第2話 ステムにギフト?出てきたお家はモンスターハウス。
シノの過去。
親戚連中が雇った殺し屋がシノの両親殺害、運よく外へ買い物に行って帰ってきた時、窓から見えてしまった、隠れた事で殺害は免れたが、シノが生きていたことは親戚連中にとって大いなる大誤算であった。
シノは最初は親戚の計画など知らなかった、しかしある日親戚の家で聞いてしまったのだ、その親戚達全員がシノの家族の遺産欲しさに人を雇って殺害したことを知る。
それから身を守る為のすべを学び出来る限りの護身術と対処法となる物を持ち歩いていた、勿論銃刀法許可証の認可を特別に得ている、なぜなら自衛隊に入隊していたから。
事件はシノの8歳誕生日に起きている。
彼女は事件後真実を知り逃げるように、希望する孤児院へ引き取られるように頑張ったが親戚の妨害により失敗に終わる、今度は何時自分が殺されるか分かったものではないと考え、家出をすることで難を逃れるしかなかった、小学2年生が恐怖に震えながらの一大決心である。
8歳の子供が必至で考え何処が安全かを模索していた、1週間で浮浪者の子供出来上がった、飲まず食わずで倒れていた所に、自衛隊員の第一空挺団に保護される、連絡先を聞かれたが、頑なに話さなかった。
シノは懇願する殺されたくない、死にたくないと、隊員達は困惑、シノは親戚の事は伏せ、両親が何者かに殺害されたと、未だ犯人は捕まっていない今度はシノかもしれないと告げる。
隊員達や上官はこれを重くとらえ、上層部に掛けあう事になった、隊員達も事件を追うが未だに犯人は捕まらない、どうやらその道のプロだと分かったそれだけでも大きな収穫となる、ニュースでもシノ達家族の他殺報道をされている。
自衛官達は親戚へと進めたがシノは拒否、そして上層部はシノの一般への開放は非常に危険であると判断をし自衛隊で保護する決定を下した。
今回の事はレアケースであり前代未聞の試みといえるだろう、相手複数の暗殺プロならば、こちらは自衛隊精鋭である真のプロフェッショナルで対応するしかなかった。
入居した場所は孤児院ではなく、国が管理する自衛隊要員を育成するための特別施設院、彼女は自身の身を守る為に学び、8歳から8年も厳しい指導の下、勉学や実践を無理を言って学ばせてもらっていた、それから現在は16歳。
厳しい実践訓練校の帰り道、生活用品を買うためにコンビニへ、買い物を終えいつもの道の出来事、静かに忍び寄る存在に気が付くことができなかったシノは、ドラム缶に入れられ海へ、今は浜辺に打ち上げられているドラム缶中にいた、目を覚まし蓋を蹴り脱出に成功を果たしたシノ。
一方日本、自衛隊基地では、シノが何時までたっても帰ってこない事を不審に思い、隊全体で極秘裏に捜査を開始、コンビニの防犯カメラに映る映像が決定打となるが覆面をしている為、犯人が何者でどこの国籍かもわからず、ただ分かったのは攫われた事実のみ。
上層部及び自衛官達は、草の根分けても犯人を確保することを決意、上層部が手塩にかけた将来有望な隊員の一人であり、それぞれの分野の自衛隊員達が我が子同然に育てた娘である、今や苦楽を共にした大切な仲間なのだ、上層部の者達や隊員達のその静かな怒りはすさまじく、計り知れない物となっている。
そしてシノは。
シノ)「ここ何処ですか?確か強襲されて薬で眠らされたのは覚えてるんだけど、まさかドラム缶に入れられて海に捨てらるとは思わなかったわ、大方親戚達が私の残りの財産を狙っての事なんでしょうね、借金でもしてるのかな?血眼になってまで探し出すとか呆れて物が言えないわ、ん?あれ?おやおや~?ドラム缶の中に私の軍専用学生鞄ケースに、軍用ザック、あ、包みに入れておいた小太刀もあるわ~、これは運がよかったと思うべきかな?証拠隠滅のために恐らく入れたんでしょうね、こっちとしてはありがたかったけど。」
シノ「鞄ケースと軍用ザックがあれば何とかなりそうね、組み立て式自動小銃カービンライフル、スコープ、サンプレッサー、ライフル弾50発、グレネード弾25発、隊員達が護身用に、念のため持たせてくれた各種手榴弾6個、スタングレネード6個、個人で作ったダイナマイト2本、導火線20メートル、特殊サバイバルナイフ2対。
サバイバルギアと、太陽充電式スタンガン、小太刀2対、小型医療ギア、小型生殖物検査機、衣服、コンビニで買った生活用品ete、実践訓練校の帰りだったのもあって荷物は多くあってよかった~。
それでももって数日かな~、先ずは水の確保とたしか、ろ過水筒が・・・あったあったこれで水の危険は回避出るわね、でも重たいこれだけで、既に60キロ背負うから楽だけど移動が大変なのよね~、あ?携帯がない!ハァやられたわ、隊員や上層部の人達は、今頃探し回ってるんだろうな、ご迷惑おかけして申し訳ございません。」
そんな事を呟きながら、その後細めの木を切り骨組みを組み立て、大き目の葉を重ね屋根にした、足元には蟻や虫達が多くいた為、石を組み重ね土台が崩れないように土や苔で固定した、土を掘り棚を作り、床を作る為の太目の木を隙間が出来ないように出来るだけ並べる、粘土を混ぜて屋根や床に塗りたくり更に大きめの葉を被せて重ねる作業を何度も繰り返すと、簡易ではあるが地下防空壕のような小さな小屋?が完成した。
小屋の中に虫が入ってこないように検査機を使い虫除け植物を見つけ出し燻す事で対策を構じている。
シノ「ん!2時間もかかったけどコレなら暫くは凌げそう、問題は食糧よね~、罠でも仕掛けておくしかないか~、落とし穴は時間が掛かるし、ワイヤー吊るし型トラップが一番かも、あんまり時間もないし日も暮れてきたからそれが最善よね。」
そんな事を考えションボリしながらその日は、火を絶やさないように眠りに付くのだった。
翌日
シノ「あ~、お風呂が恋しいよ~髪はボサボサだし、あ、髪はねてる・・・寝癖が、そういえばドラム缶があったわ、あれでお風呂を?でも水どうしよう、仕方ないかしばらくは水浴びで我慢しるかしかないわね、問題は水源となる川でも近くにあればいいけど。」
色々考えを巡らすが、今後を考えれば今居る場所を隠れ家にし、周囲の探索か、早めに何処かの街を見つけないと、今以上に苦しい生活が続く事を想定していた。
とりあえず仕掛けた罠の場所に向かうのだが、予想よりもトンでもない存在が罠に掛かっていた。
シノ「何これ?獲物は動物じゃない?、緑っぽい人間?でも顔は・・・・ゴブリン?しかも臭いし、もしかして私が今居る場所って・・・まさか異世界?世界中捜してもこんな人間いなかった筈だし。
うん!食べられないし!襲われてまだ死にたくないからごめんね!。」
目の前で吊るされてモガクゴブリンを躊躇なく一刀の元に斬り伏せると、突然レベルアップの声が頭に響き驚きを隠せないシノ。
(レベルアッップしました。)
シノ「はい?レベルアップ?なんですか?いったいどうゆう事。」
ステム
シノ ミキハラ
レベル 2
性別 女 16歳
体力 250
魔力 300
運 100
稀人(まれびと) 異世界に迷い込んだ存在を指し示す言葉、この世界に迷い込んだ初の存在、本来起こる筈の無い可能性を引き起こした者。
システム音声「特許ギフト及び特殊ユニーク、スペシャルスキル、必須スキルを会得します。」
ギフト
モンスターハウス1
結界神のユリカゴ
ユニークスキル 複製、 収納ボックス1付与、身体強化1付与、異世界言語及び読み書き、文字変換、。
スペシャル ヒール1、キュア1、統率1、隠蔽隠密1、偽装1、全属性魔法1、促進支援魔法1、スキル熟練度1倍化を会得。
ノーマルスキル 生活魔法1付与、魔力操作1付与、鑑定1付与、看破1。
シノが知らないスキル情報紹介一覧。
モンスターハウス 主にシノのレベルに合わせた存在を呼び出せる、ギフトやスキルの使用熟練度によって、ランクアップし呼び出せる存在の種類が増えていく、ランクは最大12までとなる。
存在はシノの強さや、スキルを使う事が出来る一部制限があり、存在は主にシノだけ絶対服従している。
ランクに応じたモンスター以外呼び出せない。
シノだけしか使えないギフト、ランクが上がればモンスターハウスに他者を招くことは可能。
結界神のユリカゴ 指定した場所に外からは見えぬ結界を張ることができます、シノが指定した場所は何人の力も及ばない一時的な聖域と化す、一切の魔力を必要としない、シノにだけ与えられたギフト、デメリット結界内に他者を招くことは一切できない、モンスターが侵入しようものならば、その力の落雷による制裁が科される。
複製 複製に制限はないが扱いは慎重にしなければならない、見たことがあればどんなものでも、イメージで同じものを、そっくりそのまま増やす事が出来る、味、見た目、機能、能力も変わることは無い。
ただ人類や生物を模した複製は可能だが、血の通わぬ意思なき動く人形、要するにリアルでフィギュアなお菓子(ご飯?)が出現する、非常に甘くて美味しい、普通のお菓子出せるが、使いようによっては囮やデコイ代わりとなってくれる。
モンスターにとって美味いご飯やお菓子となる、モンスターまっしぐら。
デメリットはお菓子の香りで他のモンスターをも引き寄せてしまう恐れがある。
シノ専用スキル。
収納ボックス 入れたいものは収納と言えば仕舞える、出したい時はステムのアイテムランを指定し取り出せる、時間が停止している為、劣化や腐る事等は起きない。
劣化腐敗が発生しないのはシノだけに与えられた特殊効果。
ランクによって容量が増え、内容機能が増えいく。
ランク1は10t程度、収納スキルは豪商か貴族、王族、血縁継承引継ぎ、又はダンジョンでの確率1%未満のドロップを期待するしかありません。
誰もが是が非でも欲しがる涎物の収納スキルブック。
フィールドモンスターからも運が良ければ、稀にドロップする事がある。
この世界では基本特殊を含め、スキルの継承は一人3つまでとなっている。
異世界言語及び読み書きは、日本語を変換され異世界語として伝わる。
ヒール 傷を癒す、ランクアップすると効果が倍増してゆく。
キュア 病気や状態異常を取り除く、上と同条、現在は軽度の毒や麻痺のみ癒せる、このスキルを所持している者は少数である、これも血縁継承引継ぎか、モンスタードロップ等の方法で、スキルブックを使ってスキルを得るしか手段がない。
統率 12ランクまでのモンスター又は、士気が高ければ兵士を自由自在に操れる、スキルやランクは最大は12までとなっている。
隊長クラスが相応の研鑽と努力すれば、スキルブック無しで自然と習得も可能なスキル。
隠蔽隠密 隠したい隠れたい、物や自身を隠す所謂透明人間に近い状態と化す、目の前に居ても認識されない上、呼吸や匂い、足音、気配すら感じさせない、一切の痕跡を残さない驚異のスキルではあるが、これを使うには一定の厳しい条件が存在する、それは着衣や武器がスキルの対象外であると言う事、要するに最初の内は、全裸でしか使えない微妙なスキルだったりする、更に言えば視線がある所でしか使用熟練度回数として加算されない、はた迷惑なスキルと言えるだろう。
ランクが上がれば衣服や武器も対象となっていく、最大まで上げれば荷物や魔法すら隠せるようになる。
ただ非常に稀ではあるが、直観と看破ランクが高い上で、両方のスキルを持つ者の前では見破られ役立たずになる可能性がある。
シノ専用スキル
偽装 望んだステムやスキルを隠す、アイテムの存在をまったく別のものに見せる、自身が男やモンスターに見せたり出来る、勿論望めばスパイ盗賊として紛れ込むことも、面白スキルなのだが、これで簡単な盗みも出来てしまう困ったスキルでもある、必要に応じて使い分けが出来る便利なスキルと言える。
シノ専用スキル。
全属性魔法 イメージした物がそのまま反映されるが、その分魔力の消費が激しくなる。
誰もが欲しいと願う全属性魔法だが、使い手は少くない。
通常各属性魔法スキルブックはドロップするが、0.25%とても渋い、魔力さえあれば、素養のある冒険者が直ぐ使用してしまう為、出回らない、特に全属性のドロップは0.001%、オークションにかければ天文学的な数字で取引される事間違い無し、100年前に全属性持ちが多くいたが、現在はその数を減らしている。
促進支援魔法 一言で言えばバフである、ランクに応じてステムの強化倍数や効果時間が伸びる、使い方によっては土や作物、植物にも影響を及ぼす、ランクによって豊穣の効果もたらす、とても有り難いスキル。
豊穣効果をもたらす効果を持つ者はシノ以外の使い手は今の所皆無。
スキル熟練度倍化 1ランクは1ポイント、2ランクは0が1つ増え10、3ランクは100と徐々に倍加してゆく、一般は基本1回は1として見なされない。
これは稀人であるシノしか持ち得ない特殊なスキル。
生活魔法 覚えるには基本スキルブックが必要となる、一般には余り普及していない、とても便利で冒険者には欠かせないスキルなのだが、冒険者ランクの低い者達では、滅多な事では手にする事が出来ないスキル。
ダンジョンでしか手に入らず、ドロップも渋い為余り出回らない、たまにオークションで出展された時は、破格の値段で富裕層に落札される。
冒険者が喉から手が出るほど欲しいスキルで、上級者でも中々手に入らないほどの品でありスキル。
ランクが上がれば消費魔力が抑えられる、ランクが10になれば魔力を必要とせず、常用スキルとして解放される、比較的ランクが上がりやすいスキル。
魔力操作 魔法を使用する上で威力を調整するスキル、魔力暴走を起こさない為の必須となるスキルと言える、魔力の多く抱える存在が魔力暴走させない為に、欲するスキルとして重用されている、魔力暴走が起こった場合、身体が風船のように徐々に膨らんで1年後限界を迎え弾けて死に至る。
このスキルブックはダンジョンだけではなく特定のモンスターから手に入る事もあり、ドロップは率は5/10とそれなりにドロップしやすいようだ、オークションでもソコソコの値打ちがあり、これもやはり富裕層が落札していく品。
身体強化 このスキルを持っている者は非常に少ない、とても希少なスキル、この世界の冒険者ギルドマスターや王族、熟練冒険者でも持っているかどうか位稀でとても珍しいスキル。
だが魔力の消費は異常なほど激しく、魔力の高い冒険者でも使用を避ける、持って5秒、ある意味必殺の切り札としてのスキル、ちなみに魔力使い切ってしまうと副作用として、物凄く激痛を伴う筋肉痛に苛まれるデメリットがあるので注意が必要、使用している間は周りの時間の流れがスーパースローになる、魔力消費は0,1秒毎に10消費。
大きなデメリットがあるが、所持者は少なからず居る。
鑑定 その物の詳細や価値、毒や麻痺、呪いなどが掛かっていないか見分ける事が出来る便利なスキル、ランクが上がれば相手のステムも詳細に見る事が可能になる。
商人にとって必須となるスキル、このスキルを持たないと商人にはなれないと言われている。
このスキルブックはダンジョン墓場ステージに居る、墓場の番人ジャックオーランタンを倒せれば必ず手に入る、比較的倒しやすいが、的確な攻撃で繰り出してくる大鎌の攻撃には注意が必要となっている。
看破 隠蔽隠密、偽装、隠れた存在、嘘を見破る、ランクが高ければ高いほど精度が増すが、ランクの対象のスキルが1でも低くければ見破る事は出来ない、これは一般の住人でも当たり前に得られるポピュラーなスキルと言えるが、ランクアップによる必要熟練度が、何故か鬼畜と言えるほど必要になる、商人でも一生頑張ってもランク4、門番は荷物を検査する為ランク5と高いが、職業に応じて変動が見られる。
ちなみにシノは一部触りの使用機能だけで、この詳しい詳細をまだ知らないものがある。
シノ「う~わ~!これってステータス画面、でもステムって言ってたよね?この世界だとステータスはステムって事ね、それにしても見れば見るほど内容の一部が理不尽な気がするのだけど、生活水準が一気に上がるのは助かるし、先ずは身体強化は封印して、それ以外を試してみましょっと。」
シノは仕掛けた罠を回再度設置しなおし、作った小さな小屋の拠点に戻り、ドラム缶を収納ボックスに収めてみる。
システム案内音声)ドラム缶を収納、解体しますか?YES/NO。
シノ「へぇ解体も出来るんだ凄い、けどNOで、これで荷物の持ち歩きをしなくてよくなったわ。」
それからシノは色々試行錯誤しスキルを確認していった、組み立て式の弓を使って一的必中スキルと追尾エイムスキルを努力で習得していた。
その間もモンスターや小動物や、鹿なども狩っており食料には事欠かないようだ、生きて行く上で食事は命の糧となるからである、それに対する命をいただく事への感謝を忘れない。
現在の状況。
ステム
シノ ミキハラ
レベル 15
性別 女 16歳
体力 950
魔力 1700
稀人まれびと
ギフト
モンスターハウスランク3(UP)(ランク2モンスターハウスと、モンスターダンジョンステージを、切り離した個別召喚可能)(ランク3機能は、指定した位置にモンスターハウスを出現させられます、出現した場所の変更も可能。)
ユニークスキル
複製(常用スキル)
収納ボックス3
身体強化1
追尾エイム1(NYU)狙った獲物へ勢いを殺さず飛んで行く、魔法にも応用可能。
飛距離が遠くければ遠い程スピードと威力が倍加する。
一的必中1(NYU)獲物の弱点となる命の急所へ飛んで行く一撃必殺の技、ランクが上がれば物理貫通も追加される。
異世界言語及び読み書き、文字変換。
スペシャルスキル
ヒール3(UP)武器による軽度の切り傷程度なら回復する事が出来る。
キュア3(UP)麻痺、毒、軽度の風邪が治せる
統率1
隠蔽隠密3(UP)
偽装3(UP)
全属性魔法3(UP)
促進支援魔法3(UP)
使用スキル熟練度倍化3、(UP)
生活魔法3(UP)
ノーマルスキル
魔力操作3(UP)
鑑定3UP
看破3(UP)
下位スキル
生活家事全般10(NYU)(訓練校で学んだ事がそのまま生かされたようだ。)
シノ「家事スキルは下位交互なのね以外だわ、・・・問題のモンスターハウスちょっとドキドキするわね、この際だから思いっきりやって見ますか、ギフト!も、モンスターハウス!。」
思い切って使ってみたら何故かボロイ扉が出現した?正直何がなんだか分らないシノは慌てる。
シノ「え~?え~とボロイ扉?かろうじて見た目?ボロイ苔むした屋根の小屋?この大きなボロイ扉に入ればいいの?今にも壊れそうなんだけど・・・。
お、お邪魔しま~すって、これって一体・・・玄関?しっかりした相当古い作りな内装の作りなんだけど、土壁ね、天井高いし、長い間使用されていない薄汚れた粗末な古い江戸時代的なキッチン?、最低限度の水道はあるけど住めっていわれたら、無理って思うわ、無いよりマシだけど、ネズミが住み着き走り回ってそうな場所ね」。
シノは小屋?の割に内装が広い事に驚き中を散策、玄関からそのまま広いホールに何かの皮が敷かれ、その他は生活に必要な設備が本当に最低限度しかなかった、勿論先程言った様に無いよりマシなのだが。
お風呂場?はゴエモン風呂?、外は今にも吹き飛びそうな屋根は、カラブキ屋根でそして狭い、それでも最低限度の香りのいい石鹸と桶が備え付けてあった。
寝室は狭い場所に床はスペース1畳の畳み部屋だった、布団?掛け布団は何故か?半纏タイプ、畳床の半纏布団スペースしか無い部屋、身体を預けてみると取り合えずは眠れる。
モンスターの寝床スペースは広く、基本清潔で柔らかい藁がコンモリと敷かれているようだった。
トイレは古い床板ポットン便所である。
シノ「もうこれどう見てもモンスターの為にある休憩所よね、まともに使えそうなのはお風呂と水道?、後洗濯場所、寝室位かしらん、テーブルや椅子すらないし、で?最後のこの黒い扉は?、もしかしてこの扉の先って。
シノは恐る恐る扉を開いてみると、そこはだだっ広いグロくて黒い地面、所々ではマグマが吹き出てマグマが濁流の様に流れいる所もある、空は真っ黒な雲に、赤い雷が見える、地獄絵図の環境、ステムが勝手に起動する、そこに表示されているのは。
システム案内音声「呼び出せる存在を表示します、モンスターハウスで呼び出せる存在は外でも呼び出せる様になりました。
モンスターハウスは存在達が利用できるよう小型化も可能です、存在に食事は基本必要ありませんが、主人が必要とするならば、食事を与えることもできます。
食事によって一時的にモンスターのステムの上昇があります。
モンスターハウスは今の所、召喚された存在とシノ以外出入りが出来ません。
モンスターハウスは出入りは1日3回しか使えません。
モンスターハウスのランクが上がれば環境が改善変更ができます。
存在は戦闘不能に陥っても、何度でも呼び出せます。
召喚で死んだモンスターは、他のモンスターを引き寄せる原因となりますので送還をお勧めします。
再度召喚をすれば元気な姿を見せてくれることでしょう。
召喚したモンスター素材の一部を提供して貰うことができます、角であったり体毛等、再度召喚すれば角も体毛も元に戻ります。
食糧となる物も提供して貰えます、ミルク、塩、ハチミツ、植物のモンスターからは果実や食用の豆や実など。
素材や食糧となった物は残りますから、ご安心して下さい。
モンスターの呼び出し制限、ランクが上がれば呼び出せる総数が増えて行きます、
小動物に関しては1ランク100体、ランクが上がる事にその総数が倍加し、強力な戦力となる場合があります、2ランクで200+となり元の100と合わせ300と総数が増えていきます。
現在はランク3となっており呼べる総数は600となっています。
ゴブリンは小個体と呼ばれランク2で5体、ランク3で10体となっています。
現在各1個小隊15体まで呼び出し可能です、同じくランクが上がれば、呼び出せる1個中隊となり、総数が増えて行きますが、今の所小隊15体までとなります、中隊はランク5にならないと使えません、大隊はランク10となります。
存在には相性があり、どんなに強くても相性が悪ければ、例え最強と言える存在ですら弱小モンスターに敗北する恐れがありますご注意を。
装備与えれば、呼び出された次の同固体に反映されます、それに合わせた同じ装備を纏った存在が召喚されます、一個小隊に15体まで装備が反映されます。
また一体ごとに装備の変更も可能です、別の異なる装備を与えた場合も小分け小隊に変更でき、編成隊列を組ませることもできます。
統率ランクが高くない場合は複雑な指示はできません、単純な指示でランクを高める事をお勧めします。
特に指示や御用が無ければ、送還する事をお勧めします。
現在召喚可能存在は以下の通りです、召喚しますか?。」
フォレストウルフ ランク2
ホース ランク1
ディア― ランク1
スライム ランク3
ゴブリン ランク2
小動物 リス ランク1
小動物 ネズミ ランク1
昆虫 アリ ランク1
昆虫 ハチ ランク1
昆虫 クモ ランク1
昆虫 ゴキブリ ランク1
シノ「要するに1体事に、違う装備を与えればそれはそれで、それぞれ異なる装備を纏った編成小隊が呼び出せる訳ね、個にして全、状態がそのまま個から全へと反映される訳ね、理解したわ、アリ500、ハチ500、リスを200、ゴブリン1体を召喚。(モンスターハウスの環境が、地獄の世界だったなんて誰も予想できないよ、早くランクを上げて環境改善しないと。)
地面から光が溢れ出し現れた、アリ、ハチ、リス、ゴブリンを引き連れて、モンスターハウスから直接外へ、各自に単純指示を出す。
シノ)私が食べられそうな果実や木の実を集めてリス編成50体、キノコとお芋があれば採ってきてリス編成50隊、薬草や薬になりそうな植物もあったらでいいのでお願いねリス編成100体以上作業開始。
リス達は一目散に散って行く。
シノ「次アリ500体良質な岩塩を集めてこの10個の壺に入れてね、作業開始。」
シノ「次はミツバチ500体花の蜜を集めてこの箱の中に蜂の巣を作って、ここがあなた達のお家になります、作業開始、女王蜂はこの箱の中で子供たちの面倒を見てあげてね、ハチミツが沢山集まったら半分頂戴ね。」
シノ「さてゴブリン君、君は臭うから先ずはお風呂だね。」
ゴブリンをお風呂へ入れ、ゴブリンの衣服は洗濯板で洗濯、洗剤の実?をパカッと割ると無臭の洗剤粉が出てきた。
シノ「洗濯板ってどの位前の代物だったっけ?洗濯機が出来る前は皆こうして洗濯してたのよね、文明の利器って改めてすごかったんだね~。」
ゲンナリと落ち込みながら1時間後、複製したレーションで朝食を済ませ外へ、出るのだが、其処にはいくつか小山が出来上がっていた。
シノ「リスさんお疲れ様、はいこれモンスター専用のお菓子ね、他の子たちも沢山あるからみんなで食べてね・・・これはちょっと多すぎ、と、とりあえず全部収納!、はぁなんか朝から疲れるわ、念のため収納ボックスを確認しておかないと、内容は、この世界でも余り変わらない物も結構あるのね、ゴブリン君ももう臭くなくなったね。」
果物各種 ベリー各種 ナッツ各種 食用キノコ各種 アケビ 薬草各種 ヤシの実500 芋類各種 米 小麦 大麦、希少万能草25 リリウム草10 稀草若返り草3 見返り美人草5 良質な岩塩 ハチミツ 洗剤の実
シノ「お米があったのは驚きね、でも流石に多すぎるわ売ってもあまりそう、この簡易防空壕せっかく作ったけど、そろそろ人里を目指さないと、じゃゴブリン君護衛よろしくね、体格に合わせて装備が変化するのには、驚いたけど、ゴブリン君のサバイバルギアセット装備、意外に似合ってるわね、モンスターって装備でクラスチェンジできるのは意外だったわ、素早いアクセルホブゴブリンとかすごいわ、杖を作ってアクセサリの宝石を埋め込んで、魔法使いの杖みたいに作って渡したら、ホブゴブリンメイジになっちゃったし、頑丈な盾と大剣作ってみて渡したら前衛タンクホブゴブリンになっちゃうし、一体どうなってるのこの世界?」
ホブゴブリン「フシィッ」
3体ゴブリンを護衛につけ歩き出すシノ。
シノよ海岸側なのに魚は取らないくていいのか?次回へ。
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