桜ノ宮学園の異常な校則に翻弄された女子生徒たちが羞恥と恐怖を乗り越えて未来を取り戻すまで
@kalula
第1話 校則の重圧
春の陽光が教室の窓を柔らかく照らす中、桜ノ宮学園の校舎は静寂に包まれていた。しかし、その静けさは生徒たちにとって安らぎではなく、緊張の前触れだった。この学校は、小学校から大学まで一貫教育を行う共学校として知られているが、その名を全国に轟かせているのは教育の質ではなく、異様な校則だった。
特に有名なのは「お漏らし罰則規定」。このルールは、授業中や校内で我慢できずに失態を犯した生徒に対する罰を年齢ごとに細かく定めたものだ。校則によれば、以下の通りである:
小学1~3年生:制服に着替える。
小学4~6年生:ブルマに着替え、その後1日下半身ブルマのみで過ごす。
中学1~3年生:下着一枚に着替え、その後1日下半身下着のみで過ごす。
高校1~3年生:着替えなし、その後1日下半身裸で過ごす。
大学1~4年生:着替えなし、さらにペナルティとして服を全て脱ぎ、1日全裸で過ごす。
この校則が施行された理由は誰も知らない。教師たちは「規律と自制心を育むため」と口を揃えるが、生徒たちにはただの悪夢でしかなかった。しかも、この学校では緊張やプレッシャーから失態を犯す生徒が後を絶たず、毎日何十人もの女子生徒がこの罰則に直面していた。
朝の教室
中学2年生の佐藤美咲は、教室の後ろの席で膝を震わせていた。今日は数学の小テストの日。彼女は数字が苦手で、昨夜も遅くまで問題集と格闘していたが、結局ほとんど理解できなかった。隣の席の男子、田中翔太が彼女の方をチラリと見てニヤついているのが目に入った。
「おい、佐藤。今日もやばそうだな。気をつけろよ、校則な」と翔太が小声で囁いた。
「黙っててよ!」美咲は顔を赤らめて睨みつけたが、心の中では不安が膨らんでいた。彼女はこの校則の犠牲者になったことが一度ある。去年の期末試験で緊張のあまり失態を犯し、その後1日中下着姿で過ごした。あの日の羞恥は今でも忘れられない。クラスメイトの視線、男子たちの笑い声、そして何より自分の無力感。
テストが始まり、教室は鉛筆の音とため息で満たされた。美咲は問題用紙を前にして頭が真っ白になった。分数の計算、二次方程式、どれも昨夜見たはずなのに手が動かない。そして、その瞬間が来た。胃が締め付けられるような感覚とともに、彼女は下腹部に冷たいものを感じた。
「や、やばい…」美咲は小さな声で呟き、慌てて手を挙げた。「先生、トイレに…!」
だが、担任の中村先生は冷たく言い放った。「テスト中は席を立つことは許されません。佐藤さん、我慢してください。」
教室が一瞬静まり返り、次の瞬間、誰かがくすりと笑った。それが引き金だった。美咲の我慢は限界を超え、彼女は顔を真っ赤にして俯いた。床に小さな水音が響き、周囲の生徒たちが一斉に振り返った。
「佐藤、またやっちゃった!」「うわ、マジかよ」「可哀想に…でもちょっと面白いな」
ざわめきが広がる中、美咲は立ち上がり、震える足で教室を出た。校則に従い、彼女は保健室へ向かい、そこで下着一枚に着替える手続きを取らねばならなかった。
男子たちの反応
教室に残された男子たちは、ざわざわと騒ぎ始めていた。特に翔太は目を輝かせて隣の席の山本に話しかけた。
「お前、見たか?佐藤の顔、真っ赤だったぜ。あれ、結構見ものだったな。」
「バカ、お前それ気持ち悪いって言われるぞ」と山本は笑いながらも少し引いた顔をした。「でもさ、この校則ってほんと変だよな。毎日誰かしらやらかしてるし。」
「変だけどさ、なんか…こう、ドキドキするっていうか。罰則の後ってさ、みんなすげえ無防備じゃん。あれ見てると、なんていうか…不思議な気分になるんだよな。」
翔太の言葉に、山本は眉をひそめた。「お前、ほんと変態だな。でもまあ、確かにこの学校じゃ日常茶飯事だから慣れちゃう部分もあるよな。」
実際、桜ノ宮学園ではこの校則があまりにも頻繁に発動するため、生徒たちの反応も様々だった。男子の中には、罰則後の女子の姿に好奇心や興奮を覚える者もいれば、それをからかいのネタにする者、逆に同情して目を逸らす者もいた。一方、女子たちは羞恥と闘いながら、どうにかこの環境に適応しようとしていた。
美咲の葛藤
保健室にたどり着いた美咲は、保健の先生に淡々と指示を受けた。「はい、佐藤さん。着替えはあそこに置いてある下着ね。それで1日過ごして。分かった?」先生の声には感情がなく、まるで事務作業のようだった。
美咲はカーテンの裏で制服を脱ぎ、指定された白い下着に着替えた。鏡に映る自分の姿を見て、涙が溢れそうになった。「なんでこんな目に…」彼女は呟き、両手で顔を覆った。だが、泣いている暇はない。この後また教室に戻らなければならないのだ。
廊下に出ると、通りすがりの生徒たちの視線が突き刺さった。男子数人が遠くから彼女を見てヒソヒソ話をしているのが聞こえた。「あれ佐藤じゃね?」「うわ、またかよ」「でもさ、なんか…可愛いよな」
美咲は唇を噛み、下を向いて歩いた。羞恥で頭がクラクラしたが、同時に怒りが込み上げてきた。「この校則、誰が作ったの?こんなの耐えられるわけないよ…」
彼女が教室に戻ると、クラスは一瞬静まり、その後またざわめきが広がった。翔太がまたニヤニヤしながら彼女を見ていたが、美咲は無視して席に着いた。ノートを開き、テストの続きをやろうとしたが、手が震えて鉛筆が持てなかった。
終わらない日常
その日、美咲以外にも失態を犯した生徒が続出した。隣のクラスでは中学3年の女子が同じ目に遭い、高校棟では高校2年の生徒が下半身裸で廊下を歩く姿が見られた。大学棟に至っては、全裸で過ごす学生がキャンパスを歩き回り、他の生徒たちは慣れたように目を逸らしていた。
桜ノ宮学園では、これが日常だった。厳しい校則がプレッシャーを生み、そのプレッシャーがさらなる失態を誘発する悪循環。男子たちはそれを笑いものにしつつも、どこか異様な興奮を覚え、女子たちは羞恥と闘いながら耐えていた。
美咲はその夜、ベッドの中で考えた。「この学校、どうにかならないのかな…」彼女の心には、羞恥を超えた何か——反抗心のようなものが芽生え始めていた。
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