第49話

暫くキャッキャと絵を見せていたエマだが、何も言わずに居る俺の存在に違和感を抱いたらしい。


「ゆう?なんでおとなしいの?」


「ーーんでもねぇよ」


「何で、顔真っ赤っか?」


「…あ?顔ぉ?」


「うん、ゆう、顔真っ赤だよ?」



俺の顔を指差して不思議そうなエマ。


「また、ぶたれた?」


そして、心配そうな顔をする。



「ぶたれてねぇよ、別に顔も赤くねぇし。」



何となく熱い気もするが、自分自身で顔が赤くなってるとは感じて無かった俺。


まさか、俺がこんな事で顔を赤くするはずがねぇ。


それなりに女経験がある俺がこんなたった一回のハグで赤くなる筈がねぇ。


何となくやりづらくて、チラッと野々村夏実を見ると、野々村夏実も不思議そうな顔をして俺を見ていて、



「確かに、ちょっと赤い気がします、風邪でも引きました?」



すっとぼけた事を言いやがる。



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