勇者出陣!
さて私の転移の魔法で勇者を全員連れてきたは良いもののこいつらビビりまくっている
まぁ仕方がないことだ、今まで平和な日本で生活していたというのにいきなり戦場に連れてこられたんだからな
「来てくれて助かったぞ、小娘、わしらだけではもう持ちそうになかったからの」
誰が小娘だ!俺にこんな舐めた口をきいてくるのはテメェくらいだぞ
俺が何か言い返そうとしたところでオタクっぽい召喚者が興奮しながら口を挟んで来た
「く、クリスティーナ殿、ももも、もしやその方はロリババアなのでありますか!」
「誰がロリババアじゃ!礼儀がなっておらんぞ小僧!わしは第三騎士団の団長じゃぞ!」
「おおおおお!本物のロリババアでござる!」
こいつさっきまで戦場にビビっていたとは思えないくらいに興奮してやがる
「おい!小娘!なんじゃこやつは!何を言っても発狂するだけで効果がないぞ!」
「そいつは勇者の一人ですよ、ラザリンお婆ちゃん」
「むき〜!小娘まで私をお婆ちゃんと言うとは!」
むふふふ、こんなにも取り乱しているババァを見るのは初めてかもしれねぇ
普段からの仕返しができた気分だぜ
「そんなことより勇者のじゃと!?なぜそれを早く言わなんだ!もっとかっこよく出迎えるつもりだったのに!で、他の勇者はどこにいる?」
「さっきからずっとここにいますよお婆ちゃん」
「なにぃ!そ奴らが勇者じゃったのか!人数が多すぎて新兵かと思ったぞ!」
慌ててやがる、あ〜気持ち〜いっつも目上ヅラをしていてウザかったババァをこうもボッコボコにできるとは
「うっうっ、びええええぇんこんなはずじゃなかっだのにぃ〜」
マジかよこのババァ泣きやがった!俺が悪いみたいになるじゃねぇか!
「な、泣かないでくださいよラザリン様!悪かったですから!」
「せ、拙者も悪かったでござる」
数時間後
「では改めて自己紹介しよう勇者諸君!わしは第三騎士団長のラザリン・ロードネスじゃ!」
ふぅ、やっと元気になりやがったこのロリババア…最後は第三騎士団の副団長の力まで借りて延々とババァをあやしていたからな
「では自己紹介も終わったことじゃし、現在の戦況を報告しよう」
ババァの話を聞くとどうやら魔王軍は明日にでも全軍で攻撃を仕掛けてくるそうだ
「小娘、最初にも言ったが来てくれて感謝する、きっと勇者どもだけじゃわしらは全滅していたからの」
「買い被りすぎですよラザリン様、私一人が出来ることなどたかが知れています」
俺一人来たくれぇじゃ何にも変わんねえだろ
ラザリン視点
クリスティーナの小娘が来てくれて本当に助かった
あんな新兵のような勇者をよこされたものでは全滅を免れるどころか早めてしまうだけじゃ
「急報!急報です!魔王軍が全軍突撃を開始いたしました!」
来たか、小娘は勇者どもを守る為に戦線に来るのが遅くなる、ならば
「わしが前に出る!全軍わしに続け!」
わしが戦線に出るしかない、だがわしは魔導士じゃ、そう長くはもたん
急げよ、小娘!
山崎健吾視点
クリスティーナさんが強いことは知っていたけれど、まさかここまで強いなんて
彼女は全方向から僕たちを殺そうとしてくる敵を全て一太刀で切り伏せている
「あんなに強かったんだねクリスティーナさんって」
「うん、分かってはいたけど、実際に目にすると…」
クラスメイトのみんなも目を丸くしながらクリスティーナさんの戦闘を見ている
十数分は経っただろうか、クリスティーナさんは変わらず敵を切り伏せているがその表情には苛立ちが滲み出ていた
「このままでは…追いつけない…」
まただ、さっきから何度もクリスティーナさんはこの言葉を口にしている
この言葉の意味が理解できないほど僕はバカではない、きっと僕たちは足手まといなんだ
「あの!僕たちはもう良いのでクリスティーナさんだけでも先に行ってください!」
気づいた時にはそうクリスティーナさんに叫んでいた
「ならん!私は貴様らを守り切らねばならんのだ!そう約束したからな!」
だがクリスティーナさんは僕の要求に耳を貸さなかった
クリスティーナ視点
見捨てられるわけねぇだろボケが!勇者を死なせたら俺が怒られるんだよ!
にしてもこいつら数だけは多いな、ババァのところまであともう少しだってのに全然追いつけねぇ
ん?なんか吹っ飛んで来たな…なんだあれ?人みてえだな、全身傷だらけの少女だ
ってあいつババァじゃねぇか!ババァ負けたの!?
あいつは後衛だ、あの高さから落ちたら死ぬな…仕方ねえ、受け止めてやるか
「こ、小娘?申し訳ない…抑えきれんかった」
「この戦力差です、仕方がありませんそれよりもラザリン様をこうも痛めつけた敵の名前を教えてください」
仮にもババァは騎士団長だ、そのババァをボッコボコに出来る敵の情報が知りたい
「魔王軍最高幹部ガランじゃ、まさかあんな大物が攻めてきていたとは…」
誰だよそれ!聞いたことねぇぞ!
「もしや、わしの仇を取るつもりなのか?よせ!いくら小娘でも無茶じゃ!あやつは化け物じゃぞ!」
あ?何言ってんだこのババァ、テメェの仇なんて取るつもりはねぇよ
だが、無茶だと言われればやりたくなるのが俺って人間なんだよなぁ〜
「たとえ無茶でもラザリン様の仇をとらぬ理由にはなりません」
「へぇ〜面白いこと言ってくれるじゃねえか?そのガキの為に俺様を倒すってか?」
なんだこいつ?いきなり現れやがってむかつくな、もしかしてこいつがガランか?
「貴様がガランか?」
「あぁ、いかにも!俺様が最凶と名高いガラン様だ!」
「ならば私と戦う覚悟が出来ているのだろうな!」
向こうから来てくれたのなら好都合だ俺がぶちのめしてやるぜ!
「もちろんだ、女を痛ぶるのは大好きだからな」
「小娘!やめろ!死んでしまうぞ!」
ババァが顔を真っ青にしながら俺に叫んでくる
非常にウザい
「じゃ〜始めようぜ!『死槍』のガランと呼ばれた俺様の槍を受けやがれ!【槍技・蜂の巣】!」
「ラザリン様の痛みを思い知るがいい!【剣技・滅刃】!」
魔王軍最高幹部ってのがどんなものなのか分からねぇから少し本気でやらせてもらうぜ!
俺の放った一撃はガランの技を打ち破りそのままガランを葬った
え?弱くね?ガラン死んだんだけど
「ば、かな、俺様が、たったの、一撃、で…」
周りから勝利の歓声が上がり、魔王軍は将を失ったことで撤退した
「ラザリン様、あなたの仇は取れましたよ」
「う、うむ…子娘、いやクリスティーナ、その、感謝するぞ!」
ババァが顔を赤く染めながら俺に感謝を伝える
なんで赤くなってんだよババァ
登場人物&組織紹介
第三騎士団
団員の七割を魔導兵が占める魔導特化の騎士団
第三騎士団長ラザリン・ロードネス
超一級の魔法使い
クリスティーナからはババァと呼ばれている
第三騎士団副団長
ラザリンのお守り役
魔王軍最高幹部ガラン
『死槍』の二つ名を持つ実力者
その槍で数々の強者を葬ってきた
クリスティーナに殺された
オタクっぽい召喚者
クリスティーナからはオタクくんと呼ばれている
「拙者」や「ござる」など特徴的な喋り方をしている
実は光輝や鏡花に次ぐステータスの高さを誇る
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