第4話 父に修行をつけてもらおう!

「よし、順調順調!」

いやあ、戦力強化が順調で何よりだね。

予定通り隠し装備もゲットして。

さらに鉄剣アイアンソードもかって。足りるかと思ってたけど、足りた。

足りなかったら銅剣ブロンズソードにしようと思ってたけど、

別にいらないね。

「次は...特訓するか」

まず、剣術を覚えたいね。

特訓相手は...

「父さん、か」

たしか復讐ルートに入ったら別の"修行イベント"があって、

その師匠がフレア・エンベルト・フィアニス。

つまりは俺の父親だね。

たしかストーリーは息子を止めてくれ、ってことで

修行をつけてたかな。

それで分かったんだけど父さん、めちゃくちゃ強いんだよね...

どれくらいかっていうと、

上級下位~上級中位のダンジョンまで通用するくらい。

普通の近衛騎士よりも強い。

「だから今から修行したら...主人公より強くなれるはず」

そう、主人公が修行するのはまだまだ後。

今から俺が修行をつけてもらえれば主人公に勝つのは余裕だろう。

と言うことで。


「父上、お願いします!」

「うーむ、いいだろう」

何とかして父に承諾してもらった。

よっしゃ!と内心でガッツポーズを取りつつ、

早速父上に聞く。

「今空いてますか!?!?」

「..あ、空いている」

空いているらしい。

「じゃあ早速行きましょう!」

「わかった」

と言う訳で来たのはうちの庭。

かなり広いため修行用に使うことにした。

「では、まずは模擬試合だ」

「はい!」

そして戦いがスタートした。




結果。

惨敗。

圧倒的な実力差があると思い知らされた。

まず俺は大きく踏み込み上段切りしようとした。

が、難なく防御されカウンターを脇腹に受けた。

それならと切り上げてみたが、防御された。

その後攻撃が俺に迫ったのだが...(遅い?)

此れなら防御できると思った俺は防御しようとした...が、

今度は左腕からの強烈なパンチが俺をえぐる。

ならばと横払いをしてみたが今度はバックステップで回避された。

さらに俺が距離を詰め一発足に入れようとしたが、今度は逆に踏み込んできた。

「!!??」

俺が困惑しているすきに頭に一発。

はい、惨敗でした。

「なぜ当たりそうなのに踏み込んできたのですか?」

そう父に問うと、こんな答えが返って来た。

「はっ、根元はダメージが小さいからな。それに

肉を切らせて骨を断つ、という言葉があるであろう?

あれと同じで小さな犠牲を使い油断させ、最後の一撃をたたき込んだ。

それまでの話よ」

なるほど...根元はダメージが小さい、か。

というか、やりにくいな。

この世界は虚構ゲームではなく現実だと思い知らされた気分だ。

「特訓を始めるぞ!」

「はい!」

俺は夜まで特訓に明け暮れたのだった___。



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