第3話

「それ本当に言ってるのか?」

俺は腕を引っ張られスタジオ300の横のD棟の空教室に連れ込まれた。

黒の島田の艶やかな美熟女が続ける。

「まさか住所は青谷じゃないよな?」

「いえ五毛神社の近くです。」

「つったく悪因縁てやつかよ…まあ飲み込んどこ…じゃあお疲れさん…」

「まってください事情をお話いただかにないと納得できません!」

「奴らは中国共産党の便衣兵、合法的に日本に入学して日本の奨学金をもらって

日本の支配階級に浸透する。いまや司法、立法、行政全部が帰化した奴らの思い

のままさ…」

「それはわかりました。では貴方を狙ったのは何故ですか?」

「我達が強い清い昔の日本の象徴だからだよ。それを辱めて排除する。」

「それってお孫さんも含まれるってことですよね。危ないんじゃないですか?

今回の事がお孫さんにも及ぶとは思いませんか?」

「我が毎日叶の傍にはいれないだろう。我だって忙しいんだよ。

それに娘…孫だって自分の頭の蠅ぐらいは追えるよう鍛えているさ…」

「でも多勢に無勢、不意撃ちだって考えられます。

お願いです!!僕が護衛になります。こう見えても空手の有段者なんですよ!」

「おまえ本気か?叶とは初対面でもないだろう?下手に関わると大怪我するぞ!」

「不躾ですがお孫さんに惚れました。ひと目惚れってやつです。

そういう下心込みでお許し願えませんか?」

俺は土下座した。

正直自分の行動に納得できないが体が動いていた。

このチャンス逃してなるか!


「わかったよ…その心意気買おうじゃないか…ただ資格が備わっているか品定めを

せておくれよ。いいだろ色男。

そうさね…」

といって着物の懐から携帯を取り出して画面を見せた。

「スクショとりな、このバイト一晩でもこなせたら考えてやるよ。」

その文面は

【アルバイト募集】 謝礼:6万円(交通費別途支給) 場所:神戸市中央区… 条件:20歳以上・男性 ・格闘技経験者 募集人数:1名 ⬛︎仕事内容⬛︎ こちらが指定したアパートの一室で24時間過ごしていただきます。 その際、下記のことは厳守下さい。 ❶玄関・窓など、全て施錠する (インターホンがなった場合もでなくて結構です) ❷ 深夜2:00-4:00 は必ず起きている ❸ 指定した時間にお線香を焚く ❹キッチンの刃物類に触れない ❺ 照明器具を使用しない ❻スマホ持込禁止 (漫画・携帯ゲーム機・飲食物 持込可) 応募希望者の方は下記にメールください。 anime3133@gmail.com ※採用者にのみ返信いたします ※危険を伴う場合があります。

とあった。

「連絡は僕からしていいんですか?

合否はどうしてわかるんですか?」

「結果はおのずと知れる。孫のチャレンジ300が始まるまでにやり遂げな・・・」      つづく




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