにそんな簡単には見つからないな」


 肩をすくめてそう言う永嗣に、巽は苦笑する。


「そうだね。案外病院の敷地の外に出てるかもしれない」

「はは、だったらお手上げだ」

「まぁ病院内調べて見つからなかったら巻太さんに指示を仰ごう。周りを探すにしても範囲が広いからね。どこまでやるか、判断は巻太さんにしてもらうしかないな」


 そんな話をしているうちに入口へ戻って来る。程なくして外から毛玉と美亜子が、上の階から摩耶とクロベェが戻って来た。


「お帰り。で、どうだった?」

「オイラたちのほうは何にも見つからなかった」

「そうだな。俺も屋上や窓から中を覗いたりしてみたが動画の男は見つからなかった。外は霊の気配もほとんどしなかったな」


 毛玉と美亜子の報告に永嗣は頷く。


「摩耶とクロベェの方はどうだった?」

「ワシらの方も収穫無しじゃな。建物自体は崩れてはおらなんだ。歩くのに支障はなかったから3階まで上がって一通り周ってみたが見つからなかったのう」

「霊の気配も上に行くほど薄くなっていた。小動物は結構な数潜んでいたがな」

「そうか。4人ともご苦労さん」


 報告を聞き終わった永嗣は深く頷く。


「となると、やっぱり本命は地下だね」

「ああ。けど、建物から逃げようとしたのに地下に行くってのも変な話しだけど……」

「何かに引っ張られたか追われたかしたって可能性もあるかな」


 永嗣と巽はそう話しつつ床を見下ろす。


「やはり下から嫌な気配がしておるのう」

「うむ。ここに居てもはっきり分かる。なかなかの大物だな」


 摩耶とクロベェがそう言うと、周りの皆も神妙な面持ちで頷く。


「ここからが本番ってことだ。気を引き締めて行こうか」


 巽の言葉に頷き、地下へ続く階段の前へと移動するのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る