#2。御存じ前。ちゃんと自己紹介する配信
~ 配信待機中 ~
「はい、始まりました」
始まりましたね。
茜崎蘭子の挑戦チャンネル、第二回! いよお!
ぱちぱちぱち(拍手)
「盛り上げてくれるとこありがたいんだけど」
?
「前回の終わり方。何、あれ?」
放送文字数上限の2000字に到達したので、放送を終了したんです。
「あれは終了じゃなくて、遮断て言うのよ。あんな突然終わって、リスナーさんもびっくりしてるわよきっと」
まあまあ。
それよりも茜崎さん、例のやつをお願いします。
「本当にこれ、毎回やるの? 気が引けるんだけど・・・」
やってください。
我々には知名度も何もありませんから、カッコ悪くても泥臭くいきましょう。
地道にコツコツ。それが一番です。
「・・・わかったわ。こほん。みんな、前回の放送見てくれた方もそうでない方もありがとうございます。今回も頑張るから、♥、★、作品フォロー。コメントでの応援もぜひよろしくね」
ありがとうございます。
それではさっそく本題です。
今回は、―――
茜崎さんの自己紹介をしていただこうと思います!
「え? ほんとに? いいの?」
もちろんです!
なんたってこのチャンネルのメインは茜崎さんなんですから。
何よりもあなたのことをリスナー様に知っていただかなくては!
「なんか感動してきちゃった。あの長距離クイズで紹介できた私のプロフィールは結局年齢だけだったし。それを、こんな堂々と・・・」
茜崎さん。
涙は放送後の楽屋に取っておきましょう。
「そうね」
それでは―――お願いします!
「はーい☆ みんな、こんちにわ☆ 私の名前は
いよお!
さっすが茜崎さん!
今さら無理あるキャラ作りも完璧ですね!
「うるさいわね・・・っと。こんなことに文字数使ってる場合じゃないわ」
そうですよ。
2000字いったらそこで本日の放送は強制終了ですから。
「今何文字くらい?」
右下には約890文字って書いてあります。
あ、これ打ったら役900文字に!
もう920文字いっちゃってます!
「わかったからもうしゃべらないで! 今回やることは私の自己紹介だけなのに、このままじゃまた中途半端に終わっちゃうじゃない! 前回みたいにぶつ切りなんて最悪よ!」
はい。もう約1000文字いきました。
半分終わりました。
「・・・よし。先に進めましょう」
そうしてください。
「でも、そうか。これって活字動画とかいう意味わからないやつなのよね? 現段階では挿絵もイラストもないから私の容姿がどうなってるのか伝わらないのね。えーっと・・・」
茜崎さん。
「なによ?」
容姿の方は敢えて紹介しないでください。
「・・・いいわ。とりあえず訳を聞こうじゃない」
ありがとうございます。
では、その理由を説明させていただきますと。
この媒体が、活字動画だからです。
「・・・・はあ?」
活字動画なので、当然絵はありません。
ですが、それは同時に活字動画ならではの特徴。
ほかの動画コンテンツとの重要な差別点なのです。
「はあ」
ここであなたが容姿を語ることは容易です。
ですが敢えて語らない。
語らないことによって、読者様に想像の余地を残すのです。
正直、あれもこれも説明してしまっては、ただの他コンテンツの劣化です。
活字動画は通常の動画配信や配信者様と同じ土俵に立ってはいけない。
立ったら負けます。確実です。
なのでここはビジュアルがわからないことを逆に活字動画の特色にし、その上で読者様に面白いと思っていただけるよう努力すべきなのです!
「な、なるほど。なんかそんな気がしてきたわ」
もちろん、活字動画自体が前例がないので、これが正しいかはわかりません。
ですが、差別点は多い方が良いと少なくとも現時点では考えます。
「わかったわ。公開しようと思えば、いつでもできるものね」
その通りです。ご理解いただけて何よりです。
そして、情報を絞ることに利点もございます。
それは、―――
読者様が各々、自由に茜崎さんを想像することができることです!
「どういうこと?」
茜崎さん。
もし今後、このコンテンツがそれなりに認知されてきたと仮定しましょう。
そうなった場合、もしかしたらファンアートなるものを頂けるかもしれません。
「だったら嬉しいわね。でも・・・」
そこでですよ!
あなたに関する情報はあまりにも少ない!
だからこそ、ファンの方々はそれぞれ【自分が思い描く茜崎蘭子】を想像し、創造できるのです!
「ちょっと! 私は私でしょ!? フリー素材じゃないんだから!」
茜崎蘭子の挑戦チャンネルは、【あなたの思い描く茜崎蘭子】のイラストを随時募集しております!
「なに人を勝手におもちゃにしようとしてるのよ!」
大丈夫です。
どうせこないから。
「なんですっ――――
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本日の上限文字数に達しましたので、配信を強制終了しました。
明日(18:00)の配信をお楽しみください。
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